40歳でバイクに乗りたいと思い立ち、普通二輪&大型二輪の免許を取得。今年2月に人生初バイク・ヒマラヤを購入したと同時にバイクライフが本格的にスタートしたミリオーレ営業・ムラタ。ヒマラヤとの生活を謳歌しつつ話題のクラシック350に試乗してみたり、はたまたYou Tubeでヒマラヤの旅を擬似体験したり。バイクに乗るようになって、生活は少しずつ変化しつつある。
●文:ミリオーレ編集部(村田奈緒子) ●外部リンク:ロイヤルエンフィールド東京ショールーム
ヒマラヤでヒマラヤを走る! Moto Himalaya の参加者募集だって!
ヒマラヤに乗るようになって聞かれるのが、「なんでヒマラヤ買おうと思ったの?」が一番多い。
その理由は連載最初の記事「ヒマラヤに乗りたくて教習所の門を叩いた、2021春【with HIMALAYAN vol.1】」でまとめたのでそちらを参考にしてもらえればと思うのだが、購入を決めた当時から「いつかヒマラヤでヒマラヤに行ってみたいんですよね〜」 と冗談のように話していた。ヒマラヤを走るためにこのブサ可愛い(褒め言葉)バイクは生まれたわけだし、そんな物語のあるバイクに私は惹かれたのだ。
とはいえ、これはあくまでいつか叶えたい(けど、ほぼ難しいであろう)夢だと思っていた。大体、ヒマラヤにレンタルバイクショップなんてあるのだろうか? あったとしてもバイクはヒマラヤじゃないと意味がないのだ。
だが、そんな心配は杞憂に終わった。「ヒマラヤ行きたいなら、Moto Himalayaに参加すればいいんじゃない?」と、教えてくれた人がいたのだ。はて、モト・ヒマラヤって何ぞや?
モト・ヒマラヤは、ロイヤルエンフィールドが過去20年にわたってヒマラヤで実施しているツアープログラムのこと。世界中からライダーが集い、クルマやバイクで走行可能な世界で最も標高の高い峠などをヒマラヤで駆け抜けるという。ロイヤルエンフィールドのYou Tubeで過去のツアーの様子を見ることができるので、ぜひチェックを!
なんて楽しそうなんだろう! と思った方に朗報です! ここ数年はCOVID‑19の影響で開催されていなかったモト・ヒマラヤ2022の開催が決定! 8月12日〜25日(予定)の日程も発表されているので、ぜひロイヤルエンフィールド東京ショールームのインスタをチェックしてみて!
Moto Himalayaのお申込み先:MOTO TOURS JAPAN
inquiry@mototoursjapan.com 担当:原田・久保携帯番号(直通:080-3722-3897)
ヒマラヤへの想いを抱きながら、たまには違うバイクにも乗ってみたくなるもので
そんなこんなで、ヒマラヤに乗るようになって5ヶ月。教習所で乗ったホンダCB400スーパーフォア(普通二輪)とホンダNC750L(大型二輪)と合わせて考えても、私のバイク経験値は3台のみ。なんというか、ほかのバイクにも乗ってみたいなという気分になっていたとき、ロイヤルエンフィールドのクラシック350に試乗できるチャンスがきた!
クラシック350の詳細なインプレは「待望の試乗! ロイヤルエンフィールド クラシック350【レトロとモダンの完璧な融合】」の記事をチェックしていただくとして、跨ってみてまず思ったのが「コンパクトやなー」に尽きる。身長173cmの私だと両足べったりと着くことができるし、バイクと身体のバランスもやや悪いというか……。サーカスの自転車乗りのクマに見えなくもない。
「クラシック350とヒマラヤは、ともに空冷4ストローク単気筒。エンジンの形式は同じだが排気量が異なり、クラシック350は349ccに対してヒマラヤは411cc。ボア×ストロークはクラシック350が72×85.8mm、ヒマラヤは78×86mm。クラシック350の方が排気量が小さいのにストロークはほぼ同じなので、クラシック350の方がロングストロークということ。」と、MIGLIORE ディレクターの小川は言っていた。
正直、バイクビギナーの私にはスペックだけでは違いが全く分かっていなかったのだが、走り出すと「同じメーカーの空冷単気筒でもこんなに違うのか!」と驚いた。
クラシック350はエンジンを始動すると、低いところから「ドロロロロロロ〜」と高まり、緩やかに回る感じ。イメージとして浮かんだのは、水面を優雅に泳ぐ白鳥だ。穏やかな乗り心地で不安を感じさせないし、乗り手に優しく寄り添うバイクだなぁと思った。脳内で荒井由実の名曲が流れてもおかしくない。
残念ながら、私のバイク経験値と語彙力ではこんな拙いことしか書けないのだが、クラシック350って素敵なバイク! 乗り手を選ばない包容力の高さは好印象だし、デザインやカラーバリエーションの多さでも人気が高いのも納得だなと。
白鳥の乗り心地に感動したが、やっぱりヒマラヤが好き!
もう少し試乗したかったなと心残りもありつつ、ショールームに停めていたマイ ヒマラヤで帰路へ。そして20mほど走っただけだが、ヒマラヤに乗った途端に「やっぱりコイツいいなー!」と思ったのだった。
もちろんはじめての愛車という思い入れもあるのだが、なんというかヒマラヤは乗っていると牧歌的な気持ちにさせてくれる。「急がなくてもいいじゃん、風にそよぐ木々を見て〜、陽の光が気持ちいいよね〜」とバイクと対話している気分になる。乗り心地に関していえば白鳥のような洗練された感じはなく、どちらかというとガーガーとせわしないアヒルのようである。
(あくまでヒマラヤとクラシック350の対比を動物で考えただけである。白鳥的なバイクはほかにもっとあるのかもしれない。)
でもさ、アヒルってお尻ふりふりしながら一生懸命歩いているの可愛いじゃん。水面下で一生懸命水かきしているのも可愛いじゃん。そんな可愛さが、ヒマラヤにはある。
とりあえず自分のバイク語彙力は可及的速やかに高めるとして、ひと言でバイクといってもこんなに個性豊かで奥深いものなのかと実感。この深淵なるプロダクトの背景には、ブランドが思い描いてきた世界があり、それらを実現してきた人たちといまを未来へ継承する人たちがいる。
バイクに限らず、何事も一つひとつの積み重ねでしか具現化できず、一度それが途絶えてしまうと甦生するのは難しい。業界は違えど、出版業界においていくつかの休刊などを経験してきた自分としては、続けることの難しさと続けることでしか到達できない地があることを最近よく考える。
規制によって空冷エンジンのバイクが減りつつあるなか、相当な努力を積み重ねて魅力的なバイクを現代に提案し続けているロイヤルエンフィールドに出会えたこと、そしてそのバイクに乗れていることがとても幸せだと思う。
I want to go to the Himalayas someday with Himalayan!
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