ホンダは欧州で2023年モデルの「CRF1100Lアフリカツイン」と「CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツ」を発表した。いずれも新しいペイントスキームが追加されている。一方、動画サイトではCRF750アフリカツインを名乗るティーザー映像らしきものが出回ったようだが……。
新色はマットグレー! 標準モデルにはトリコロールも追加
ホンダは欧州で、「CRF1100Lアフリカツイン」と「CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツ」に新色を追加し、2023年モデルとして発表した。従来はCRF1100Lアフリカツインにグランプリレッドを設定していたが、“マットバリスティックブラックメタリック”(黒フレーム)と“グリントウェーブブルーメタリック”と名付けたトリコロールを新たに設定。新トリコロールは顔がブルーになっているのが特徴だ。
また、従来モデルにパールグレアホワイト(トリコロール)を設定していたアドベンチャースポーツには、“マットイリジウムグレーメタリック”を追加した。
現行アフリカツインのベースは、2016年に誕生したCRF1000Lアフリカツインで、完全新設計の270度位相クランク並列2気筒エンジンを搭載。DCTバージョンもラインナップし、オートマチックの本格アドベンチャーモデルという地平を切り開いた。2018年にはスロットルバイワイヤ+ライディングモード×3を獲得し、ホンダセレクタブルトルクコントロールをアップデートしたほか、ラリーバージョン的な“アドベンチャースポーツ”が追加された。
排気量が1084ccに拡大されたのは2020年モデルだ。車名はCRF1100Lアフリカツイン&CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツとなり、前者はアグレッシブに、そして後者はロングツーリングに適したポジショニングに変化。このときアドベンチャースポーツは電子制御サスペンションも獲得している。
2022年モデルではDCTモデルの1速/2速ギヤをリファインしたほか、細かな装備類もアップデートされた。2023年モデルはスペックに変更なくニューカラーがラインナップされた形だ。
さて、このCRF1100Lアフリカツインには直接関係ない話題だが、Youtubeの海外の一部チャンネルで『CRF750アフリカツイン』を名乗るティーザー動画らしきもの……? が8月に入ってから公開され、SNSなどで少し話題になった。ヤングマシンとしてもまったく掴んでいなかった情報だったため、スクープ班のネットワークを通じて確認したところ、これはフェイクと判明。映像についても、過去にホンダが公式に公開したCRF1100Lアフリカツインやフォルツァ750の映像を掛け合わせたものだった。
というわけでCRF750アフリカツインは夢と消えたが、一方で750cc前後の新設計パラレルツインを搭載した新生ホーネットはすでにティーザーも開始されており、今秋の登場は確定的。また、同じプラットフォームを利用したブランニューモデル、トランザルプ750の登場も確実視されている。これらについては8月24日発売のヤングマシン10月号で詳報するので、ぜひチェックしてもらいたい。
HONDA CRF1100L AFRICA TWIN / DCT[2023 EU model]
主要諸元■全長2330 全幅960 全高1395 軸距1575 シート高850/870(各mm) 車重229kg[240]kg■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 1084cc 102ps/7500rpm 10.71kg-m/6250rpm 変速機6段(MT/DCT) 燃料タンク容量18.8L■タイヤサイズF=90/90-21 R=150/70R18 ※[ ]内はDCT
HONDA CRF1100L AFRICA TWIN ADVENTURE SPORTS / DCT[2023 EU model]
主要諸元■全長2330 全幅960 全高1490-1545 軸距1575 シート高850/870(各mm) 車重238kg[248]kg■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 1084cc 102ps/7500rpm 10.71kg-m/6250rpm 変速機6段(MT/DCT) 燃料タンク容量18.8L■タイヤサイズF=90/90-21 R=150/70R18 ※[ ]内はDCT
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