
クロスカブという車体の性格上、やはり積載性はなるべく強化したいところ。そんなツーリング派「カブ主」の願望を叶えるお役立ちパーツがデイトナから登場した。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:デイトナ
「遊べるカブ」の完成形、JA60型の熟成
まずはベース車両であるクロスカブ110の実力をおさらいしておこう。2013年の初代登場以来、ビジネスバイクの代名詞だったスーパーカブに「遊び心」を注入し、独自の地位を築き上げたこのモデル。現行のJA60型(2022年〜)に進化してからは、その完成度が飛躍的に向上している。
最大のトピックは足まわりだ。かつてのスポークホイールから、マットブラック塗装が精悍な「キャストホイール」へと変更されたことで、チューブレスタイヤの装着が可能となった。出先でのパンク修理のハードルが劇的に下がるため、ロングツーリングを志向するライダーにとってはありがたい仕様だ。
さらにフロントブレーキもディスク化され、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)も標準装備化。エンジンは109ccの空冷単気筒で、最高出力8.0psを発揮。スーパーカブ譲りの自動遠心クラッチと4速ミッションは、渋滞路からワインディングまで、左手の疲労とは無縁のイージーライドを提供してくれる。
ボニーブルー(2025モデル新色)
積載の悩みを一本化するデイトナの回答
そんな実用性と遊び心が調和したクロスカブだが、純正状態では積載スペースがリヤキャリアに限られる。サイドバッグを装着して積載量を増やしたいところだが、ここで「カブあるある」な問題に直面する。
バッグがリヤサスペンションやタイヤに巻き込まれないようにする「サポート」と、バッグを吊るすための「ハンガー」がそれぞれ必要になり、ハンドルまわりやリアまわりがごちゃごちゃしてしまうのだ。
この煩わしさを解消するのが、デイトナから販売されている「サドルバッグサポート(ベルトループ一体型)」である。この製品の技ありポイントは、商品名が示す通り「バッグを吊るすベルトループ」と「巻き込み防止のサポートバー」が一体化している点だ。
別途サドルバッグハンガーを用意する必要がなくなり、取り付けの手間もコストも抑えられる。見た目もとてもスマートで、バッグを外している時でも車体のシルエットを崩さないデザインは秀逸だ。
左右独立設定でフレキシブルな運用が可能
右側専用(品番63882)と左側専用(品番63880)がそれぞれラインナップされており、ユーザーのスタイルに合わせて片側だけ、あるいは両側装着といった選択ができる。価格はいずれも1万4850円(税込)だ。
機能面での配慮も細かい。ベルト掛けループ部分は、バッグのベルトを通すだけでなく、ツーリングネットのフックを掛けるポイントとしても利用可能だ。バッグサポート部は縦方向に十分な長さが確保されており、サドルバッグがリヤサスペンションやアクスルシャフトに接触するのを物理的に防いでくれる。
デイトナ製のサドルバッグはもちろん、取り付けベルトの左右ピッチが190mm前後の汎用バッグにも対応しているため、手持ちのバッグを活かしたいライダーにも勧められる。推奨バッグサイズは10L程度(ワンタッチサドルバッグなら12L/9L対応)とされており、日帰りから1泊程度の荷物なら余裕で飲み込む容量を確保できるだろう。
また、デイトナ製「スペシャルキャリア(77639)」との同時装着も可能という拡張性の高さもポイントだ。
装着時の注意点と「右側」の特記事項
導入にあたっていくつか注意点がある。まず、適合車種はクロスカブ110の2018年モデルから2025年モデル(JA45/JA60)。
とくに気をつけたいのが「右側」への装着だ。純正マフラーであれば問題ないが、社外マフラーに交換している場合、マフラーの形状やステーの取り出し位置によっては取り付けできない可能性がある。マフラーとバッグのクリアランスは最低でも50mm以上確保する必要があるため、熱でバッグを溶かさないよう事前に確認しておこう。
自分だけの「旅カブ」を作る喜び
クロスカブ110は、ノーマルのままでも十分に楽しいバイクだが、こうした機能パーツを追加することで、その行動範囲は無限に広がる。デイトナのサドルバッグサポートは、決して派手なカスタムパーツではない。しかし、実用性を重んじるカブ主にとって、信頼できる「縁の下の力持ち」となってくれることは確かだ。
愛車の積載力を強化し、コーヒーセットやテントを詰め込んで、ふらりと旅に出る。そんな贅沢な時間を過ごすための第一歩として、このサポートの導入を検討してみてはいかがかな。
サドルバッグサポート(ベルトループ一体型) CC110(’18~’25) 【EX-TOUCH対応】製品概要
- 適合車種:クロスカブ110(’18~’25)
- 価格:各1万4850円(税込)
- 品番:右側専用 63882 / 左側専用 63880
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