手に入れれば、生活のすべてが変わる可能性を秘めている。それがハーレーダビッドソンという乗り物だ。そんな暮らしを満喫中の個性派オーナーたちを、『ウィズハーレー』誌が全国を渡り歩いてピックアップ。今回はFLSTNソフテイルデラックスに乗る、北海道在住・Iさんのハーレーライフを紹介しよう。
●文/写真:ウィズハーレー編集部(森下光紹) ●外部リンク:S&Fモーターサイクル
気軽にどこにでも行ける相棒。ストレスフリーなハーレーライフを楽しむ
Iさんの愛車は、ひと世代前のソフテイルデラックス。ビンテージハーレーがリヤサスペンションを持たないハードテイルだった時代のシルエットを、ほとんどそのままリヤサス付きで表現。旧ソフテイルは息の長いモデルだったが、その中でもセンスの良いカラーリングとシンプルな構成で人気を得ていたのがこのデラックスだった。
「ずっと乗っていたホンダ スティードを手放して1年。バイク復帰するならやっぱりハーレーだと決めていましたが、デラックスのゴージャスな感じにやや抵抗があったので、もっとシンプルにしました。旧車に感じる、気軽にどこでも行けそうなテイストが好きなんですよね」
ガソリンタンクのエンブレムは、パンヘッド時代のもの。’61年モデルのエンブレムだが、シンプルなソフテイルデラックスによく似合う選択だ。ハンドルバーも低くセットされていて、そのライディングポジションはかなりの旧車テイスト。ゆったりした気持ちで、長い時間ライディングを楽しめそうな印象だった。
「僕はハンターでもあるので、秋から冬は猟銃を担いで山に入ってます。だからバイクは初夏から秋まで。北海道ですしね」
それでも1年で7000キロも走ってしまうというIさん。北海道でも道東や道北が好きで、特に稚内に向かう海沿いのオロロンラインが好みのルートだという。それはやはり北海道らしさに溢れているからだろう。誰にも邪魔されない至福の時間をハーレーとともに楽しむのが、Iさんのスタイルだ。
気構えなしに気軽に乗れなければバイクの意味がない、というのがIさんの基本的な考え方。つまり、チョイ乗りからロングツーリングまで、同じテイストでバイクに乗る。それは間違いなくストレスフリーなハーレーライフを楽しんでいるということだ。
S&Fモーターサイクル(旭川市)の高橋氏が教えてくれた、美味しいラーメン屋さんに行ってみる。その店主もまたハーレー乗りだというし、ラーメンの美味さも絶品と聞けば、それはもう行くしかない。「そりゃあいいや。行こう行こう」となって、さっそく出発した。
Iさんのライディングは実にスムーズで、車体やエンジンに大きな負担をかけないものだ。さすがに長距離ランが得意な人だと納得させられる。車体と同色に塗装されたヘルメットもオシャレだが、何よりそのライディングフォームが美しかった。
「『鷹の爪』って有名なラーメン店ですよね。たしか旭川空港内にもありますよ。オーナーはハーレーフリークだったんだ。だから、バイク乗りが納得する味ってヤツを創り出すのだろうね」
ハーレーダビッドソンは、Iさんにとって気軽にどこにでも行ける相棒だ。ちょいとラーメン屋を目指すのも、知床半島から道東を巡るのも、まったく同じ感覚で乗る。気持ち良く乗り続ける術を知っている。柔らかい笑顔の奥には、毅然としたライダーの魂が燃えている人だった。
「北海道はやっぱり楽しいですよ。どんなに走っても飽きないですからね。家に帰って来ると、もうまた走りたいって思います」
Iさんは笑顔でそう言うのだ。
※本記事は“ウィズハーレー”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ハーレーダビッドソン専門誌『ウィズハーレー』のお買い求めはこちら↓
あなたにおすすめの関連記事
2022年は、会場を渡良瀬川沿いに変更して開催! "集う"という行為が自主規制となったこの数年。しかし、コヨーテミーティングは徹底的なマナーの実施で2021年にも開催され、見事にパンデミックを抑え込ん[…]
念願のハーレーダビッドソン川口へ 以前江口さんを紹介した(記事はこちら)とき、彼女は、WH取材班のインタビューにこう答えている。「ぐぐちゃんがハーレーで颯爽と走る姿を誌面で見て、なんてカッコイイんだっ[…]
いきなり叩き出した! 1/8マイルトレール7秒497 水冷60度Vツインエンジンを搭載するスポーツスターSが、豪快にバーンナウトを決めてスタートエリアに入っていく。クリスマスツリーのグリーンライトが発[…]
バイク王が仕入れる年間10万台の中から厳選ハーレーがズラリと並ぶ ガラス張りで開放的な店舗の第一印象をぐぐちゃんに聞くと「爽やかな雰囲気で、気軽に入りやすい!」と笑顔で即答。そして、興奮気味にこう続け[…]
「これぞハーレー」という普遍的な美しさ ノスタルジックであり、普遍的な美しさを感じてならない。誰もが認める、これぞハーレーダビッドソンという王道的な姿を現代にそのまま受け継ぐロードキング。憧れる者は、[…]
最新の記事
- 【2024年12月版】20万円台! コスパで選ぶ 国内メーカー原付二種スクーター5選!
- 価格差11万円の「CT125ハンターカブ」と「クロスカブ110」は何が違う? 最新型スペック比較&ざっくりインプレ【2024年版】
- 「2スト×4ストのハイブリッド!?」EICMAで話題のホンダV型3気筒エンジンはMotoGPマシンとしても噂があった
- カワサキ「Z900RS」歴代カラー大図鑑【ゼファー再降臨・2021年モデル】
- 「カワサキ初の水冷マシンになるはずだった」〈幻名車〉2ストローク モンスター・SQUAREーFOUR 750(タルタルステーキ)
- 1
- 2