
新しいアイテムを手にする際、「あー、何でもっと早く買わなかったんだろう」と思うことがしばしばありますが、今回の火花チェッカーもまさにそれ。エンジン不調の原因究明の近道にもなるしそして何より安い。しかもほんのちょっぴり楽しめるときた。同様の後悔する人を増やさないためにも、声を大にしてシェアしたいのです。スパークプラグの火花を気にしてるそこのアナタはぜひご一読を~!
●文:ヤングマシン編集部(DIY道楽テツ)
点火トラブルって多いよね
昔から「良い混合気」「良い圧縮」「良い火花」の三大要素が調子の良いエンジンの条件として言われておりますが、それはそのまま調子が悪くなったバイクのチェック項目でもあります。その中でも一番トラブルが多いのは点火系のような気がします。個人的な経験談ですけどね。
これまで直してきたバイクの中でも「原因が分からない」というものは最終的に火花がちゃんと飛んでなかったってパターンがとても多いのですよ。
シンプルにスパークプラグが劣化していたりCDIがパンクしていたり、イグニッションコイルがダメになっていて火花が起きていなかったり、プラグコードが途中で断裂していて火花が飛ばなかったり。ちなみに、つい最近のバイクトラブルの原因もプラグコード劣化による点火不良でした。
これまでの火花チェック方法
でね、そのスパークプラグの火花チェックなのですが、これまでずっと次のような感じでやってきました。スパークプラグを外してプラグキャップに取り付けて、シリンダーヘッドに当ててアースを取った状態でキックまたはセルスターターを回して、スパークプラグ先端の火花を直接目視でチェックするというもの。
だけどこれがなかなかの曲者で、そもそもスパークプラグの先端は小さくて火花が確認しにくいし、周囲が明るいと火花が飛んでるのかどうかすら見にくいもの。そして肝心なのはスパークプラグ自体のコンディションが影響するので火花が飛んでなかったとしても、どこが原因なのかすぐには判断ができないのですよ。
スパークプラグテスターを避けていたハズカシイ理由
ちなみにこのチェック作業は「スパークプラグテスター(点火火花テスター)」を使うのが正解です。そっちの方が正確だし確実でしかも手っ取り早い。
・・・そこまで分かっちゃいるのに手を出していなかった理由は単純に「何か高そう。使うのが面倒くさそう」みたいな目に見えない壁を感じてたからなんですよ。なんだけど・・・何気なくAmazonで検索してみたら出るは出るわいっぱい出てくるじゃないですか。しかも745円とな!?
マジ? そんなに安いもんだったの?? 速攻でポチっちゃいましたよ。脊髄反射とはまさにこのこと。しかも朝に注文したら夕方に届いたという神速っぷり。Amazonさんすげぇ。まるで筆者が見つけるのを手ぐすねを引いて待ってたかのようなスピードでお迎えすることになったのです。
届いたスパークプラグテスターがこちら。
745円というからどんなチャチいのが来るかと思いきや、拍子抜けしちゃうほどにしっかりした作り。とくにチャチさを感じないんだが?
先端はスパークプラグ同様ネジ式とターミナル式に対応してます。
スパークプラグテスターをプラグキャップに取り付けてワニ口をエンジンにアースすれば準備完了。
え、こんだけ? なんというシンプルさ!! なんだろう・・・とても面倒くさい配線をしなきゃいけないようなイメージを勝手に作っていた自分がちょっと恥ずかしい。でもまあいいや。さっそく火花チェックをやってみましょうか!
謎記号の意味
スパークテスターはノブを回して中央の電極の隙間を調整できるのですが、そのまわりには何やら文字と数字が並んでいます。SE3002040・・・??なんの暗号だろう?と不思議に思ったのですがどうやらこういう意味らしいです。
- SEはスモールエンジン
- 1万ボルト 6V車や農耕機など
- 2万ボルト 12V原付バイクなど
- 3万ボルト 12V車・バイクなど
- 4万ボルト 大型・特殊車両など
つまり、それぞれの目盛りまで火花が飛べば良好な火花ってことなんですね。なるほどシンプルで解りやすい!
いざ! 火花チェック
そんなわけで最初はスパークプラグぐらいのギャップでキックを踏んでみると「パチパチパチパチッ」と太い火花が飛んでます。
昼間にチェックしたのですがスパークプラグを見るよりも断然火花が分かりやすい。こりゃいいや♪
気を良くしたところで次は1万ボルトにメモリを調整して再びキック。
これもまた「パチパチパチッ」と火花が飛んで、クリアー。
それでは次に、原付バイクの目安である2万ボルト。
「バチバチバチッ」と、ちょっと音が変わって、弾けるような音質になってますが強いスパークは出てくれました。とりあえずこれで原付バイクの基準はクリアってことですよね?
その後3万ボルトまでギャップを広げてキックを踏んでみたのですが細い火花が飛んだり飛ばなかったりになったので、少しずつギャップを縮めていくとちょうど2万ボルトと3万ボルトの中間地点ぐらいまでいけば安定して火花が飛ぶようになりました。
「ビビビビッ」って感じの音で、電撃感満載の音です(スタンガンの音っぽくてちょいと怖い)。
スパークプラグテスター楽しい! 便利!
初めてスパークプラグテスターを使ってみたのですが、いやーこれは楽しいね! スパークプラグのコンディションを別として火花の強さそのものをチェックできるのは本当に便利ですな、こりゃ。
スパークプラグの火花が弱いというトラブルが起きた時にこのスパークチェッカーで測ってみて、火花が良好であればスパークプラグが原因。逆に火花が飛ばなければもっと根元のイグニッションコイルやCDIの疑いが出てくるということ。
そしてその先でも部品を入れ替えたりしながらそのたびに火花の強さを具体的に目視確認できるというのはとてもありがたい。そしてこれは余談なのですがスパークプラグテスターの中の火花を見てると小さな雷みたいで可愛いのですよ(←とても楽しい)。
スパークチェックそっちのけでしばらくキックを上げ下げしながらパリパリと飛ぶ火花を楽しんでおりました。ちょっとだけ線香花火のような情緒もありますよねこれ(まさかの癒し系だったとは)。いやー何でもっと早く買わなかったんだろう。手が届かないと思っていたものが実はすごく近くになった時の感動。今回はそんな気分を味わいました。
というわけでもし私と同じようにスパークプラグテスターをなんとなく敷居が高いもののように感じてる方がいらっしゃったらぜひ買ってみてください。745円だし。安くてもしっかり仕事をしてくれました! この記事が皆様の参考になれば幸いです。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました~!
私のYouTubeチャンネルのほうでは、「バイクを元気にしたい!」というコンセプトのもと、3日に1本ペースでバイクいじりの動画を投稿しております。よかったら遊びにきてくださいね~!★メインチャンネルはコチラ→「DIY道楽」 ☆サブチャンネルもよろしく→「のまてつ父ちゃんの日常」
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
クラッチは消耗品と知っているけれど… 四輪二輪問わずに「クラッチが減る」という経験をした方はどれぐらい居るでしょうか? クラッチは消耗品です。乗り方や操作のクセで寿命は変わりますが、たとえどんなに丁寧[…]
スプリングピン(ロールピン)って何者? まずはコイツの正体からいってみましょう。スプリングピン(ロールピン、とも呼ぶらしい)ってのは、こういう「切れ目の入った筒状のピン」のこと。 スプリングっていうぐ[…]
ガレージREVOのリフトアップ方法 移動式バイクスタンドであるガレージREVOにとって、スタンドとバイクの接点は重要です。前後左右に押し歩く際にスタンドに載せたバイクが転倒しては一大事なので、スイング[…]
鬼門!ボールベアリングの交換 今回の作業はボールベアリング交換。最近は樹脂のリングボールを保持するボールリテーナー(ケージ)タイプが主流ですが、旧車や自転車のハブではいまだにバラ玉が現役だったりします[…]
軽視されがちな重要パーツ「ガソリンホース」はキジマ製品が安心 バイクにとって極めて重要にもかかわらず、軽視されることが多いのがガソリンホースやフィルターだ。経年劣化でカチカチのホースに触れても「今度で[…]
最新の関連記事(工具)
クラッチは消耗品と知っているけれど… 四輪二輪問わずに「クラッチが減る」という経験をした方はどれぐらい居るでしょうか? クラッチは消耗品です。乗り方や操作のクセで寿命は変わりますが、たとえどんなに丁寧[…]
差込角と測定レンジの違いで8タイプをラインナップ アストロプロダクツには様々なボルトの締結時のトルクを管理をするツールが揃っている。今回、店頭で手に取ったのはプリセット型トルクレンチの新製品だ。 測定[…]
スプリングピン(ロールピン)って何者? まずはコイツの正体からいってみましょう。スプリングピン(ロールピン、とも呼ぶらしい)ってのは、こういう「切れ目の入った筒状のピン」のこと。 スプリングっていうぐ[…]
鬼門!ボールベアリングの交換 今回の作業はボールベアリング交換。最近は樹脂のリングボールを保持するボールリテーナー(ケージ)タイプが主流ですが、旧車や自転車のハブではいまだにバラ玉が現役だったりします[…]
怪しさ100%夢も100%! ヤフオクで1円で売ってた溶接機 正直に言います。この溶接機、最初から怪しすぎます。スペックはほぼ不明。説明は最低限。ツッコミどころは満載です。・・・ですが、だからこそです[…]
人気記事ランキング(全体)
ふだんバイクに触れない層へ! スズキ×VTuberの挑戦 「バイクに興味はあるけれど、何から手を出せばいいかわからない」。そんな若い世代に向けて、スズキは極めて現代的なアプローチをとった。ホロライブD[…]
ネオクラシックKATANA唯一の不満点 令和2年排出ガス規制への適合や、電子制御システムS.I.R.S.の搭載により、現行KATANA(8BL-EK1AA)の完成度は極めて高い。150psを発揮する水[…]
釣り人のための機能を追加した、Kawasakiのジェットスキー 日本を代表するバイクメーカーとして知られるKawasaki(カワサキモータースジャパン)は、2輪車だけでなく、ジェットスキー(水上バイク[…]
CB500スーパーフォアと瓜二つ! ホンダが「モーターサイクルショー2026 Hondaブース特設サイト」内でティーザーを公開。タイトルを『Next Stage 4 You』とした動画が貼りつけられ、[…]
車種専用設計で実現する自然なフィッティング PCXやPCX160のようなスクータータイプは、一般的なネイキッドバイクと異なり、ハンドルバーの多くがカバーで覆われている。そのため、市販の汎用クランプバー[…]
最新の投稿記事(全体)
まさに「走るピット作業」!? 圧倒的インパクトのラッピング カエディアといえば、代表の飯沢氏が自らレース未経験からわずか10ヶ月でチームを立ち上げ、2025年の鈴鹿8耐SSTクラスでいきなり予選2位・[…]
カスタムパーツの開発方針は機種ごとに異なる 身体的、視覚的にライダーに近いバックステップやハンドル、バイク主体として地面に近いホイールやスイングアーム、さらにカスタムパーツの定番中の定番であるマフラー[…]
125周年の節目を飾る、ロイヤルエンフィールドの展示概要 1901年に英国で創業し、現在に至るまでクラシカルな美しさを持つオートバイを作り続けてきたロイヤルエンフィールドが、2026年3月に開催される[…]
この『バランス感』は写真じゃすべて伝わらない 突然ですが、私(北岡)はカスタムがかなり好きなほうだと自負しています。バイクに興味を持ち始めたころはストリート系カスタムが全盛期で『バイクはカスタムするこ[…]
スズキは、カプコンの人気ゲーム「ストリートファイター6」とコラボレーションしたバイクの第2弾、「Hayabusa Tuned by JURI」を、スズキが協賛する同ゲームの世界大会「CAPCOM CU[…]
- 1
- 2


















































