KTMは、同社のトラベルエンデューロカテゴリーへの最も軽量で入手しやすいエントリーモデル「250アドベンチャー」を発表した。ダカールラリーで培ったロングラン性能を生かしたモデルで、2020年12月に発売される。
KTMワールドへの理想的なエントリーモデル?!
“KTMといえばダカールラリー”というイメージは、ロードレースでの活躍が目立つようになってきた現在でも根強く、2020年のダカールでホンダが優勝を遂げるまでの2002~2019年には、前人未到の18連覇という大記録を打ち立てている。
そんなKTMだけに、同社がトラベルエンデューロと名付けるカテゴリーにはラリー競技からのフィードバックを受けたモデルが数多く、とにかく走りのよさを求めるアドベンチャーバイク愛好家から高い評価を受けてきていた。ただ、今まで残念だったのは、日本における軽二輪(126~250cc)に属する気軽なエントリーモデルがなかったこと。しかしそれも今日までだ。ついに待望の250アドベンチャーが発表されたのだから。
250アドベンチャーは、デューク系のエンジンを搭載する390アドベンチャーをベースとしており、KTMが得意とする軽量なスチール製トレリスフレームに250cc/30psのDOHC単気筒エンジンを搭載。前19/後17インチのホイールに組み合わされる前後サスペンションはもちろんWP製(KTMの子会社)だ。バイブレ製のブレーキはディスク径が前320mm/後230mmと大径で、ボッシュ製9.1MB2チャンネルABSを組み合わせている。車重は半乾燥159kg/装備重量170kgだ。
発売は2020年12月、価格は67万9000円。ライバルと想定されるホンダCRF250ラリーの価格を下回ってきたのはお見事。
KTM 250 ADVENTURE[2021 model]
【KTM 250 ADVENTURE[2021 model]】主要諸元■軸距1460mm シート高855mm 車重159kg(半乾燥)■水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ248.8cc 30ps/9000rpm 2.44kg-m/7250rpm 燃料タンク容量約14.5L■タイヤサイズF=100/90-19 R=130/80-17 ※諸元は欧州仕様 ●価格:67万9000円 ●発売時期:2020年12月
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