ハーレーダビッドソンにとって、”カスタム”は切っても切れない楽しみのひとつ。ここでは『ウィズハーレー』誌が、多くのオーナーの参考となりそうな最新カスタム車両を紹介する。今回はカスタム全般を得意とする大阪府のトライジャが手がけたFXSBSE CVOブレイクアウトだ。
●文/写真:ウィズハーレー編集部(渡辺まこと) ●外部リンク:トライジャ
メーカーカスタムと言えるCVOブレイクアウトをよりマッシブに
’71年のFXスーパーグライドや’77年のFXSローライダー、そして’90年のファットボーイなど、過去に”メーカーカスタム”と言えるモデルをリリースしてきたハーレーダビッドソンだが、その極めつけといえるマシンが、’13年に登場したブレイクアウトだろう。
’00年のロードグライドを皮切りに、新たな市場開拓のため、ハーレーダビッドソン社が”カスタムヴィークルオペレーション”と称したプロジェクト、すなわち”CVO”シリーズがスタートしたのだが、そのモデルたちは年々と練度が高められ、よりクオリティアップが果たされてきたことはご存じのとおり。
特に110周年記念として発売された’13年のブレイクアウトは、当初から240幅のワイドタイヤが装着され、文字どおり”メーカーカスタム”と言える仕様だったのだが、今回紹介するトライジャによる1台は、その素性を活かしつつ、よりマッシブな方向にモデファイを施した好例と言えるものだ。
その車体を見てまず目につくのが、トライジャによってインタークーラーに加工が施されたプロチャージャーなのだが、ボルトオンで最大80馬力アップを果たすこのパーツによって、まずはアメリカンマッスルらしい強烈なパワーとトルクを獲得。
その上で車体はオリジナルの”刻美”ブランドのパーツやリックス製ホイール等で固められており、「ブレイクアウト」という素材の中で、存分に各部のクオリティが高められている点は流石だろう。
ノーマル車両の特徴や与えられたコンセプトを見極め、その魅力をさらに引き出すトライジャの技…、確かにこうした1台こそが”ハーレーのカスタマイジング”の、真の王道と呼べるのかもしれない。
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