インジェクションチューニングのススメ

どんな年式のハーレーでも扱うスペシャルショップ【ブルズアイ|厳選ショップガイド】

現在のハーレーは、すべてインジェクション吸気だが、すべてのモデルがキャブからインジェクションに移行する2007年頃には、すでにチューニングノウハウを得ている人物として、ブルズアイ代表・尾羽厚一郎氏は名前が知られていた。その上、通常のメンテナンスやアナログ系のセッティング、金属加工の繊細な技術など、どの方面から見ても評価の高いショップとして認められていて、その技術力は現在も光っている。

ファクトリーは、愛知県の岡崎から南下し、蒲郡の郊外にあって、幹線国道からは少し入った旧街道沿いにある。隣には東海道線が走るという場所に古びた倉庫を2棟並べたようなショップ外観は、いかにもスペシャルな香りが漂うものだ。

表にバイクが並んでいないと、ハーレーショップとして少々分かりづらい要素もあるのだが、このショップの内容は新車や中古車の販売ではなく、メンテナンスやチューニング、そしてカスタムを引き受けるということを考えれば、納得がいくはずである。

尾羽氏はとても気さくな人柄で、バイクのことならばどんな相談でも親身になって答えてくれる人である。現在はメカニックの太田氏と2人で作業を分担。効率の良い仕事で、様々なニーズに対応しているようだ。

「今や、インジェクションチューニングの必要性は少しずつ浸透してきましたが、まだまだですね。チューニングというとパワーアップというイメージだけの人が相変わらず多いですよ。もちろんパワーアップも重要なファクターですが、基本的には調律という意味合いを感じてほしいです。楽器のチューニングと聞けば、なるほど調律という意味ですよね。ハーレーの場合も、エンジンの性能をしっかり表現するためにはチューニングが不可欠なんです」

ブルズアイ代表の尾羽氏とメカニックの太田氏。尾羽氏はハーレーの専門店を開業する以前には、クルマのメンテやチューングも数多く経験してきた。

その意味で考えれば、キャブレターの時代から、細かくセッティングを施したハーレーは、ストックの状態よりも遥かにポテンシャルを高められたことを思い出す。現在はチューニングがデジタル管理できるので、より細かいセッティングが可能になったということなのだ。

デジタルからアナログ部門、そして塗装まで引き受けるのがブルズアイの大きな魅力。扱うハーレーは年式を問わないので、どんなモデルをベースにしても自分だけのハーレーを作り上げることが可能だ。そしてその後のメンテナンスや、さらなるカスタムなど、長いハーレーライフには欠かせないショップだと言える。

ダイノジェット社のダイノマシーンを導入しての細かいチューニングが可能。本社が認める日本の正規販売店として認定されて、すでに10年以上の実績がある。

向かって左側の建屋の中は、作業待ちの預かり車両のストックヤード。

奥には塗装ブースもある。ほとんどの作業を外注なしに行うことができるのが、このショップのメリットだ。

ファクトリーの中には、大型の加工機械が整然と置かれている。存在しないパーツは作り出すのがカスタムも基本である。普段のメンテナンスにおいても、重要なポイントなのだ。

【ブルズアイ】●住所:愛知県額田郡大字深溝字茶屋畑3-5 ●営業時間:10時〜20時 ●定休日:月曜日


●文/写真:森下光紹 ●取材協力:ブルズアイ ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

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