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カワサキは2021年11月23日より開幕するEICMA(一般公開日は25日~)で、新たなワールドプレミアを少なくとも複数公開すると発表した。北米でカウントダウンされている3車のうち、一部は色変更などにとどまりそうだが、新たなプレミアモデルとはなんなのか。また、ブースの一部を「ZedFest(ゼットフェスタ)」にするという。
世界初公開モデルはニンジャH2 SXのモデルチェンジ、そして……?
カワサキは欧州で、2021年11月23日より開幕するEICMA 2021(一般公開は25日以降)で新たなワールドプレミアモデルを複数公開と発表した。EICMAでは2021年10月1日より新会社へと移行したカワサキモータースの将来に向けての展望も語られる予定で、2025年までに10車の電動バイクまたはハイブリッドモーターサイクルを導入、さらに新燃料で走行するオフロード四輪の投入などを明らかにし、新たなコーポレーロロゴとなるリバーマークのもとに力強いスタートダッシュを決める構えだ。
発表リリースでは期待の世界初公開モデルは複数の存在が示唆されたが、おそらくそのうち1車は以前からスクープされている、レーダー機能付きACCなどを新採用するニンジャH2 SXのモデルチェンジ版だろう。
すでに発表されている2022年モデルでは、最新のZ650RSを前面に押し出した『ZedFest』スタンドを展開し、新しいZ900SE、Z900RS SE(イエローボール)、新色のZ900/Z650などを展示する予定としている。去る2021年11月2日に「#Z50thCelebration」「#KawasakiZ」のハッシュタグを付けた動画『祝!Z生誕50年。』を各SNSで公開。これは2022年が伝説の名車『900 super4(Z1)』の誕生50周年にあたることを伝えているが、もちろんそれだけじゃないだろう。我々は動画に示された『Coming in 2022』や、その数時間後にイギリス&アメリカのSNSで同じ動画について記載された『Start the countdown.』のメッセージを見逃さなかった。
11月2日は、北米で新機種の発表を予告している11月23日のちょうど3週間前にあたり、これをティーザー展開の一環と見ることは何も不自然ではない。また、11月12日には再びSNSで「#Z50thCelebration」の画像が公開され、1972年に米国モーターサイクリストマガジン誌がZ1について取り上げた一節を引用し、再びZ1の偉大さについてアピールしているのだ。
こちらは11月12日にカワサキのSNSで公開された画像。
カワサキモータースの所信表明では、伊藤浩社長がカーボンニュートラルの分野で2輪業界を牽引していくという決意とともに、「メグロやZ900RSに代表される、伝統を継承するモデルは今後も投入する」と明言している。
これらの状況証拠から、“複数”のうちのもう1車として50周年記念モデルのZ900RSが登場する可能性は“アリ!”というのが我々の見解だ。
この50周年Z900RSの存在については以前の記事でも述べてきたが、続報……といえるほどのレベルではないかもしれないが新たな噂についてもお伝えしたい。
それはカラーリングにまつわる話である。鉄板の“火の玉”にするのが定石だろうと思われてきたが、1972年のZ1や初期型Z900RS(2018年モデル)が採用してきたキャンディブラウン×オレンジの組み合わせではなく、黒×赤または黒×青が検討されているというのだ。どうやら2007年モデルまたは2008年モデルのゼファーχ(カイ)に似たカラーなのではないか……と。
いずれにしろ、足まわりは2022年春に発売されるZ900RS SEと同様にオーリンズ&ブレンボで武装し、シリアルナンバーなどのプレミアムな装飾、そしてなんらかのオリジナル装備が採用される可能性もある。
答えが明らかになるのは最速ならばEICMAだが、Z900RS SEの発売スケジュールとの兼ね合いで来春以降になる可能性もなくはない。いずれにしても、答え合わせは間もなくだ。
【デビュー可能性は70%】ヤングマシン予想を改めてまとめてみる
車体はZ900RS SEをベースとしながら、初期型Z900RSの“火の玉カラー”をZ1により近い明るめのキャンディブラウンとし、サイドカバーに記念ロゴをあしらった予想CG。脚は金色になり、初期型Z900RS(2018年モデル)よりもプレミアム感が強い。予想登場時期は2022年春以降、想定価格は160~180万円程度か。デビューの可能性は70%と見た! ●CG: SRD
【足まわりはSEを踏襲か?!】恐らくSEと同様のハイグレードな脚を継承するハズ。SEはフロントのブレーキシステムを全面変更し、ブレンボ製のM4.32キャリパー+ディスクを投入。Fフォークのエンドピースのほか、ステンメッシュホースや小型化したマスター径なども専用品だ。また、リヤショックもSEと同様にオーリンズS46を備えるハズ。アジャスターホースの取りまわしや密閉性の高いダブルリップ式ダストシールなどは専用だ。
【やはり火の玉の再現? 50年目の飾るZとは?!】初期型Z1のブラウン×オレンジが通称“火の玉カラー”。まさにZ1のシンボルカラーで、これまでもゼファーシリーズ、デビュー時のZ900RS(2018~2019)に設定され、絶大な人気を博してきた。50年という節目に火の玉を採用するのは、ファンから見ても当然の成り行き。ベースはやはり上級版のSEグレードになるだろう。
こちらは2022年春に発売予定のZ900RS SE。価格は160万6000円だが、すでにキャンセル待ちすら難しい状況だ。
調子に乗って我々が希望したいのは、 Z1(900 Super4)のアイコンでもあった4本出しマフラー 。左は Z900RS開発段階で検討されたという右2本出しスタイルだ。そして右はドレミコレクションによる「ドレミ Z1 Style」。燃料タンクの形状変更やメッキフェンダーがイカス!
【動画】祝!Z生誕50年。
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