
ヤマハは、レトロスタイルの原付二種・新型スクーター「FAZZIO(ファツイオ)」を2026年4月24日に発売すると発表した。シンプルモダンなスタイルながら、マイルドハイブリッドの一種である“パワーアシスト機能”をシンプルな構造で実現し、30万円台という価格を実現している。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:ヤマハ
2025年のモーターサイクルショーで展示されたモデルが正式発売へ
ヤマハは、シンプルかつモダンなスタイルの軽量ボディに空冷124ccブルーコア(BLUE CORE)エンジンを搭載した原付二種スクーター「ファツィオ」を発表した。以前からインドネシアなどで販売されてきたモデルだが、2025年のモーターサイクルショーで国内初展示し、今春の正式発表に漕ぎつけた。
レトロモダンなデザインながら、発電用ジェネレーターとスターターモーターを兼ねることでシンプルな構造としつつ静粛なエンジン始動を実現した「スマートモータージェネレーターシステム(Smart Motor Generator System=以下SMG)」を発進時の駆動力アシストにも使うという最新技術「パワーアシスト」機能を備えるのが、メカニズム面での最大のトピックだろう。
発進から3秒間だけ駆動力を加えるパワーアシスト機能は、言ってみれば四輪のマイルドハイブリッドに相当する機構で、実際に海外仕様では車名に『ハイブリッド』の文字が追加されていたもの。実際に走らせたという開発者に聞くと、「パワーアシスト機能の有無はちゃんと体感できるレベルで違いがある」とのこと。試乗するのが楽しみになる。
後述する発表会では、黒を除く3色が展示された。
また、停止時にエンジンとストップさせることで低燃費に貢献する「ストップ&スタートシステム」も搭載するが、前述のSMGのおかげで極めて静かなエンジン再始動を可能としているのもポイントだ。
以前からヤマハはスクーターモデルにSMGを積極採用しているが、これを発進時の駆動力支援に使うモデルは日本初導入。これらの結果か、定地燃費55.0km/Lを上回るWMTCモード燃費56.4km/Lを実現しているのも、ちょいマニアック寄りのトピックとして挙げておきたい。
このほか、シート下トランク容量は海外仕様よりも容積アップした19.1Lとし、ヤマハ純正のワイズギアがリリースするゼニスなどのヘルメットが収納可能。ステップ空間には前後2か所のカラビナ型フックを設け、フロントにはUSB-A充電ソケット付きの蓋付きポケット、およびオープン型ポケットも採用する。LEDヘッドライトやスマートキー、スマーフォン連携機能付き(着信などを表示可能)のデジタルメーターなど装備にも抜かりなしだ。またがりやすく足着き安心なシート高765mmや、押し歩きやすい車重97kgの軽量ボディも見逃せない。
カラーリングはポップな4色が揃い、ユーザーのオリジナリティ表現を可能とするカラーベゼルなどの純正アクセサリーも充実する。これで価格は36万8500円。NMAXでシェア拡大に成功した原付二種カテゴリーに投入するニューモデルのファツィオだが、年間販売計画の6500台という数字にも自信アリと見た!
フィーチャーマップ
都内で発表会を開催
ヤマハの正式発表と同時刻、都内の原宿で発表会が開催された。そこでは前述のような技術発表とデザインについて解説していただいたほか、イラストレーターの“utu”さんとのコラボレーションによる特別イラスト×9枚、およびスペシャルカラーのファツィオが公開された。
イラストレーター“utu”さんとスペシャルカラーのファツィオ。ヘルメットもスペシャルカラーに塗られている。背景にあるのはutuさんによるスペシャルイラスト。
ヘッドライトのベゼルやボディパーツの継ぎ目にアイボリーを入れることでアクセントを与えている。グリップやホイールはメッキ仕上げ、マフラーカバーなどはシルバーに塗装されている。
今回の発表会のためだけに作られたというが、3月10日からはYamaha E-Ride Base(横浜みなとみらい)にスタンダードモデルとともに展示予定。大阪・東京・名古屋モーターサイクルショーにはスタンダードモデルのみが展示される。
こちらはカラーベゼルやブラウンシートを組み合わせた純正アクセサリー装着車。
YAMAHA FAZZIO[2026 model]
| 車名 | FAZZIO |
| 認定型式/原動機打刻型式 | 8BJ-SEL6J/E35FE |
| 全長×全幅×全高 | 1820×685×1125mm |
| 軸距 | 1280mm |
| 最低地上高 | 135mm |
| シート高 | 765mm |
| キャスター/トレール | 27°00′/88mm |
| 装備重量 | 97kg |
| エンジン型式 | 空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ |
| 総排気量 | 124cc |
| 内径×行程 | 52.4×57.9mm |
| 圧縮比 | 10.2:1 |
| 最高出力 | 8.3ps/7000rpm |
| 最大トルク | 1.0kg-m/5000rpm |
| 変速機 | Vベルト無段変速(オートマチック) |
| 燃料タンク容量 | 5.1L |
| WMTCモード燃費 | 56.4km/L(クラス1、1名乗車時) |
| タイヤサイズ前 | 110/70-12(チューブレス) |
| タイヤサイズ後 | 110/70-12(チューブレス) |
| ブレーキ前 | 油圧式ディスク |
| ブレーキ後 | 機械式ドラム |
| 乗車定員 | 2名 |
| 価格 | 36万8500円 |
| 車体色 | 薄緑、青、黄、黒 |
| 発売日 | 2026年4月24日 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA] | 新型スクーター)
約半年遅れて発売の全国版はバッテリー&充電器付き! 本田技研工業(以下ホンダ)とヤマハ発動機(以下ヤマハ)は2024年8月、原付一種に相当するホンダの電動二輪車をベースとした日本市場向けモデルを、ヤマ[…]
ヤマハのレトロハイブリッドスクーター「ファツィオ」 ヤマハが国内でも正式にラインナップして展開している「ファツィオ(Fazzio)」は、レトロモダンとストリートカルチャーを高度に融合させた原付二種クラ[…]
スロットル操作でシフトダウン!? 電子制御CVT「YECVT」の衝撃 「スクーターはアクセルをひねるだけで楽だが、スポーツ走行ではどうしても物足りない」。そんなライダーの不満を過去のものにするのが、ア[…]
7/1:ビモータ「TESI H2 TERA」 カワサキ「Z H2」譲りの200PSスーパーチャージドエンジンと、ビモータ伝統のハブセンターステアリングを融合させた究極のクロスオーバー。ノーズダイブを抑[…]
最高峰「R1M」をまとった、只者ではない凄み 「毎日の通勤路でも、レーシングマシンに乗っているかのような特別感に浸りたい」。そんなライダーの欲求を、このスペシャルエディションは完璧に満たしてくれる。 […]
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA] | 新型原付二種 [51〜125cc])
ヤマハのレトロハイブリッドスクーター「ファツィオ」 ヤマハが国内でも正式にラインナップして展開している「ファツィオ(Fazzio)」は、レトロモダンとストリートカルチャーを高度に融合させた原付二種クラ[…]
7/1:ビモータ「TESI H2 TERA」 カワサキ「Z H2」譲りの200PSスーパーチャージドエンジンと、ビモータ伝統のハブセンターステアリングを融合させた究極のクロスオーバー。ノーズダイブを抑[…]
最高峰「R1M」をまとった、只者ではない凄み 「毎日の通勤路でも、レーシングマシンに乗っているかのような特別感に浸りたい」。そんなライダーの欲求を、このスペシャルエディションは完璧に満たしてくれる。 […]
2026年モデル シグナスXのスタイリング 新フレームと新デザインと共に新しい名前が与えられたシグナスX。 先代のシグナス グリファスに比べてデザインはよりスリムでスポーティに進化を遂げた。その傾向が[…]
30kgフル積載でも余裕の登坂力。EVがもたらす極上のトルク 「荷物をたくさん積んだ状態での坂道発進は、どうしてもパワー不足を感じてしまう」。そんな配達現場のリアルな悩みを、ギアレヴはモーターの圧倒的[…]
人気記事ランキング(全体)
軽量化への徹底したこだわりが生んだ、革新的なスーパースポーツ 1980年代、国内のバイク市場ではレーサーさながらの外観と高性能を備えた、レーサーレプリカの人気が急速に高まっていた。その流れを牽引する存[…]
税込418万円で2027年1月23日発売! 国内限定300台のプレミアモデル 再導入の報から注目を集めていた2027年モデルのNinja H2 CARBONだが、注目の価格はカワサキケアおよびETC2[…]
中部地方初の拠点「名古屋BASE」が庄内通にオープン 地下鉄鶴舞線の庄内通駅エレベーター口から徒歩5分というアクセスしやすい場所に、ビークルファンの新拠点「名古屋BASE」が開設された。関東や関西、九[…]
武骨で美しいファットバイクスタイルと16歳以上免許不要の手軽さ 一般的な電動キックボードや華奢な電動アシスト自転車とは一線を画す、圧倒的な存在感を放つのが「COSWHEEL MIRAI G」だ。 この[…]
30年の精密製造技術を結集したハイエンドな車体構造 現在公開されているEICMA 2026出展車両の中でも、ひときわ異彩を放っているMTPEAK One All。3D精密加工やCNC切削、カーボンファ[…]
最新の投稿記事(全体)
ヤングマシン電子版2026年12月号[Vol.649] 【特集】カスタムしようぜ!!CB400 SUPER FOUR E-Clutch◆青木宣篤がホンダを直撃「E-Clutch使えんの?」◆初出し情報[…]
量産型スーパーカブとは明らかに異なる初代シリーズ 新品デッドストックの部品を譲っていただき加工し組み付ける。しかし、この部品はもう二度とお目にかかれないかも? さらに加工も考えている。少しでも長く、そ[…]
国内版CBR400R FOURと共通基盤を持つ502cc直4エンジンとEクラッチ 欧州発表の新型CBR500R FOURは、国内で販売されているCBR400R FOURの直列4気筒プラットフォームと基[…]
EICMAで熱視線を集めるイタリア発の都市型マイクロモビリティ ミラノで開催されたEICMA 2026で異彩を放ったデスナー T30は、欧州のL6e(軽量四輪車)規格に適合する完全電動の2人乗りシティ[…]
チェックポイントは陸上にあらず! 試されるのは「海の中まで行く覚悟」 「端ッコスタンプラリー第4弾」の最大の特徴は、チェックポイントが陸上に存在しないという衝撃の仕様だ。 スタンプを獲得するためには、[…]
- 1
- 2

























































