
メッキ仕上げやステンレス製マフラーのエキゾーストパイプは、高温の排気ガスにさらされ続けると、茶色く変色したり走行中に付着した汚れが取れにくくなることが多い。焼け色が定着してしまうと取り除くのも厄介だ。そんな場面で重宝するケミカルが、ワイズギアの新製品「ヤマルーブマフラークリーナー」である。
●文/写真:モトメカニック編集部(栗田晃) ●外部リンク:ワイズギア
薄茶色に変色したエキパイ/焼き付きが顕著なエキパイで試してみた
【ヤマルーブ マフラークリーナー150ml】●価格:2640円
「ヤマルーブ マフラークリーナー」のサラサラの液体は酸性で、研磨材で削るのではなく化学的に焼け色に反応させて除去するタイプ。また反応を活性化させる目的なのか、マフラー自体が30〜40℃で使用するよう指示されているのも特徴だ。
温度が低すぎると十分な効果を発揮しないので、走行後にマフラー温度が下がってきたタイミングで使用するのが良いだろう。マフラー単体でテストした今回は、ヒートガンで加温して使用した。
薄い茶色に変色したエキゾーストパイプでは、ウエスに少量取り出したクリーナーで優しく擦るだけで、簡単に焼け色を除去できた。磨き傷が残ることもないので、光沢が損なわれる心配もない。一方で焼き付きが顕著なエキパイで試したところ、研磨材を含まないため汚れはほとんど落ちなかった。このような場合は一度ポリッシャーなどで磨いて下地を出すことが必要だ。
汚れの程度によって効果の強弱はあるものの、初期段階の焼けには効果が高いことが確認できた。マフラーのキレイさが重要な役割を果たす絶版車を持つユーザーは、日常のメンテナンスに活用すると良いだろう。
薄茶色に変色したエキゾーストパイプ:優しく擦るだけで焼け色がスッキリきれいに
排気温度で焼けたエキゾーストパイプを優しく擦ると、力を加えていないのに焼けた皮膜が落ちて光沢が復活。研磨材で擦っていないので、スクラッチが入らないのも良い。青くなるほど高温で変色した焼け色は除去できない。
焼き付きが顕著なエキゾーストパイプ:下地作りが必要
焼け跡がひどいエキパイでは、かろうじて表面の汚れは落ちたものの、素材の表面まで到達できなかった。研磨成分を含まないので仕方がない。このような場合はサンドペーパーなどで汚れを削り落として地肌を整えてから、その後のメンテナンスに使用するのが良い。
焼け跡がひどいエキパイでは、かろうじて表面の汚れは落ちたものの、素材の表面まで到達できなかった。研磨成分を含まないので仕方がない。このような場合はサンドペーパーなどで汚れを削り落として地肌を整えてから、その後のメンテナンスに使用するのが良い。
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