ビジネス使用を目的に開発された電動バイク「ベンリィ イー/プロ」は、新開発のモーターを搭載し、原付1種と2種の全4機種がラインナップされている。’20年4月から法人向けに販売が開始されたホンダの第4世代電動バイクに、電動バイク追っかけタレント・近藤スパ太郎が試乗。その実力をレポートする。
近藤スパ太郎[タレント/プロデューサー] 環境番組のパーソナリティを担当したことを機に、電動バイクの強烈なパワーにひと目ぼれ。俳優・MCの他、企画プロデューサー、芸能プロダクションSPANCHOOSの代表を務める。[URL]近藤スパ太郎|SPANCHOOS|Twitter
積載性や耐久性を重視したホンダの業務用電動バイク
「BENLY e:(ベンリィ イー) 」 は、’18年のPCXエレクトリックに続くホンダ4世代目の電動バイクだ。EVシステムは、エンジン車ベンリィの車体サイズに納まるコンパクトさと、坂のある地域でも配達業務がスムーズに行えることを目指して開発された。原付一種の「e: I」と原付二種の「e: II」があり、それぞれ大型キャリアと前カゴを標準装備する「プロ」と合わせて計4機種をラインナップ。バッテリーは、PCXエレクトリックと同じ脱着式48Vホンダモバイルパワーパックを2個直列でつなぎ、96Vで走行する。モーターはPCXよりも出力が大きなものが搭載されているが、あえて最高出力を抑えた設計になっている。このモーターは今後も他の機種に搭載される可能性があるかもしれない。
さて、IもIIも停止状態から20km/hぐらいまでの加速性能はPCXエレクトリック(原付二種)よりも良く、加速時のストレスが軽減されている。これは重量物を車載した業務をスムーズに行えるように、低速時のトルクを重視した設計が理由だ。パイロンスラロームの様なスロットルの開け閉めが連続する操作も、エンジン車よりもクイックに反応するし、EV化による車重増を感じないトルクを持つ。ただし、スピードよりも航続距離を優先したことで、Iの最高速は50km/h、IIは60km/hの設定になっている。早朝や静かな住宅街での配達業務においては、静かでクリーンなEV特性が活きる。消耗パーツが少ないためメンテ費用や手間が抑えられ、購入後のコストパフォーマンスが良いのもEVのメリット。加えて原付クラスで後進機能を装備することも、EVだからこそできる機能だ。
’20年度の国による購入補助金額はまだ発表されていないが、’19年度はIで国から6万円、事業所が都内の場合は18万円が都から補助された。IIでは補助額がさらに大きいので、事業者は導入を検討する価値アリだ。
ホンダモバイルパワーパックを2個直列で搭載。満充電まで約4時間
●まとめ:近藤スパ太郎 ●写真/デザイン:輪 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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