ファイナルエディションをもってその11年の歴史に終止符を打つ、ホンダCB1100。それは同時に、国内の空冷直4の終焉も意味する。ここでは稀代の名車に敬意を評し、あらためて初登場からの全モデル/全カラーを振り返る。中編では、’14〜’16の各モデルを解説。登場してから初めてエンジンに手を入れたほか、トラディショナルでよりCB750フォア風なイメージの新グレード、EXも登場した。
●文:ヤングマシン編集部(沼尾宏明) ●外部リンク:ホンダ
’14モデル
’14では、エンジンを中心にアップデートを施した。FIセッティングと吸排気系の改良でトルク感を向上。STD比で0.1kg-mアップしたほか、ミッションを5→6速化し、高速走行の静粛性と燃費も向上した。
ギヤ段数を表示するメーターや、アルミ製ウインカーも新採用だ。シートフレームなどを見直し、一段と足着き性を向上。
さらに、新しくEXが登場。2本出しマフラー、ワイヤースポークホイールなどでトラディショナルなイメージを高めた。よりCB750フォア風にした印象だ。17L容量の燃料タンクをはじめ、厚みのあるクッションと独自表皮を用いたシートはEX専用。またETCとグリップヒーターを標準で備えるEパッケージはEXのみの設定だ。
CB1100EX/ABS
CB1100/ABS
CB1100 ブラックスタイル/ABS
’15特別仕様車
CB1100EX ABS 特別仕様
EXの装備はそのままに、ホイールのみSTDと同様のアルミキャストホイール+チューブレスタイヤを採用。伝統的なイメージを堅持しながら、通常のEXより2kgの軽量化に成功した。
’16特別仕様車
STDの特別仕様は、漆塗りを意識した漆黒に、上質な絹織物風の市松模様ストライプを組み合わせる。EXには金属調のカラーと新ストライプをあしらう、渋い特別仕様を設定した。
CB1100 ABS スペシャルエディション
CB1100EX ABS スペシャルエディション
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