ホンダ1/8ポケバイ名車列伝

ホンダ往年の名車をポケバイで再現する”模刻”プロジェクト#9【巨艦ゴールドウイングGL】

小さなポケバイをベースに往年の名車を再現する。ホンダ社内で行われる若手モデラー育成プロジェクト「模刻」のデキがあまりにも見事なのでWEBでもご紹介。パート9は実車ばりの迫力を醸し出す初代1800ゴールドウイングの写真集です。


●文:牧田哲朗 ●撮影:長谷川徹 ●撮影協力:本田技術研究所 二輪R&Dセンター ※ヤングマシン2016年4月号掲載記事より ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

“模刻には一番不向きな6気筒の超大型ツアラー

極小ポケバイがベースだというのに、モチーフはよりによってホンダ車で一番モンスター級なゴールドウイング。模刻プロジェクト1のチャレンジングな作品といえるだろう。1974年のGL1000から歴史のある水平対向エンジンは、2001年型でついに1800㏄6気筒というパワーユニットにまで進化を遂げ、バイク界最上級のコンフォートを与えてくれるフルドレス・グランドツアラーとなった。

GL1800[2001]■水冷4スト水平対向6気筒DOHC4バルブ 1832cc 116ps 386kg(乾)

つまり、模刻車のベースとなっているレーサータイプのポケバイから造るには非常に難ありだ。しかし、完成した”ポケモン”GLは、おそらく一番ポケバイを感じさせない仕上がりとなっている。コックピットにはあらゆる快適装備を操作するためのボタンが並ぶほか、フェアリングやケース類、豪華シートなどの再現性も非常に高い。構成パーツも模刻史上最多だろう。気になるのは、拘り過ぎた余りにフレームやエンジン部のガワまで自作という点。模刻レギュレーション上、違反にならないのだろうか?w