整備力と部品力の高さがCBファンを惹きつける

電気系部品の経年劣化を制してCB750Kライフを楽しく【闇矢屋クオリティを体感】

  • 2020/3/28
電気系部品の経年劣化を制してCB750Kライフを楽しく【闇矢屋クオリティを体感】

ホンダCBフォアの専門店として世界的に知られる闇矢屋(ヤミヤ)。ホンダCB750Kシリーズのスペシャリストとして様々なパーツを復刻する一方で、ホンダ純正部品も取り扱う純正パーツディーラーでもある同ショップ。そのクォリティの高さに迫ってみよう。

●文:田口勝己 ●写真:栗田晃 ●取材協力:モーターサイクル闇矢屋
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CBといえばココ! レストアコンプリートから様々なパーツまで取り扱う

ノーマル派からカスタム派まで、様々なユーザーニーズに対応した部品ラインナップやクォリティが光る、愛知県名古屋市の闇矢屋(ヤミヤ)。極めて美しく仕上げられたレストアコンプリート車は「闇矢屋クオリティ」とも呼ばれ、数多くのCBファンに支持されている。

シリーズモデルがカタログ落ちしてから、はや40年以上。どんなに大切にしても各部品の劣化は免れない。最近は部品故障以上に、劣化による機能不全が多い。

そんな現状を闇矢屋スタッフに訊ねると、確かに部品の劣化は多く、電気系補修部品は時期やブームに関係なく需要があるそうだ。特に、発電不良や充電不良に悩むオーナーは多く、電装系部品の劣化によって本来の性能を発揮していない車両も数多いそうだ。

初代OHC4気筒シリーズの存続に努力を惜しまないのが闇矢屋。自らの考えとユーザーニーズにより、様々な部品の復刻にも積極的で、それは電気系部品も同様だ。

絶版車や旧車を気持ち良く走らせるためには補修部品の調達が何よりも重要だが、メカニズムに関するノウハウはもちろん、部品情報にも長けた闇矢屋は世界中のCBファンに知られる存在なのだ。

闇矢屋クォリティと潤沢なパーツラインナップがあれば、今後しばらく初代4発シリーズは輝きを失わずに楽しめそうだ。

CB750K フィールド/ ステーターコイルの配線交換

【CB750K フィールド/ ステーターコイルの配線交換(交換商品)●税抜価格:1万3000円】バッテリーの充電不良原因には、エンジン側にある発電機能部品の不良も考えられる。エンジンオイルに浸った配線の劣化によって、発電不良を起こしている例が実は多いのも事実。取り外した部品を送ってリンクする、配線張り替えサービスも行っている。
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CB750K ワイヤーハーネス

【CB750K ワイヤーハーネス 各モデル対応 ●税抜価格:1万円~1万3700円】ステアリング操作によってハンドル周りの取り回し部分で断線劣化が多く発生している当時物のメインハーネス。入手可能なモデル用純正部品はもちろん、純正相当のハイクォリティな商品をラインナップ。この部品が劣化すると様々な電装トラブルの原因になる。
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CB750K0~K2コンビネーションスイッチキット

【CB750K0~K2コンビネーションスイッチキット ●税抜価格:9400円】メインキーとハンドルロックユニットがセットになった、丸型ギボシ端子コネクターが特徴のキット。この初期シリーズ用コネクターから四角いコネクターに交換するK3~K6ハーネスに対応できるカプラー+端子のキットも販売。こちらの変換キットは税抜1000円。
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CB750K ACGハーネス K0~K1用K1~K7用

【CB750K ACGハーネス K0~K1用K1~K7用 ●税抜価格:各2800円】エンジンからの交流発電をワイヤーハーネスへ導くACGハーネス。角形カプラー内端子の腐食や接触不良によって、熱を持ち四角いカプラーが焼け溶けてしまっている例は数多い。コンディションが悪いハーネスは充電不良の原因になるので要交換だ。 [写真タップで拡大]

CB750K 強化スタータークラッチセット

【CB750K 強化スタータークラッチセット(交換商品)●税抜価格:5万円】滑りにくく駆動伝達効率が良い現代的なワンウェイクラッチを組み込んだ闇矢屋オリジナルの商品。不調になった部品を取り外し、完成品と交換するリンク販売が基本だ。セル始動時のスベリ原因はこの部分の摩耗やガタ発生によるケースが多い。 [写真タップで拡大]

CB750K スターティングクラッチアウター

CB750K スターティングクラッチアウター 税抜価格◎1万5000円
セル始動時にスターティングクラッチが滑ってしまい、始動不良を起こしている例は多いが、騙し騙し使っているうちに各部のダメージが進み、このスターティングクラッチアウターが割れてしまうこともある。始動不良の修理は、トータルでの診断が重要だ。 [写真タップで拡大]

CB750K スターティングスプロケット

【CB750K スターティングスプロケット ●税抜価格:2万円】セル始動の不良でクラッチの断続にスベリが発生した場合、最初に点検する部品がこのスターティングスプロケットのローラー摺動面だ。段差が発生するとクラッチが滑りやすくなるが、段差や摩耗が発生する原因の多くは、バッテリーコンディションの低下だ。 [写真タップで拡大]

CB750K スターティングクラッチセット

【CB750K スターティングクラッチセット ●税抜価格:6210円】アウターローターのホルダー部とサイドプレートがローラー摺動によって摩耗し、削れてしまう例も実は多い。これもスタート時のクラッチ滑りが原因だ。アウター交換やスプロケット交換の際には、これらの部品も交換してトータルでコンディションを高めよう。 [写真タップで拡大]

CB750K CB400F シリコンレクチファイヤー

【CB750K CB400F シリコンレクチファイヤー ●税抜価格:1万円】ブリッジ構造のダイオードを冷却フィン付きのボディに内蔵したシリコンレクチファイヤー。交流発電を整流し、直流化してからレギュレーターで電圧制御する。このレクチファイヤーがパンクすると整流機能を失い、バッテリーへの充電不良が発生する。 [写真タップで拡大]

CB750 CB400F プラグキャップ

【CB750/CB400F プラグキャップ ●税抜価格:1/4番1本1370円、2/3番1本1300円】ホンダ純正スパークプラグキャップとNGK製を取り扱っている。上記価格は純正部品で、NGK製は各1本700円(税抜)。キャップ樹脂が劣化していると樹脂からシリンダーヘッドへと漏電スパークし、本来の高圧スパークを得られなくなってしまう。 [写真タップで拡大]

CB750K イグニッションコイル

【CB750K イグニッションコイル ●税抜価格:1万5000円】純正部品を製作担当するメーカーによって製造されたリプレイス部品。安心の高性能部品である。ハイテンションコードがコイル本体と一体のため、コードの劣化や寸法足らずになり使えない部品も多い。電気系部品は当時物にこだわらず、安心できる部品を使いたい。 [写真タップで拡大]

CB750K レギュレーターレクチファイヤー

【CB750K レギュレーターレクチファイヤー ●税抜価格:1万2000円】交流発電を直流へと整流しながら12Vへ電圧制御。そしてバッテリー充電を図る、電気系統の司令官的な存在がレギュレーターレクチファイヤーだ。旧式は整流と電圧制御機能がセパレート構造だったが、現代的仕様の対策商品だ。 [写真タップで拡大]

ユーザーニーズと同じCB愛で応えるラインナップ

絶版車ブームが手伝ったことで数多くの逆輸入中古車が里帰りしたが、コンディションが良い車両は年々減り、中古車としてそのまま販売できるような例は、ほぼ皆無となってしまった現在のCBシーン。闇矢屋では、これまでに数多くの車両を仕上げ、レストア車として販売してきた。

近年は、フルレストアが当たり前になり、車両価格も高騰しているが、CBシリーズをよく知る闇矢屋では様々な箇所に手を入れ、納得が行く仕上がりを目指している。

ペイント済み外装パーツに換装するだけでも見栄えが良くなった以前のCBシーン。しかし、ボルト1本にもこだわりを持ったファンも多く、闇矢屋では各カバー類の締め付けボルトを1セットにまとめたセット販売も手がけている。

そんなボルトキットだが、一般市販の全ネジパンスクリューではなく「半ネジ」と呼ばれる純正部品と同タイプのスクリューを求める声もあるため、コスト高を承知の上で、半ネジスクリューキットもストックしている。まさにこだわりの対応でもあるのだ。

車体の締め付けに多く使われる強度規格を示した「8」の文字が入ったボルトも数多くラインナップ。これがまさに「闇矢屋クォリティ」と呼ばれる由縁でもあるのだ。

各種カバーボルト

シリンダーヘッドカバーの締め付けボルトやクランクケースの各種カバーボルト、部品名称パンスクリューを、各種カバー用にセット販売している闇矢屋。オイル滲みに悩むユーザー向けにシール剤を塗布した商品もある。 [写真タップで拡大]

CB750Kの機械式レギュレーター

機械式レギュレーターを採用するCB750K。コイル焼けによる故障は意外と少なく、ポイント接点を磨いてギャップ調整し、各部をクリーニングすることで復活する例が多いそうだ。抵抗のテスター測定も大切だ。 [写真タップで拡大]

純正パンスクリューと同じ半ネジ仕様

一般的には全ネジ仕様で販売されている例が多いユニクロメッキ仕上げのパンスクリューだが、こだわりのファンに向け、純正パンスクリューと同じ半ネジ仕様もラインナップしている。半ネジは緩みにくい特徴があるそうだ。 [写真タップで拡大]

数多くのストック部品

名古屋のショップ倉庫には数多くのストック部品がある。パソコン検索で「モーターサイクルヤミヤ」と打ち込めば、驚くほど充実したホームページを閲覧できる。ホンダCBファンなら誰もが見入ってしまうはずだ。 [写真タップで拡大]

【闇矢屋チーフ・安田康介氏】ご自身もホンダCB750Kシリーズのオーナーであり、素晴らしいコンディションのカフェレーサー仕様を所有。CBシリーズに関しては、400フォアも含めて部品に関するノウハウは極めて豊富だ。肩書きはチーフだが、技術担当としても実力を発揮している。

電気系部品の経年劣化を制してCB750Kライフを楽しく【闇矢屋クオリティを体感】

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※この記事はバイクいじりの専門誌『モトメカニック』に掲載したものを加筆修正したものです。最新の雑誌は書店もしくは下記サイトにてお買い求めください。

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