
ロイヤルエンフィールド正規輸入元のPCIは、レトロスタイルのアドベンチャーバイク「ヒマラヤ(Himalayan)」の新型モデルを発売した。空冷単気筒エンジンをユーロ5排出ガス規制に適合させ、ナビゲーションシステム「Tripper(トリッパー)」や切り替え可能なオフロード走行モードを標準装備。ニューカラーも与えられた。
●外部リンク: ROYAL ENFIELD
航続距離は450以上km! シンプルだからこそタフなアドベンチャーツアラー
2021年12月16日には南極走破も果たした、ロイヤルエンフィールドのアドベンチャーバイク「ヒマラヤ」が、ユーロ5適合エンジンを引っ提げて日本でも発売された。空冷SOHC2バルブの411cc単気筒エンジンは、78×86mmのロングストローク設定による鼓動感と扱いやすい低速トルクが持ち味だ。
最大のトピックは、2021年秋に発売されたメテオ350も搭載していたナビゲーションシステム「トリッパー」を新採用したことだろう。従来はデジタル表示のコンパスをメーター右下に配置していたが、新たにターンバイターン式の丸型カラー液晶が右横に追加され、これをスマートフォンと無線接続することで、グーグルマップをベースとしたアプリによるナビゲーションが可能になる。
ハリスパフォーマンスによるタフなフレームや親しみやすいシート高800mmは従来と変わらない。デュアルチャネルABSはリヤのみオフにできるオフロード走行モードを備えるほか、最低地上高220mmで悪路の走破性も確保している。φ41m正立フロントフォークのホイールトラベルは200mm、プログレッシブレートのスプリング(5段階にプリロード調整が可能)が与えられたリヤは180mmだ。
燃料消費率は3.18L/100km(31.4km/L)で、燃料タンク容量15Lと掛け合わせると471kmものロングランが可能。ヒマラヤ山脈をトラブルなく走破するため、あえて複雑な機構を排してシンプルに、タフに仕立てられたロイヤルエンフィールド・ヒマラヤは、林道を含むロングツーリングだけでなく街中でも扱いやすさが光る1台だ。
2022年モデルの価格はカラーリングによって異なり、ミラージュシルバーが70万6200円、グラニトブラックとパイングリーンは72万9300円となっている。
ROYAL ENFIELD HIMALAYAN[2022 model]
主要諸元■全長2190 全幅840 全高1370 最低地上高220 軸距1465 シート高800(各mm) 車重199kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 411cc 24.3ps/6500rpm 3.26kg-m/4000-4500rpm 変速機5段 燃料タンク容量15L■ブレーキF=φ300mmディスク+2ポットキャリパー R=φ240mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=90/90-21 R=120/90-17 ●価格&色:70万6200円(銀)/72万9300円(黒、緑) ●販売中
南極走破プロジェクト「90° SOUTH – Quest for the Pole」
ロイヤルエンフィールドは、ヒマラヤによる南極走破プロジェクト「90° SOUTH – Quest for the Pole」を成功させ、2021年12月16日に無事南極点へと到達した。タイヤの空気圧を下げることができるよう、チューブレスのスタッドレスタイヤと専用ホイールリムを採用し、ギヤ比をショート化、また雪が深い時のためにフロントスキーも用意したという。
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ヒマラヤ 概要 同社初のアドベンチャーで、’16に登場。その名の通りヒマラヤ山岳地帯を走破すべく、ロングトラベルサスペンションと堅固な分割クレードルフレームを備える。排気量は外国車ならでは[…]
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