ホンダCBフォアの専門店として世界的に知られる闇矢屋(ヤミヤ)。ホンダCB750Kシリーズのスペシャリストとして様々なパーツを復刻する一方で、ホンダ純正部品も取り扱う純正パーツディーラーでもある同ショップ。そのクォリティの高さに迫ってみよう。
●文:田口勝己 ●写真:栗田晃 ●取材協力:モーターサイクル闇矢屋 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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CBといえばココ! レストアコンプリートから様々なパーツまで取り扱う
絶版車ブームが手伝ったことで数多くの逆輸入中古車が里帰りしたが、コンディションが良い車両は年々減り、中古車としてそのまま販売できるような例は、ほぼ皆無となってしまった現在のCBシーン。闇矢屋では、これまでに数多くの車両を仕上げ、レストア車として販売してきた。
近年は、フルレストアが当たり前になり、車両価格も高騰しているが、CBシリーズをよく知る闇矢屋では様々な箇所に手を入れ、納得が行く仕上がりを目指している。
ペイント済み外装パーツに換装するだけでも見栄えが良くなった以前のCBシーン。しかし、ボルト1本にもこだわりを持ったファンも多く、闇矢屋では各カバー類の締め付けボルトを1セットにまとめたセット販売も手がけている。
そんなボルトキットだが、一般市販の全ネジパンスクリューではなく「半ネジ」と呼ばれる純正部品と同タイプのスクリューを求める声もあるため、コスト高を承知の上で、半ネジスクリューキットもストックしている。まさにこだわりの対応でもあるのだ。
車体の締め付けに多く使われる強度規格を示した「8」の文字が入ったボルトも数多くラインナップ。これがまさに「闇矢屋クォリティ」と呼ばれる由縁でもあるのだ。
シリンダーヘッドカバーの締め付けボルトやクランクケースの各種カバーボルト、部品名称パンスクリューを、各種カバー用にセット販売している闇矢屋。オイル滲みに悩むユーザー向けにシール剤を塗布した商品もある。
機械式レギュレーターを採用するCB750K。コイル焼けによる故障は意外と少なく、ポイント接点を磨いてギャップ調整し、各部をクリーニングすることで復活する例が多いそうだ。抵抗のテスター測定も大切だ。
一般的には全ネジ仕様で販売されている例が多いユニクロメッキ仕上げのパンスクリューだが、こだわりのファンに向け、純正パンスクリューと同じ半ネジ仕様もラインナップしている。半ネジは緩みにくい特徴があるそうだ。
名古屋のショップ倉庫には数多くのストック部品がある。パソコン検索で「モーターサイクルヤミヤ」と打ち込めば、驚くほど充実したホームページを閲覧できる。ホンダCBファンなら誰もが見入ってしまうはずだ。

【闇矢屋チーフ・安田康介氏】ご自身もホンダCB750Kシリーズのオーナーであり、素晴らしいコンディションのカフェレーサー仕様を所有。CBシリーズに関しては、400フォアも含めて部品に関するノウハウは極めて豊富だ。肩書きはチーフだが、技術担当としても実力を発揮している。
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