外出禁止、イベントキャンセル、エッセンシャルワーカーのバイク利用など

【新型コロナウイルスの影響】各国のバイク界の状況はどうなっている?

4月7日に7都府県に発令、そして4月17日には全国へと拡大された緊急事態宣言は、不要不急の外出を自粛することで感染拡大を防ぐことが狙い。バイク界でもさまざまな影響が出ている。後半となる本記事では、世界各国のジャーナリストや関係者に聞いた現地の生の状況をお伝えしたい。なお、いずれの情報も4月14日までに提供されたものだ。


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現在のところ、インドネシア政府はロックダウンではなく、多くの人々が集結するようなイベントを開催しないように要請している。家に居て、家で仕事をするようにとの要請も。モーターショーやツーリング、レースなどのさまざまなイベントを多くの当事者が延期とした。パンデミック状態が続いているため、今後のイベントが正常に開催されるかどうかは不明で、6~7月になる可能性もある。バイクでの移動については、政府によって大規模な社会的規制が訴えられ、マスク等を装備することで引き続き可能だが、バイカーたちが集まらないように勧められている。首都ジャカルタでは警察による安全作戦を実施予定で、ライダーに安全な装具を身につけるよう指示される。新型コロナウイルスの蔓延を防ぐため、現在のところスズキは4月24日まで、ヤマハは4月19日まで生産を停止している。ホンダは生産調整で対応。インドネシアについては4月8日時点での情報だ。(情報提供:www.gridoto.com|www.otorace.id)

【インドネシア】ロックダウンよりも自粛を要請、バイクは走行可能

見本市やミーティングなど、多くの人が集まる全てのイベントは少なくとも6月までキャンセルされそう。ライダーの行動制限については連邦州によって異なるが、バイエルン州(ミュンヘンにBMWがある)とサクソニア州(旧東ドイツ)では、楽しむための乗車が禁止された。その他の州は乗車OKだが、グループで集まることは禁止。生活物資の買い出しや仕事のためなど、必要な移動についてはバイク乗車がドイツ全土で許可されている。ドイツのバイク産業(BMW)は、3月20日から生産を停止、工場閉鎖は4月19日までと発表されたが4月30日まで延長される模様。バイクショップは政府の指示により全土で閉鎖、ワークショップのみが作業を継続。非常に多くの経済的損失に直面し、アンゲラ・メルケル首相が「第二次大戦以来、最悪の危機」と語ったことが真実味を帯びる。  ( 情報提供:Motorrad)

【中国】封鎖が解除され、メーカー等も徐々に運営を再開している

6月までに予定されていたイベント等は全て中止または延期。そして夏から秋にかけてのイベントで同様のことが起ころうとしている。ほとんど全てのイタリア人は5月3日まで家にいる必要があり、緊急の理由または仕事を認められている場合にのみ移動が可能。通勤以外でバイクに乗車することは基本的にできない。バイクメーカーと業界も全て閉鎖中だが、政府は次の2~3週間で必須産業を再開する方法を検討している。(情報提供:Scuola Corsetti srl)

【ドイツ】少なくとも6月まで見本市やイベントがキャンセルされそう

【MotoGPニュース】トップライダーたちによるバーチャルMotoGPを開催!

MotoGPのカレンダーが次々に延期されるなか、家に閉じ込められているレースファンのために、トップライダーたちによるバーチャルレースが開催された。第1戦は3月29日に画面上に描かれたムジェロサーキットで行われ(ライダーは自宅で参加)し、#73アレックス・マルケスが優勝。第2戦オーストリアGPでは#63フランチェスコ・バニャイアが優勝した。第2戦では#30中上貴晶がマルケス兄弟を次々に撃墜する「タカ・アタック」を披露し、来季の契約に暗雲をもたらしたとかなんとか言われて……いません。

第1戦で#73アレックス・マルケス、第2戦で#63フランチェスコ・バニャイアが優勝。公式ランキングは存在しないが、第1戦でも2位に入賞した#63バニャイアが計算上はランキングトップに位置している。TVゲームは若手のほうが得意?

MotoGP

開幕戦でMoto2、Moto3のみが開催され、以降は延期が相次いでいる。5月開催予定だったスペインGP、フランスGP、イタリアGP、そして6月予定だったカタルニアGPが開催未定となり、6月21日のドイツGPがカレンダー上の最高峰クラス開幕戦となっている。タイGP、アメリカGPなどは10月以降に延期となった。ただし、今季すべてのレース開催が危ぶまれる様子も。

ワールドスーパーバイク

第1戦がオーストラリアで開催されたのち、6月までに開催予定だったラウンドが延期または中止に追い込まれた。7月3~5日の英国ラウンド以降、全6戦が開催予定となっているが、これらも先行きは不透明だ。

世界耐久選手権(EWC)

6月のオッシャースレーベン8時間耐久が中止。これにより昨年末のセパン8耐以来の選手権再開は7月19日決勝の鈴鹿8耐になる。4月予定だったルマン24耐は8月29、30日に。9月19、20日のボルドールが今季最終戦になる見込みだ。

全日本選手権

ロードレースは開幕~第3戦の延期が発表され、それぞれ8月以降に。鈴鹿2&4はMFJ GPを3ヒート制とし代替。モトクロスも6月までの開幕~第5戦が延期となり代替日程は未発表。トライアルは開幕戦が代替調整中、第2戦が中止となった。

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