
株式会社デイトナは、世界初のデュアルチャネル・メッシュ技術「DuoSync」を搭載したバイク用インカム「RESO PILOT PRO」を6月に発売予定。価格は4万8400円(税込)。メッシュ通信とスマホのWi-Fi接続を自動で切り替えることで、距離無制限かつ低遅延の通信を実現する。最大30人接続可能で、1950mAh大容量バッテリー、IP67防水・防塵、AIノイズ除去、SOS発信機能を備える。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:デイトナ
インカムの”欲しい”を詰め込んだデイトナの新型
インカムは、もはやツーリングにおいてナビや音楽再生、そして安全な意思疎通を担保するための必須装備として定着している。しかし、山間部や入り組んだルートにおける通信切れ、あるいは集団からひとりだけはぐれてしまった際の孤立感など、物理的な距離の壁によるストレスは未だに多くのライダーを悩ませている。
そんな中、デイトナが新たに発表した「RESO PILOT PRO」は、これまでのインカムの常識を根本から覆す技術を搭載して登場した。
世界初の通信技術がもたらす距離無制限の衝撃
本機最大のトピックは、独自開発の革新的通信技術「DuoSync(デュオシンク)」の採用にある。これは、従来のメッシュ接続と、スマートフォンを介したWi-Fi接続(VoIP通信)を自動的かつシームレスに切り替えるデュアルチャネル・メッシュ技術である。
通常のメッシュ通信範囲内(最大2,000m)では直接通信を行い、その範囲を超えると即座にネットワーク通信へと切り替わる。アプリを介さずダイレクトにWi-Fi接続されるため遅延は最小限に抑えられ、ソフトウェアMESHを利用することで「通信距離無制限」を実現している。
つまり、先頭集団と最後尾が数キロ離れようが、極端な話、県境を跨ごうがリアルタイムでの会話が途切れない。最大30人という同時接続数と合わせ、マスツーリングにおける「はぐれるリスク」を技術の力で完全に排除したと言える。
過酷な環境を想定した堅牢性と電源管理
長距離ツーリングにおいてネックとなるのがバッテリーライフだが、本機は1950mAhの大容量バッテリーを搭載している。さらに実用的なのが急速充電への対応だ。
わずか5分の充電で2時間の稼働が可能であるため、パーキングエリアでの小休止中に給電するだけで、1日の走行時間を十分にカバーできる。 また、走行中の風切り音やマフラー音を排除する独自のAIノイズキャンセル機能を搭載しており、高速走行時でもクリアな音声通話を提供する。
汎用性も高く、接続相手を選ばない
他社製インカムとの接続にも対応しており、既存のツーリンググループへの導入も容易だ(同社製のDTシリーズとも接続可能)。本体はIP67の防水・防塵設計となっており、急な豪雨にも耐えうるスペックを持つ。 ヘルメットへのマウントはマグネットベースを採用しており、確実なホールドと容易な脱着を両立している。
さらに、Gpsとジャイロセンサーを利用したSOS発信機能や、走行位置を自動記録するGpsトリップレコード機能も備えており、単なる通信機器を超えた「安全管理デバイス」としての側面も持つ。
ハイエンドだけはある価格と性能
販売予定価格は4万8400円(税込)と、ハイエンドクラスに位置づけられる。しかし、距離無制限の安定した通信網、高い基本性能、そして万が一の安全機能まで網羅している点を考慮すれば、その価格に見合う、あるいはそれ以上の価値を提供するパッケージである。通信ストレスから完全に解放されたいライダーにとって、合理的な選択肢となるだろう。
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