アドベンチャーバイクへの需要は高まるばかり。特に大人ライダーのセカンドステージのパートナーとして注目を浴びているのがBMW R1250GSだ。都心を抜け出しGSとの対話を楽しむべく西伊豆へと向かった。
●文: ライドハイ(宮城光) ●写真: 折原弘之
いつものワインディングもGSで走れば景色が変わる
台風の合間に都会の喧騒から抜け出すことにした。
新宿の朝はいつものとおり通勤に急ぐ人、バイク、クルマで溢れている。主要幹線道路では一瞬たりとも隙を見せることができない。同一車線であっても、同種であるはずのバイクが遠慮も車間距離も空けずにすり抜けていく。ちょっとした仲間意識のある自転車でさえも、その隙を見逃さずにペダルに力が入る。
そんな殺伐とした都心の朝、このGSは何か映り方が違うのだろうか。信号待ちでクルマに並ぶと、ドライバーからの視線を頻繁に感じる。もちろん、物に溢れる現代、いまさらながらBMWブランドのバイクが珍しいわけでもあるまい。むしろ、その何にも似ずに進化を続けるGSのアピアランスを、多少なりともバイクに興味が「ある」、もしくは「あった」人であれば瞠目せずにはいられないのだろうと思う。
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