
「昔は平気だったのに、最近は腰や膝が痛くて…」などと言うとどこぞのサプリメントのCMフレーズみたいだが、齢を重ねるほどホイール/タイヤの着脱が辛くなってくるもの。そんな時におすすめなのが、モトジョイのタイヤジャッキ。ホイールセンターとアクスルシャフトを合わせれば、重いホイールを持ち上げることなくタイヤ交換ができるのだ。
●文/写真:栗田晃 ●取材協力:モトジョイ
タイヤ着脱のストレスから解放してくれる
足まわりのメンテナンスのたびに体と心のストレスになる、タイヤの着脱。外す時はまだしも、取り付けの際はフロントフォークやスイングアームのアクスル穴の高さまでタイヤを持ち上げてシャフトを通す作業で毎回緊張する。作業靴のつま先をタイヤの下に入れて高さを合わせながらタイヤを保持するのも、徐々に我慢できなくなり、アクスルの先端が入った途端にハンマーで叩き込もうとしてしまう。
モトジョイ(三重県鈴鹿市)が販売するタイヤジャッキは、そうしたメンテあるあるを解消する新製品だ。ネジとナットの組み合わせで高さを無段階に調整できる構造で、スタンドで浮かせたタイヤと地面やメンテリフターの隙間に合わせれば、タイヤを持ち上げたり抱えることなく着脱できるのが特長だ。
2×4材やクサビのように加工した角材を利用しているサンデーメカニックもいるが、前後輪や機種によって隙間の高さはまちまちなので、なかなかピッタリ合いにくいのが現実。だがこのジャッキなら、アクスルシャフトが抵抗なく抜き差しできる高さにジャストフィットできるのだ。
8インチや10インチならともかく、岩のように重い’70年代のキャストホイールを着脱する際には間違いなく重宝する。ミスの原因となる焦りをなくすためにも、体と心に優しいジャッキを活用しよう。
車体を持ち上げるメンテスタンドは多くのメーカーやブランドから発売されているが、タイヤと地面の隙間を埋めるアイテムはこれまでなかった。製品名はタイヤジャッキだが、持ち上げるのではなくタイヤ位置の保持が目的。ヒンジ部分のノブで高さを無段階で調整できる。 [写真タップで拡大]
使い方は簡単で、センタースタンドやメンテスタンドで浮いたタイヤの隙間にジャッキを挿入してタイヤに接するまでノブを回す。たったそれだけで、アクスルシャフトを抜き差しする際にタイヤは安定し、ホイールカラーやキャリパーサポートが斜めになって落下することはない。 [写真タップで拡大]
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