ホンダ1/8ポケバイ名車列伝

ホンダ往年の名車をポケバイで再現する”模刻”プロジェクト#8【CBR1000RR[SC59]】

小さなポケバイをベースに往年の名車を再現する。ホンダ社内で行われる若手モデラー育成プロジェクト「模刻」のデキがあまりにも見事なのでWEBでもご紹介。パート8はRC212Vの直4市販版ともいえる3代目CBR1000RR[SC59]の写真集です。


●文:牧田哲朗 ●撮影:長谷川徹 ●撮影協力:本田技術研究所 二輪R&Dセンター ※ヤングマシン2016年4月号掲載記事より ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

球体に近づいた直4版RC212Vレプリカ

パワーより運動性に重きを置くCBR-RRシリーズの中でも、一段と軽量コンパクトフォルムを推し進めたSC59をモチーフとした作品。ショートノーズ&ショートリヤカウル、そしてミッドシップマフラーなど、マスの集中化した現代流のデザインがポケバイサイズの中で見事に再現されている。

CBR1000RR[2008]■水冷4スト並列4 気筒DOHC4 バルブ 998cc  177.7ps 179kg(乾)

実車のデザイン概念の元となっているのがパート7で紹介しているRC212Vなため、シルエットはまさに兄弟といえるほど似ている。そのRC-Vシリーズでは、どんな方向にも綺麗な運動性を発揮する球体のような重量バランスを理想とし、前進しながら倒れ込む車体をジグザグに水中を泳ぐサメと見立ててデザインされている。SC59ではライトが丸みを帯びているために凶暴性こそ感じられないがな、全身で運動性を狙っている超軽量強靭フォルムとしてリリースされた。

[写真タップで拡大]

製作者:渡辺孝氏(二輪R&Dセンター デザイン開発室 第3ブロック/取材当時)
「最新モデルをやりたかったので、このマシンを選びました。実際に市販車のCBRを手掛けた人からも話を聞くなど、本物のデザインイメージをそのまま再現できたと思っています」