Harley Davidson PAN AMERICA1250×ライドハイ

【ハーレー パンアメリカ1250スペシャル インプレ】アドベンチャー系のフロントローに並ぶ完成度

近年、ここまでキャラクターの予想がつかないバイクは珍しい。確かにビッグアドベンチャーは世界的にブームで、様々なメーカーが参入してきているカテゴリー。製作したくなるのはよくわかるが、それだけに見た目だけのモデルが多いのも事実。果たしてハーレーダビッドソンのパンアメリカはどのあたりに位置するのだろう?

ハーレーダビッドソンがハーレーダビッドソンではないハーレーダビッドソンを作ってきた

パンアメリカの試乗会にRIDE HIアドベンチャー担当(?)の宮城 光さんと参加した。試乗会場は軽井沢。一般的なワインディングと浅間火山レースも開催された跡地であるダートコースを走れるという。

会場に登場したパンアメリカを2人で眺める。
「思ったよりも大きいですね」と僕。「そうかな? 写真よりスリムに見える。頻繁にアドベンチャーモデルに乗っている僕からしたら、どちらかというとスリム。写真で見ていた時は重厚に感じたけれど、その大きさにはまったく違和感がない」と宮城さん。

BMWのGSをきっかけに、ほぼすべてのメーカーがアドベンチャーバイクをラインナップする時代になり、気がつけば四輪も様々なメーカーがSUVに参画。ランボルギーニやマセラッティまでがラインナップに加え、確かにダートなど走らないSUVが大半だからそれはそれでアリなのだが、バイクはどのメーカーもPVでは激しくオフロードを走りシーンがアピールされ、その本当の実力がなかなか見えにくいのが現状だ。

もちろんアドベンチャーを買ったからといってオフロードを走らなければいけないわけではない。でもせっかく買ったのならツーリング先で林道に入ってみたくなるのが人情。しかし、そこで林道に入ったことを後悔するバイクも多いのだ。

「正直、大変なモデルもある。ダートに入るとこんなに上手く走れないかなぁって……」と宮城さん。


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