
●レポート:太田力也 ●写真:八重洲出版 ●記事提供:モーサイ編集部
積載のコツは、「重いものは底に」
ソロキャンプツーリングにちょうどいい季節がやってきました。キャンプツーリングをやってみたいけれど、キャンプ道具をどうやって積んだらいいのかお悩みのライダーも多いでしょう。バイクはクルマと違ってたくさんの荷物を持っていけません。当記事では、バイクで快適なソロキャンプを楽しむための積載のコツと、お薦めツーリングバッグを紹介します。
ソロキャンツーリングを楽しむためには、まずキャンプで何を重視するのかを考えてみましょう。例えばキャンプ地での料理なのか、焚き火なのか、それとも行き帰りのツーリングでの走りも楽しみたいのか。それに合わせて必要な荷物を取捨選択したほうが、満足度は上がるはずです。
例えば焚き火やキャンプのご飯を重視するなら、それ関連のアイテムは欠かせません。持っていくチェアやテーブルも、少ししっかりしたもののほうが快適に過ごせます。でも、荷物は少し大きく、重くなるでしょう。ツーリングバッグも大型のものが必要になります。
行き帰りの走りも楽しみたいなら、思い切ってウルトラライトにキャンプ道具を絞ってしまうのも手です。多すぎる荷物は、積載するのも大変ですし、なによりバイクの重量バランスが崩れて、走りの楽しさがスポイルされてしまいます。Uターンや駐車時に立ちゴケしやすくなることも。
■荷物の厳選もツーリングの醍醐味です。キャンプ道具はそれなりの快適さを求めるとこれくらいは持っていきたくなります。でも荷物が少ないほうが、バイクのバランスを崩しにくく、ツーリング自体を楽しめます。自分が何をキャンプに求めるかを考えて、キャンプギアを厳選していきましょう。
また、タンデムシートやリヤキャリヤの上に載せるシートバッグ/トップケースは高い位置にあり、重いものを入れるとバイクが不安定になりがち。バッグの底の方にテントや鉄板、テーブル、調理器具など重たいものを入れて、上の方にはダウンの防寒着や着替え、シュラフなど軽いものを入れるようにすると、走りの安定性が少し良くなります。バッグの上に積み上げるものは、マットなど軽量なものにとどめておきましょう。
肝心のバッグは、やはりバイク専用のものが積載のしやすさ、走行時の安定性、容量など、すべてにおいて優れています。慣れないうちはバイク専用品を使ったほうが安心です。
フックポイントが少ないバイクには、増設フックを追加しましょう。写真はモトフィズ プレートフック4
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
【林道キャンプツーリングを想定して比較】ディテールに加え、2泊以上のロング林道キャンプツーリングを想定した装備+αに対する収納力/サイドから見たツーリングバッグ積載時のライダーへの干渉の度合いまでチェ[…]
テントはSG基準に準拠し、キャノピーポールまで付属する 設営手順は非常に簡単、使用前は取扱説明書に目を通そう 設営手順はダブルウォールのドーム型としては一般的なもので、組み立てた経験のある人なら説明書[…]
[◯] 待ちに待ったバッグ。拡張性も抜かりなし 「モトフィズ キャンプテーブルシートバッグ」の最大のポイントは、上面がキャンプ用のテーブルとして使えることだ。天板フラップを開いて、そこに2本の脚を装着[…]
【林道キャンプツーリングを想定して比較】ディテールに加え、2泊以上のロング林道キャンプツーリングを想定した装備+αに対する収納力/サイドから見たツーリングバッグ積載時のライダーへの干渉の度合いまでチェ[…]
【林道キャンプツーリングを想定して比較】ディテールに加え、2泊以上のロング林道キャンプツーリングを想定した装備+αに対する収納力/サイドから見たツーリングバッグ積載時のライダーへの干渉の度合いまでチェ[…]
最新の関連記事(バッグ)
どの製品を選択するべきかで大いに悩む 少し前に当サイトでお伝えした通り、最近の僕はツーリングで重宝する積載系アイテムとして、タナックスがMOTOFIZZブランドとして販売する、ミニフィールドシートバッ[…]
他の積載方法とは異なる、シートバッグの利便性 2輪でツーリングをする際の荷物の積載方法は、①ストレッチコード/ネット、②タンデムシート上部に装着するシートバッグ、③後輪左右に設置するサイドバッグ、④車[…]
なぜ大型シートバッグが必要なのか? バイクには様々な種類のバッグを取り付けることができるが、大型シートバッグには、他のバッグにはない魅力がある。 高い積載能力 大型シートバッグは、その名の通り、非常に[…]
第1位:MFK-187 マルチフィットサイドバッグL[TANAX] 第1位にランクインしたのは、TANAX「MFK-187 マルチフィットサイドバッグL」。片側19〜28Lのサイドバッグで、容量可変機[…]
第1位:MFK-293 ミニフィールドシートバッグEX [TANAX] 本山さん曰く「シートバッグは小/中/大/特大の4つのサイズに分けられますが、中でも容量19〜27Lの小サイズが人気」とのこと。そ[…]
最新の関連記事(モトフィズ)
[◯] 長尺物の出し入れがスムーズになったぞ モトフィズと言えば、拡張すると75Lにもなる大容量のキャンピングシートバッグ2が大人気で、私も長年愛用している。その主だった機能を継承しながら容量を拡張時[…]
初心者はとにかく大きなバッグを買おう! キャンプ初心者にとってシートバッグ選びは難しい。というのも、ひと通りアイテムが揃っていてその全量が把握できているなら、すべてが入る容量のバッグを選ぶことができる[…]
優れた強度と機能性を両立した新シリーズ タナックスが展開するモトフィズ[MOTOFIZZ]のフィールドシートバッグシリーズに、新機能を追加した新色アーバンブルーが新たに加わった。街乗りでもアウトドアで[…]
[◯] 待ちに待ったバッグ。拡張性も抜かりなし 「モトフィズ キャンプテーブルシートバッグ」の最大のポイントは、上面がキャンプ用のテーブルとして使えることだ。天板フラップを開いて、そこに2本の脚を装着[…]
’19年のモーターサイクルショーで参考出品され大きな反響を集めたキャンプテーブルシートバッグがついに市販化。 キャンプ道具の中でけっこうかさばるのがテーブル。ならば、最近流行りの硬質シェルタイプのシー[…]
人気記事ランキング(全体)
トレッドのグルーブ(溝)は、ウエットでタイヤと接地面の間の水幕を防ぐだけでなく、ドライでも路面追従性で柔軟性を高める大きな役割が! タイヤのトレッドにあるグルーブと呼ばれる溝は、雨が降ったウエット路面[…]
新型スーパースポーツ「YZF-R9」の国内導入を2025年春以降に発表 欧州および北米ではすでに正式発表されている新型スーパースポーツモデル「YZF-R9」。日本国内にも2025年春以降に導入されると[…]
実は大型二輪の408cc! 初代はコンチハンのみで37馬力 ご存じ初代モデルは全車408ccのために発売翌年に導入された中型免許では乗車不可。そのため’90年代前半頃まで中古市場で398cc版の方が人[…]
北米にもあるイエローグラフィック! スズキ イエローマジックといえば、モトクロスやスーパークロスで長年にわたって活躍してきた競技用マシン「RMシリーズ」を思い浮かべる方も少なくないだろう。少なくとも一[…]
アルミだらけで個性が薄くなったスーパースポーツに、スチールパイプの逞しい懐かしさを耐久レーサーに重ねる…… ン? GSX-Rに1200? それにSSって?……濃いスズキファンなら知っているGS1200[…]
最新の投稿記事(全体)
イベントレース『鉄馬』に併せて開催 ゴールデンウィークの5月4日、火の国熊本のHSR九州サーキットコースに於いて、5度目の開催となる鉄フレームのイベントレース『2025 鉄馬with βTITANIU[…]
ロングツーリングでも聴き疲れしないサウンド 数あるアドベンチャーモデルの中で、草分け的存在といえるのがBMWモトラッドのGSシリーズ。中でもフラッグシップモデルのR1300GSは2024年に国内導入さ[…]
カラーバリエーションがすべて変更 2021年モデルの発売は、2020年10月1日。同年9月にはニンジャZX-25Rが登場しており、250クラスは2気筒のニンジャ250から4気筒へと移り変わりつつあった[…]
圧倒的! これ以上の“高級感”を持つバイクは世界にも多くない 「ゴールドウィング」は、1975年に初代デビューし、2001年に最大排気量モデルとして登場。そして2025年、50年の月日を経てついに50[…]
カワサキ500SSマッハⅢに並ぶほどの動力性能 「ナナハンキラー」なる言葉を耳にしたことがありますか? 若い世代では「なんだそれ?」となるかもしれません。 1980年登場のヤマハRZ250/RZ350[…]
- 1
- 2