バイクカスタムの真髄として確かな存在意義を持つ「合法マフラー」。その普及に取り組むマフラーメーカー8社が開発・販売している自信作を紹介。プロトが輸入販売を手がけるアクラポビッチは、海外製マフラーでも政府認証を取得していて安心だ。
●取材・文:宮田健一/川島秀俊 ●撮影:川島秀俊/松井 慎/山下博史 ●取材協力:プロト ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
アクラポビッチ輸入元のプロトがJMCA認証を取得
最近は海外製マフラーのシェアも上昇中だ。そのなかで大排気量から軽排気量まで幅広く人気を集めるブランドのひとつが、プロトが輸入販売しているアクラポヴィッチ。MotoGPやスーパーバイクをはじめとしたレースシーンで活躍する、そのパフォーマンスの高さが支持される大きな理由だ。
ただ、欧州の環境規制に合致したEマークを取得して販売されている海外仕様製品をそのまま日本で使用するには、世界的な基準調和で騒音規制値が近付いたとはいえ、中には日本の規制値を超えてしまう場合もあるとのこと。
そこでプロトでは、日本国内の政府認証を独自に取得することに。基本的にはユーロ4でホモロゲーションを取得している欧州仕様と同じだが、日本の規制に合致していない場合は、特別にオーダーしてチューニングを実施。車検や公道走行に対応し、安心してユーザーが装着できるものとして製品化している。
プロトでは、新型KATANAやYZF-R25といった最新車をはじめ、日本で人気のある車種の政府認証品を積極的に拡充していく構えだ。
なお、アクラポヴィッチマフラーはアクティブでも輸入販売。こちらも政府認証を取得して展開を行っている。
YZF-R25向けにも展開中
S&S製マフラーも政府認証に
プロトでは、ハーレーダビッドソンオーナーに人気の米国S&Sサイクル製マフラーについても政府認証を取得した製品に力を入れていくことになった。これまでルックスには憧れていたけど、合法&車検対応のS&Sマフラーが欲しいと考えていたオーナーには最適だ。
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