容量別に用意されたモトフィズのシートバッグ(ミニ/ミドル/フィールド/キャンピング)4種類のうち、唯一サイドオープン機構のなかったミニにそれを追加した”EX”が新登場。併せて前後のインナーフレーム下端をシート形状に沿ったアーチ型とすることで、積載時の安定性まで高めている。さっそく試したぞ!
●まとめ:ヤングマシン編集部(大屋雄一) ●写真:柴田直行 ●外部リンク:TANAX
[◯] 長尺物の出し入れがスムーズになったぞ
モトフィズと言えば、拡張すると75Lにもなる大容量のキャンピングシートバッグ2が大人気で、私も長年愛用している。その主だった機能を継承しながら容量を拡張時27Lまで小さくしたのが”ミニ”だ。今回テストしたEXは、側面がファスナーで開く両サイドオープン機構を追加したもので、容量はそのままに価格は5030円アップとなった。
このミニ、メイン室の開口部がかなり小さめで、キャンプで使用するテーブルやチェアが入れづらかったのは確かだ。だがEXはサイドが完全に開くので、そうした長尺物の出し入れがスムーズになった。サイドの開口部の外周には、型崩れを軽減するワイヤーフレームが挿入されており、荷物が少ない状態でもバッグの形状を保ってくれる。また、前後に挿入されているインナーフレームは、下端がシート形状に沿ったアーチタイプとなり、車体への固定力が増したのも見逃せない進化だ。
独自のKシステムベルトによる装着方法は実に簡単で、荷かけフックのない車両にも装着可能だ。ボトルホルダーなどポケット類も充実しており、使い勝手の良さは抜群だ。
[△] 不満らしい不満なし。ベルト条件は要確認
ほぼ唯一のウィークポイントが解消されたので、あとはカラバリを望むぐらいか。Kシステムベルトは取り付け条件があるので、心配な方は事前に公式サイトで確認しよう。
[こんな人におすすめ] 2泊程度のツーリングならこれで十分だ
全幅の信頼を寄せているタナックスの製品。今回は商品名が変わるほどの大きな進化だったが、実は細かなアップデートが繰り返されており、それが広く支持される理由の一つだ。2泊程度のツーリングならこれ一つで十分だろう。
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