日本自動車輸入組合(JAIA)発表

輸入バイク登録台数が10月に急回復、1〜10月累計でも前年を超える

2020年11月6日、JAIA(日本自動車輸入組合)は2020年10月度の輸入小型二輪車 新規登録台数(速報)を発表。10月の当月台数は、前年同期比で43.2%という劇的な増加を見せ、なかには3倍近い台数を記録したメーカーもあった。累計でも前年1~10月比で2.2%増となっている。

BMWとトライアンフは前年同月比190%! ハスクバーナモーターサイクルズは約3倍!!

JAIAは2020年11月6日に「2020年10月度 輸入小型二輪車 新規登録台数(速報)」を発表。10月度における輸入小型二輪車(251cc以上)の新規登録台数は2298台となり、前年同月(1605台)と比べて43.2%もの増加となったことがわかった。また、1月からの累計は1万7512台で前年同期(1万7134台)と比べて2.2%増加している。

1~9月間の毎月の登録台数は前年同月比83.0~106.9%の間で行ったり来たりしており、9月までの累計は前年比98.0%。10月度の2298台は6月度の登録ラッシュ(2364台)には及ばないものの、6月は前年比で106.9%となっており、新車登録台数が増す時期と言える。10月度はある意味で時期外れの登録台数増だが、コロナ禍からの生産&物流の回復とユーザーの購買意欲の高まりが合致したことが爆発的な回復につながったのではないだろうか。何よりも、累計で前年同期を上回っていることは見逃せない。

10月度をメーカー別に見ると、登録台数995台のハーレーダビッドソンは前年(802台)比で124.1%、BMWは登録台数594台で前年312台)比190.4%、トライアンフは登録台数196台で前年(103台)比190.3%となっている。

KTMは前年比120.5%、ドゥカティは157.6%、ハスクバーナはボリュームが小さいこともあって前年比296.0%という劇的な増加となった。BRPは前年比134.6%、モトグッツィは前年比71.4%、MVアグスタは前年比157.9%だ。

1~10月の累計台数は、ハーレーダビッドソン7248台→6630台で前年比91.5%、BMWは4044台→4411台で109.1%、トライアンフは1607台→1983台で123.4%となっている。以下、KTMは107.1%、ドゥカティ89.2%、ハスクバーナ135.2%、BRPは103.1%、モトグッツィ91.4%、MVアグスタ92.1%、ピアッジオ131.4%、アプリリア104.5%と並ぶ。

コロナ禍の影響は第2波が懸念され、まだまだ予断を許さない状況が続いている。しかし、少なくとも日本におけるバイクの販売に多少なりとも光が見えたことは、明るいニュースと言ってよさそうだ。


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