ドゥカティが誇るスーパーバイク世界選手権ホモロゲーションマシン・パニガーレV4Rと同じ998cc/224psのV4エンジン「デスモセディチ・ストラダーレR」を搭載しながら、レースベース車では使用できない先進の軽量素材を用いたスペシャルマシン「スーパーレッジェーラV4」。ヤングマシンメインテスターの丸山浩が屋外で実車をチェックする機会を得た。
【丸山浩】’90年代にはテイスト オブ フリーランス(現在のテイスト オブ ツクバ)の最高峰クラスにCB1000SF改で参戦して多数の優勝を飾り、”最強のネイキッド使い”としても有名に。ヤングマシンのメインテスターだ。
実車を撮影する貴重な機会を得た
’20年6月下旬に最初の1台がベルギーの熱狂的なドゥカティスタに納車された「スーパーレッジェーラV4」は、世界限定500台で販売されるスペシャルモデル。カーボンファイバー製のフレームとスイングアームと前後ホイールを採用した、世界初の公道走行可能な量産二輪車ということになる。
驚異の乾燥重量159kgに224psを融合したドゥカティの「スーパーレッジェーラV4」。限定500台・1195万円という特別なモデルの1号車が、ついに納車された。イタリア本社でセレモニーが行われ、オー[…]
日本仕様(レーシングエキゾーストキットは付属しない)の販売価格は1195万円。すでに予約済みの日本人に向け、7月には東京都のアウディシティ紀尾井町にて実車が日本初公開され、さらにその後2日間だけ一般公開された。これに先駆け本誌は、屋外での実車撮影に成功。その価格にビビりながら、丸山浩が押し引きにより驚異的な軽さも体験した。
ウイングは270km/h走行時に50kgのダウンフォースを生み、レーシングキット装着時は234psを発揮。オーナーにはスーパーバイク世界選手権のパニガーレV4Rレーサーに試乗できる機会が与えられるなど、ハイスペックかつプレミアムだ!
【DUCATI SUPERLEGGERA V4】■軸距1480mm シート高835mm 乾燥重量159kg(レーシングフルエキゾースト装着時152.2kg) ■水冷4ストV型4気筒DOHC4バルブ 998cc 224ps/15250rpm 11.8kg-m/11750rpm 変速機6段 燃料タンク容量16L ■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=200/60ZR17 ●価格:1195万円
ウイングに関する規制がまだなかった’16年型のモトGPマシンから派生させた、巨大なカーボンファイバー製バイプレインウイングを搭載。
ウイングやカウル類だけでなく、フロントフレームとサブフレームとスイングアームと前後ホイールは、すべてカーボンファイバー製だ。
オーリンズ製のTTX36リヤショックは、スプリングをチタン製に。加圧式フロントフォークはボトムが機械加工され、前後で0.6kg軽量化。
肉抜き加工が施されたビレットアルミ製トップブリッジには、シリアルナンバーが刻印される。フェアリングはフルカーボンファイバー製。
撮影車両は、アクラポヴィッチ製のチタンマフラーをはじめとするレーシングキットを装着したサーキット仕様で、乾燥重量は152.2㎏!
●文:田宮徹 ●撮影:長谷川徹 ●取材協力:ドゥカティジャパン ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
驚異の乾燥重量159kgに224psを融合したドゥカティの「スーパーレッジェーラV4」。限定500台・1195万円という特別なモデルの1号車が、ついに納車された。イタリア本社でセレモニーが行われ、オー[…]
※’20年7月上旬現在、国内で購入できる現行ラインナップかつ公道市販車のカタログ数値(公式HPに記載されているスペック)を比較。 かつての夢="1.0kg/ps切り"は、もはやSSの常識? 加速や運動[…]
※’20年7月上旬現在、国内で購入できる現行ラインナップかつ公道市販車のカタログ数値(公式HPに記載されているスペック)を比較。 上位すべて200ps超級。+αを絞り出す勝負に エンジンパワーの総量を[…]
ドゥカティは、史上最強の量産V4エンジン「デスモセディチ・ストラダーレR」を搭載したドリームマシン「スーパーレッジェーラV4」の最初の1台をボルゴパニガーレ・ファクトリーからラインオフした。スーパーレ[…]
ドゥカティはハイパーモタードファミリーに、「ハイパーモタード950 RVE」を追加すると発表した。これは2019年に開催された、クルマやモーターサイクルのエレガンスさ、見た目の美しさを競うコンクール「[…]
最新の記事
- 「カワサキ初のレーサーレプリカ」ライムグリーンカラーを導入した初の大排気量車:カワサキZ1000R【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 変化を一気見! カワサキ「Z900RS」歴代カラー大図鑑【2018~2025年モデル】
- 2025MotoGPヘルメット勢力図は5社がトップを分け合う戦国時代へ突入! 日本の3メーカーに躍進の予感!?
- 【SCOOP!】スズキ「GSX-8」系にネオクラが存在か!? 丸目のGS&クーリーレプリカ復活希望!!
- 「初の100ps超え!! 」全面改革で進化した第二世代のZ:カワサキZ1000J【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 1
- 2