●文:ライドハイ編集部(小川勤) ●写真:高島秀吉
アメリカのバイク=クルーザー=ハーレーダビッドソン。この図式は間違っていないし、これから先もずっと続くに違いない。しかし、約2年前に突然現れたインディアンのFTR1200の存在を忘れてはいけない。
アメ車感? トラディショナルスポーツ?
アメリカンスポーツ――。僕の中でのインディアン のFTR1200シリーズのカテゴリーだ。カテゴリーと言いつつも今のところ市販車で当てはまるのはFTR1200シリーズだけで、ちょっと前のバイクも考慮するとハーレーダビッドソンのXR1200(もちろんXR750&1000も)やビューエルも入ってくる。
RIDE HI No.2の誌面ではトラッドスポーツ(トラディショナルスポーツ。詳しくは誌面で)としてFTR1200を紹介しているが、実際にFTR1200に乗っていると“アメ車感” はほぼない。
強いて言うとスロットルを開ける度に存在感をアピールしてくる、闇雲にスロットルを開けるのが楽しいツインらしさはアメ車っぽい。しかし、そこから少しスロットルを大きく開けるととんでもない速さを見せ、そのスタイリングからは想像がつかないほどスポーティな走りを約束してくれる。
その走りから思い描く僕の中でのライバルは、ドゥカティのモンスターやトライアンフのスピードトリプルの外車トラッドスポーツである。決してハーレーではないのだ。
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