ロイヤルエンフィールドは、アドベンチャーモデルのヒマラヤをベースとした新型クロスオーバーモデル「スクラム411(Scram 411)」をグローバル発表した。まずはインドで発売され、2022年半ば頃から他のアジア太平洋地域、その後に北米や中南米地域に展開する予定だという。
●外部リンク: ROYAL ENFIELD(本国サイト)
前19/後17インチホイールに遊び心あるデザインでストリートに映える!
現存する世界最古のモーターサイクルブランドであり、中間排気量帯で強さを見せているロイヤルエンフィールドは、同ブランド初のアドベンチャー・クロスオーバーモデル「スクラム411(Scram 411)」をグローバル発表。インド価格ではベースとなったヒマラヤより2割近くも安く、日本導入の際には60万円前後での発売も期待できそうだ。
まずはインドで発売され、次いでアジア太平洋地域で2022年半ばに展開、その後に北米や中南米地域へと広がっていく予定だという。
前21/後17インチのヒマラヤに対し、スクラム411はフロントを19インチホイールに変更することでキビキビしたハンドリングを狙っているのが最大の特徴だ。また、ヘッドライト&スクリーンをフレームマウントするヒマラヤから、ハンドルマウントのヘッドライトとしてコンパクトなスタイリングを実現している。
味わい深く疲れない特性に加え、豊かなトルクと適度な振動で単気筒好きにも定評のある空冷エンジンは、基本的にヒマラヤと同スペックのSOHC2バルブ。最高出力24.3ps/6500rpmや最大トルク3.26kg-m/4000-4500rpmも変わらないことから、街中では扱いやすく、ツーリングでは南極走破を果たしたタフさも垣間見ることができそう。最新型ヒマラヤはユーロ5に適合しており、それでいて以前のユーロ4バージョンを超える趣味性を身に着けているというから楽しみだ。排気量は411ccと、微妙な差で大型二輪免許が必要になるが、それでも“あえて”選ぶだけの価値がこのエンジンにはある。
シート高は795mmでヒマラヤよりも5mm低く、最低地上高は220→200mmに。φ41mm正立型フロントフォークはストローク190mmで、モノショックサスペンションのリヤはホイールトラベル180mm。車重は燃料を除く装備重量で185kgだが、199kgのヒマラヤは燃料込みの車重のようなので厳密な比較は続報を待たねばなるまい。
燃料タンク容量は15Lで、燃費値は未発表ながら400km程度の航続距離は楽勝で稼いでくれそう。そのほか、コンパクトなグラブバー(ヒマラヤはリヤキャリアだった)やセンタースタンドなどを標準装備し、メーター写真にはターンバイターン式の簡易ナビゲーションシステム「トリッパー」の姿も。ただし、トリッパーは未装着の写真もあることから、仕向け地によっては装備されない可能性もある。
車名のスクラム(Scram)については、スクランブラー(Scrambler)を意識したものと言えそうだが、ロイヤルエンフィールド自身はこれをアドベンチャー・クロスオーバーとしている。このところハズレのない単気筒マシンを展開しているロイヤルエンフィールドのことだ、その乗り味は大いに期待していいハズだ。
ROYAL ENFIELD SCRAM 411[2022 model]
主要諸元■全長2160 全幅840 全高1165 軸距1455 シート高795(各mm) 車重185kg(装備/燃料除く)■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 411cc 24.3ps/6500rpm 3.26kg-m/4000-4500rpm 変速機5段 燃料タンク容量15L■ブレーキF=φ300mmディスク+2ポットキャリパー R=φ240mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=100/90-19 R=120/90-17 ●インド参考価格:20万3000ルピー~ ●全6色 ●予想発売時期:2022年後半 ※諸元等は全てインド本国仕様
【公式動画】Ready. Set. Scram! | Royal Enfield Scram 411
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