バイクカスタムの真髄として確かな存在意義を持つ「合法マフラー」。その普及に取り組むマフラーメーカー8社が開発・販売している自信作を紹介。カワサキワークスチームとのパートナーシップでおなじみのビートは、「マフラーはチューニングパーツ。ユーザーの期待は絶対に裏切らない」と語る。
●取材/文:宮田健一、川島秀俊 ●撮影:川島秀俊、松井慎、山下博史 ●取材協力:日本ビート工業 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
カワサキ以外のメーカーも満足できるハイスペック
ビートといえば、カワサキワークスチームとのパートナーシップでおなじみ。今でこそ自社レース活動は休止中だが、ビートレーシングの活躍を知る人ほど『カワサキ車はビート』というのが定番だ。

カワサキワークスチームを筆頭に、多くのレーサーがビート製マフラーを採用する。昨年の8耐優勝車両も装着。
完全な自社開発&生産、外注や材料に至るまで純国産にて製造される高品質なマフラーは、性能に一切の妥協を許さないのがポリシー。よく誤解されるのは「たとえフルエキゾーストでも、政府認証マフラーの性能はみんな同レベル」と思われることだが、それは否定したい。ビートではシャーシダイナモで徹底的に性能を追求し、最後は厳しい実走チェックで完成度を検証。あくまでチューニングパーツとして、ユーザーの期待を裏切らない品質を求め続けているのだ。
そんな完成形のひとつが、このZ900RS用のマフラー。3Dベンダーによる美しいアールのエキゾーストパイプや4-1集合からアップ気味となるレイアウト、排気効率とトルク特性を向上させるサブサイレンサー、規制値ながら太く響くエキゾーストなど、すべて純正を上回るクオリティに仕上がっている。
【Z900RS/Cafe用ナサートエボリューション TYPE II 3D UP】●税込価格:28万9300円(クリアチタン)、29万4800円(ブルーチタン)、30万300円(メタルブラック)
また、カワサキ車以外も注目で、ハヤブサ用のフルエキゾーストマフラーはポン付けで20psアップするなど、その高性能ぶりは要チェックだ!
特殊な処理を施したステン素材のメタルブラックサイレンサー。エンブレムは黒/金の専用品。他はチタン製で丸タイプも選べる。
ネイキッドに映える手曲げ風のエキゾーストパイプは、3Dベンダーによる高精度な逸品。集合部の内部は4-2-1に仕切って高性能を追求する。
適度な排圧を得ながら、高域でのヌケを確保できるサブサイレンサー。消音や触媒効果など、複合的な恩恵をもたらす独自の設計だ。
アップタイプのマフラーを選択すると、専用のタンデムステップホルダーが付属する。メタルブラックではホルダーも同色仕様だ。
パワー自慢のYZF-R25用フルエキも
通常のベンダーを使用する本製品では、エキゾーストパイプに高い耐熱性と高強度を誇る「スーパーTIX」を使用。新型サブサイレンサーにより全域トルクアップを実現し、ノーマルとは明らかに違う速さと乗りやすさが実感できる。
【YZF-R25/MT-25用 ナサートエボリューション TYPEⅡ】●税込価格:14万8500円(クリアチタン)、15万4000円(ブルーチタン)、15万9500円(メタルブラック)
徹底開発されたフルエキの恩恵で、パワー&トルクともアップ!
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