
去る10月上旬、モビリティリゾートもてぎで開催されたMotoGP第16戦 日本グランプリ。3日間でのべ12万人以上もの大観衆が集まり、サーキットは言葉にできないほどの興奮と熱気に包まれました。コンマ1秒を削り合うマシンの咆哮が鼓膜を震わせるなか、筆者は手元にある特別なパスを見つめていました。
今回手にしたのは、プレミアムな特設エリアへと足を踏み入れることができるハーレーダビッドソンの「VIPパス」。純粋なレーシングマシンが主役のMotoGP会場において、お世辞にもサーキットとは結びつきにくい、あのアメリカンブランドがどんな世界を展開しているのか。胸を高鳴らせながら、特別なホスピタリティエリアを体験してきました。
●文/写真:石橋 寛(ヤングマシン編集部) ●外部リンク:MotoGP第16戦 日本グランプリ
VIPパスがもたらす上質なひととき
グランドスタンド頂上にあるホスピタリティエリアへ足を踏み入れると、外の喧騒とは一線を画す、洗練された大人のための空間。眼下にサーキットのストレートやピットレーンを一望できる特等席が用意され、上質なフードやドリンクを嗜みながら、世界最高峰の走りをじっくりと堪能できるという至高の体験です。メインストレートを時速300kmオーバーで駆け抜けるMotoGPマシンの風圧を全身で浴びながら、贅沢な空間で一息つく――。これぞ大人のモータースポーツ観戦の極みと言えるでしょう。
しかし、ハーレーがもてぎに持ち込んだサプライズは、このホスピタリティだけにとどまりませんでした。
ハーレーブースではバガーレースのシミュレーターが大人気。巨体を振り回すレースには誰もが期待を抱くはず。
レーシーなメーカーに負けず劣らずMotoGPを盛り上げてくれたハーレーダビッドソン。来年はコースでその雄姿が拝めるのでしょうか。
「小椋藍」一色の熱狂! 各社が競うイベント広場
パドック裏のイベント広場に移動すると、そこは数万人規模のバイクファンで埋め尽くされ、まるでカーニバルのような熱気。今年の日本GPを語るうえで、外せないのが小椋藍選手への大声援です。至るところで「79」のフラッグや応援グッズを身につけたファンが溢れかえり、その熱気は凄まじいの一言。モトGPにフル参戦する唯一の日本人ライダーとして、もてぎの決勝で6位入賞を果たした彼の走りに、日本中のレースファンの視線が釘付けになっていたのです。
各メーカーのブースも、そんなファンの熱量に応えるように趣向を凝らした展示で大盛況。ホンダブースでは最新のモデルやワークスマシン「RC213V」が並び、ヤマハブースでは「YZR-M1」の跨り体験に長蛇の列ができていました。
さらに、公式パートナーである「ウマ娘 プリティーダービー」の特設ステージなど、バイクの枠を超えた多彩なエンターテインメントが会場を埋め尽くしていたのです。
パドック裏の広場はとにかく小椋ファン一色。いずれのショップも小椋グッズは売り切れ続出だった模様。
カストロールブースには、RC213Vのオマージュカラーが展示され、ベテランたちを唸らせていたのでした。
ヤマハのステージ上ではマシンへの搭乗フォトサービスが行われ、若者から家族連れまで大人気。
日本のファンも大注目! 「バガーレース」という新たな衝撃
そんな熱気あふれる広場の一角で、ひときわ異彩を放っていたのが、ブラックとオレンジの巨大なハーレーダビッドソンブースです。
「え⁉ レースに出ていないのに、MotoGP会場にハーレーって?」と、首を傾げたファンも多かったようですが、ブースの目玉となっていた「バガーレース(FIMハーレーダビッドソン・バガーワールドカップ)」のデモンストレーションは、そんな先入観を吹き飛ばすほどの大迫力。
ツーリングモデルそのもののサドルバッグを備えた約280kgの巨体を200馬力以上にチューニングし、最高速度300km/hオーバーで激しいバトルを展開するバガーレース。今シーズンから一部のモトGPと併催されています。
そんなマシンをコピーしたシミュレーションゲームには、多くのファンが大行列。小椋選手の応援グッズを身につけたレースファンたちも、大迫力のツアラーでもてぎサーキットを激走する体験に、「これが本当にサーキットを走るのか!」「めちゃくちゃカッコいい!」と声を弾ませていたのが印象的でした。
VIPビレッジはグランドスタンドと、1コーナー内側に設けられ、レースを間近で観戦できるスペシャルサービス。
これなら日本でもウケる! 来年以降の展開に高まる期待
もてぎを訪れたファンの熱気、そしてハーレーブースでの新鮮な驚きと興奮を肌で感じると、バガーレースの圧倒的なエンターテインメントも日本で絶対にウケると確信しました。ロードレースの枠にとらわれず、バイクが持つ純粋な迫力と楽しさを追求するハーレーの挑戦は、もてぎに集まった目の肥えたファンにも確実に響いていたはず。
もしかしたら、そう遠くない未来に、もてぎの超高速ストレートを大迫力のバガーマシンたちが埋め尽くす日が来るかもしれない! そんな期待を胸に抱いたのは、決して筆者だけではないでしょう。
特設ステージでは朝から晩まで楽しいコンテンツが目白押し。レースにまつわるものだけでなく、アーティストのライブなど盛り上がりまくり。
モト3に参戦中の山中琉聖選手の国内メカ務めているご家族と遭遇。小椋選手だけでなく、日本人ライダーの応援団も大勢発見しました。
日本GP ギャラリー
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