ハーレーダビッドソンにとって、”カスタム”は切っても切れない楽しみのひとつ。ここではハーレー専門誌『ウィズハーレー』が、多くのオーナーの参考となりそうな最新カスタム車両を紹介する。今回はカスタムコンテスト「BATTLE OF THE KINGS」で優勝するなど、数々の実績を誇るハーレーダビッドソン静岡が手掛けた「’07 FXSTBナイトトレイン」だ。
●文/写真:ウィズハーレー編集部(渡辺まこと) ●外部リンク:ハーレーダビッドソン静岡
正規ディーラーがスタイルと性能の両立させた、ユーロスタイルカスタム
’99年にドイツでマーカス・ウォルツが「ハードコアサイクルズ」を設立し、ハーレーのカスタムシーンで’00年代に新たなスタイルとして認知されはじめた「ユーロスタイル」。当時、アメリカを席巻したウエストコーストチョッパーズのネオチョッパーとともに、カスタムの世界にニューウェーブを巻き起こしたこの手のマシンのファンは今も根強く残るのだが、ここに紹介するハーレーダビッドソン静岡による1台は、正規ディーラーのクオリティでそれを具現化した好例と言えるだろう。
そのユーロスタイルの特徴といえば、ドイツの厳しい品質規格である”TUV”をクリアするほどにクオリティの高いパーツで固められた”ハイテック”なマシン、という認識で捉えるのがカスタムマニアの間では一般的だろうが、この車両も同様。’07年のFXSTBをベースに、ドイツのサンダーバイク製フロントフォーク/ヘッドライト/ショートタイプリヤフェンダーで車体の外郭を構成した上で、レネゲード製ホイールを装着した姿はかなりハイテックになっており、狙いどおりのスタイルが実現されている。
ちなみにこの手のマシンのネガな部分を挙げるとしたら、スタイルを求めるあまり極端に低く設定された車高やワイドタイヤによって、走行性能が疎かになりながちな点があるのだが、この車両はあくまでもストック程度の車高とした上でリアタイヤ幅も240をキープ。走りの要素を一切犠牲にしていない点も好感が持てるポイントだ。
カスタムの世界で命題とされる、スタイルと性能の両立……それを果たすのも正規ディーラーの役割かもしれない。
※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ハーレーダビッドソン専門誌『ウィズハーレー』のお買い求めはこちら↓
あなたにおすすめの関連記事
バイク経験ゼロからソフテイルオーナーに 「昔からバイクと言えばハーレー、という漠然とした印象はありました。バイクに興味を抱くきっかけとなったのもハーレーでした。ただ、本当に自分に乗れるのかしら? とも[…]
いい意味で予想を裏切られた(ZAK柴崎)/消費者感覚で見て、いいバイクだ(河内山智) 青木:実車を初めて見てどう感じたか、おふたりの第一印象を聞かせてください。 サンダンスZAK柴崎(以下、ZAK):[…]
ロングライドもパンアメリカならノーストレス (前編より続く) 岡谷JCTで長野自動車道に入り、松本インターで高速道路を降りたが、余裕のクルージングでまだまだ物足りないほど。このまま高速道路で北上し、糸[…]
日の出とともに太平洋岸から石川県千里浜なぎさドライブウェイを目指す、ツーリングラリー 水平線に沈みゆく茜色の夕日を眺めつつ、波打ち際をバイクで疾走。楽しさを通り越し、この上ない幸福感を噛みしめている。[…]
アレンネスのカスタムパーツで統一感を意識〈2020 XL1200Xフォーティーエイト〉 「フォーティーエイトを選んだ理由は、純粋に僕のどストライクで、ひと目惚れだったからですかね」オーナーのぽんさんは[…]
最新の記事
- 「お蕎麦屋さんへの愛を感じる…」カブの左手のところにレバーがないのはなぜ?
- ホンダが「PCX160」をモデルチェンジ! スマホ連携TFTメーターを獲得し、ウインカーはポジションライトと一体型に【海外】
- 「大人げない」「面白すぎる」『坂田和人 vs 丸山浩』仁義なきガチンコバトル!
- カワサキ「Z900RS」歴代カラー大図鑑【“続”火の玉編・2019年モデル】
- ヤマハPG-1 ホンダ ハンターカブ/クロスカブの使い勝手を比較!【居住性/ユーティリティ/灯火類】
- 1
- 2