シリコンバレーにある電動バイクベンチャー・ ゼロモーターサイクルズが日本に上陸。そのラインナップの中でも、スポーツ走行性能や航続距離がズバ抜けて高く、 最大トルクがリッターマシン以上もあるネイキッド「ZERO SR」に電動バイク追っかけタレント・近藤スパ太郎が試乗。その実力をレポートする。
●まとめ:近藤スパ太郎 ●写真/デザイン:輪 ●車両協力:株式会社MIRAI(愛知県一宮市) ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
近藤スパ太郎[タレント/プロデューサー] 環境番組のパーソナリティを担当したことを機に、電動バイクの強烈なパワーにひと目ぼれ。俳優・MCの他、企画プロデューサー、芸能プロダクションSPANCHOOSの代表を務める。[URL]近藤スパ太郎|SPANCHOOS|Twitter
異次元を感じるパワー性能。電動バイクの魅力満載マシン
またがった感じは、400ccクラスのネイキッド。ところがフルスロットルで加速すると驚愕する。ミッションがなく、最高速度までパワーが落ちることなく一気に加速していくパワー特性なのだ。「スゴイ! これが電動バイクなのか!」 初めてゼロSRに乗った人は誰もがそう感じるだろう。「エンジンとはまったく異次元の乗り物」と実感するはずだ。電動バイクはパワー特性も自由にマッピングでき、SRの最高速度は163km/hに設定。最高速に達した後のパワー特性はフラットになる(※理論上)。
ゼロモーターサイクルズは、2006年にシリコンバレーで創業した電動バイクメーカーで、マシン性能は現行の電動バイクの中では抜きん出ている。車体設計はもちろん、モーターやバッテリーもゼロの自社開発だ。SRはビューエルで活躍していた開発者が車体設計をしているそうだ。他にもスポーツ、オフロード、モタード、アドベンチャー風のラインナップもある。ゼロを輸入販売しているMIRAIは、電動レーサーマシンを自社で制作しているが、2015年のパイクス(PPIHC:コロラド州で開催されているヒルクライムレース)に参戦した「韋駄天ZERO」には、ゼロSRのモーターをベースにレース用チューンナップを施して搭載。見事、電動バイククラスで優勝を果たしている。
エンジンと特性が違うので単純に比較できるものではないが、ゼロSRの最高出力は70.9PSで600ccクラスのスポーツマシンと同等の数値。最大トルクに至っては157Nmもあり、リッターマシンを遥かに凌ぐ(参考:ホンダCBR1000RR=114Nm)。車体がコンパクトな上に、車重も188kgと軽い。試乗したSRには200V充電が可能なチャージタンクがオプションで搭載されており、自動車用の充電器が使用できるので外出先でも安心感があった。
ゼロSRには電動バイクの魅力や楽しさが詰まっている。これぞ電動バイクを代表する1台と言っていいだろう。購入を検討している方は試乗ができるそうなので、ぜひSRの走りを体験してみてほしい。
【ゼロFXS】2017年モデルだが、250ccのモタードと同等のサイズ感。それでいて最大トルクが106Nmなのでリッターマシン以上の加速力を持つ。バッテリー容量が7.2kWhとSRと比べて小さいが、その分軽い。今回の試乗車にはZeeZOONオリジナルのカーボン外装が装着されていた。ノーマルは樹脂製だ。
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