手に入れれば、生活のすべてが変わる可能性を秘めている。それがハーレーダビッドソンという乗り物だ。そんな暮らしを満喫中の個性派オーナーたちを、ハーレー専門誌『ウィズハーレー』が全国を渡り歩いてピックアップ。今回はFXBRSブレイクアウトに乗るOさんのハーレーライフを紹介しよう。
●文/写真:森下光紹 ●外部リンク:ハーレーダビッドソン埼玉花園
最高に楽しめる親子タンデム
Oさんは、奥様と2人のお子様がいる4人家族。全員が基本的に活発で、休日には必ずどこかに出かけると言う。アウトドアライフやスポーツを趣味とするOさん、学生時代はサッカーをずっとやってきて、現在もフットサルを楽しむスポーツマンだ。そして、今回タンデムシートで親子タンデムを楽しんでいる息子さんもまた、普段はサッカーとスケートボードが得意というスポーツ少年である。
「家は、帰ってくるところでね。なにかと外に出ることが好きなんですよ。だから家族でキャンプとかも楽しみますし、クルマでのドライブも好きですね」
Oさんのバイクとの出会いは比較的最近で、仕事の同僚がバイク免許を取得したことがきっかけだった。バイクライディングには以前から興味はあるものの、免許を取得して愛車を購入するまでのハードルは、他にも趣味が多いOさんの場合はそれなりに高く、きっかけが必要だったようである。
「乗るならハーレーだなぁ。と決めていましたね。クルマもラングラーのジープを所有しているので、基本的にアメリカンな志向だと思います。そしてカラーはブラックの一択ですね。普段のファッションもほとんど黒で統一しているので」
家族に加わった鉄の相棒に素早く反応したのが息子さんだったという。「一緒に乗りたい!」という熱い視線に、お母さんは「高速道路はNG」という条件を出して認めることとなった。
息子さんは現在8歳、小学3年生である。もう幼児の域は過ぎているから、お父さんと出かける時は、親子でもあるが”男同士”というイメージも強いと笑う。バイクのライディングは、暑かったり寒かったり、風が強いとか日差しが強烈とか、雨でも降ればずぶ濡れにもなるという過酷な条件がてんこ盛りだが、そんな状況を何でも楽しめるタフさを乗り手には要求してくる。それはライダーだけではなく、タンデムライダーでも同じだ。
「あれ、スゴかったよねー。突然雨から氷に変わって、めっちゃ痛かった。あの時だけ少し高速道路に乗って、急いで帰ったんだっけ? お父さん」
「ハーレーで走っていると、自分の五感が敏感になって、六感までが武器になるというか、アウトドアライフの醍醐味が大きいですね。だからすごく楽しい。ヨメさんも時々乗せますけど、彼女も楽しそうですよ」
走りながらその土地の匂いを感じるのも楽しみのひとつだ。森にも街にも田園にも海にも、個性的な匂いがある。雨が降り出しそうな匂いというのも、ツーリング中に感じるライダー独特の感覚だ。それを二人で共有しながら走り続けるのがタンデムライディングの楽しさだろう。親子タンデムは凄く楽しい。もっと増えても良いのにとも思う。特にハーレーは、タンデムランを最高に楽しめるバイクなのだから。
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