カワサキモータースジャパンは、2021年11月12日に発売予定だった「Z900RS SE」の発売延期を発表した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う部品入荷の大幅な遅れが原因だという。
●外部リンク: カワサキモータースジャパン
オーリンズ&ブレンボのハイグレード仕様
カワサキモータースジャパンは、欧州で先行発表されていた「Z900RS SE」の国内モデルを2021年8月27日に正式発表。初期ロットは早くも完売ペースで予約を集めたが、本日発表によれば、終息が見えない新型コロナウイルス感染拡大に伴う部品入荷の大幅な遅れにより、2021年11月12日を予定していた発売日を延期することになった。新たな発売日は未発表だが、来春を目指して一日も早い発売に向け、最大限の努力を続けていくという。
Z900RS SEは、2018年の登場から3年連続でベストセラーとなっているレトロスポーツモデル・Z900RSを下敷きにしたハイグレードモデルで、ブレンボ製のフロントブレーキパッケージと、オーリンズ製のハイグレードリヤショックを装備。これに合わせてフロントフォークはアウターチューブをゴールド仕様とし、カラーリングには1973年に欧州でのみ発売されたという伝説の“イエローボール”をまとう。
スペック上はサスペンショントラベルや車重などもノーマルとほぼ同じだが、最低地上高&シート高は10mmアップしており、積極的な走りに対応しているものと思われる。
フロントブレーキは、ブレンボ製のφ300mmダブルディスクおよびM4.32ラジアルマウントモノブロックキャリパー、ブレーキパッドを装備。ラジアルポンプ式マスターシリンダーはニッシン製の小径とし、STDのφ19.1mmに対しφ17.5mmとした。また、ステンレスメッシュのブレーキホースがダイレクトなタッチと高いコントロール性を実現している。
リヤショックはオーリンズ製S46。シングルチューブ構造のアルミニウムボディを採用し、フローティングピストンで仕切られたφ46mmの大型ピストンとガスチャンバーが、優れた路面追従性と確かなダンピングを発生し、グリップ感やハンドリングの向上、よりしなやかなライドフィールに貢献する。市販品とは異なり、密閉性に優れたダブルリップ式ダストシールを採用しているのもポイントだ。
このリヤショックの採用に合わせ、φ41mm倒立フロントフォークのセッティングを最適化するとともに、アウターチューブをゴールド仕様に。同じくゴールド仕様の前後ホイールが華をそえる。
また、リヤサスペンションはセッティングの変更に便利な油圧リモート式プリロードアジャスターとダイヤル式リバウンドダンピングアジャスターを装備。オーリンズロゴを刻印したプレートも備えている。
アイコニックなイエローボールカラーには足まわりのゴールドカラーのほか、ラジエターのサイドカバーおよびFIカバーにブラックアルマイト加工を施し、フロントフェンダーステーもブラック仕上げを組み合わせた。サイドカバーエンブレムはSEモデル専用で、モデルネームの「RS」部分を赤仕上げとして差別化を図っている。
このほか、アクセサリーとしてモデルロゴ入りのラジエタースクリーンも設定された。
価格はSTD+22万円の160万6000円。STDモデル同様にABSとETC2.0車載器は標準装備する。販売予定台数は公表されていないが、数百台のみになるという噂も。
KAWASAKI Z900RS SE[2022 model]
主要諸元■全長2100 全幅865 全高1150 最低地上高140 軸距1470 シート高810(各mm) 車重215kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 948cc 111ps/8500rpm 10.0kg-m/6500rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■キャスター25.0°/トレール98mm ブレーキF=φ300mmダブルディスク+4ポットキャリパー R=φ250mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:160万6000円 ●色:黒×黄 ●発売日:2022年春頃
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