ツーリングで大活躍する「シートバッグ」、この秋はどの製品がよく売れているのでしょうか? ライコランドTOKYO BAY東雲(以下、ライコランド東雲店)に赴き、売れ筋TOP5とその人気のポイントについて尋ねました(2024年10月時点の情報)。
●文:ピーコックブルー(ヤングマシン編集部) ●外部リンク:ライコランド
第1位:MFK-293 ミニフィールドシートバッグEX [TANAX]
本山さん曰く「シートバッグは小/中/大/特大の4つのサイズに分けられますが、中でも容量19〜27Lの小サイズが人気」とのこと。その理由について、本山さんは以下のように話していました。
「最近の車両は、シートが狭くなってしまうとバランスが安定しにくくなるものも少なくありません。つまり、大きいシートバッグはどうしても車種を選んでしまいます。
その点で小サイズのシートバッグは、どの車種であってもフィッティングしやすく、車種を選ばない点が人気の要因でしょう」
この「MFK-293 ミニフィールドシートバッグEX」も、容量が19〜27Lと小タイプ。両サイドが開くので、大きな荷物でも詰めやすい/取り出しやすい点や、拡張ファスナーを開閉させることで容量を拡張できる点なども、人気のポイントだそうです。
第2位:MFK-307 ミニフィールドシートバッグEX ヘリテイジエディション [TANAX]
続いて第2位は、同じくTANAXの「MFK-307 ミニフィールドシートバッグEX ヘリテイジエディション」。こちらも1位の商品同様に容量19〜27Lですが、同じサイズでも違いがあるとのこと。
もっとも明確な違いは、そのデザイン。耐候性にすぐれたPVCレザーを採用し、レトロ/ネオレトロなバイクにマッチしたデザインに仕上がっています。
さらに、ベルトループやグラスホルダーなどといった強度を要する部位には本革を採用。またズレ防止のベルトもついているなど、機能性とデザイン性が両立している点が、人気のポイントだそうです。
第3位:MFK-308 ミドルフィールドシートバッグ ヘリテイジエディション [TANAX]
続く3位も、TANAXが販売するシートバッグでした。「MFK-308 ミドルフィールドシートバッグ ヘリテイジエディション」は、2位の商品同様にネオレトロなデザインが特徴的なシートバッグです。
本山さんは、「最近はホンダGB350やカワサキ エリミネーターなど、クラシック系のバイクが人気ですが、そういった車両に合わせやすいデザインのシートバッグはまだ数が少ないです。こちらの商品は、クラシック/ネオレトロなバイクに乗るお客様から人気を集めています」と話します。
デザインは2位の商品と似ているものの、容量は29〜40Lと本製品の方が大きいので、2泊3日ほどのツーリングであればこちらを選ぶとよいでしょう。
第4位:US-30 ドライパック [Kriega]
4位には、海外のメーカーであるKriegaの「US-30 ドライパック」がランクイン。一見リュックのように見えますが、れっきとしたシートバッグです。品名の「30」は容量を表しており、やはり小サイズに近いシートバッグが人気であることがわかります。
本製品が人気の理由について、本山さんは「US-30 ドライパックなら、目的地へ到着後にバイクから離れる時も、すぐにシートから外して持ち歩くことができます。持ち運びがとても楽な点が好評です」と話します。
また続けて、「東雲店は外国人のお客様も多いのですが、こちらの商品は防水仕様ということもあってか、とくに東南アジア系のお客様からの人気が高いです。流れるように自然に手に取っていらっしゃる方も多く見受けられます」とも話していました。
5位:DEGNER「NB-50A」
そして5位にランクインしたのは、バイク用品老舗メーカー・DEGNERが販売する「NB-50A」。他のシートバッグと比較すると小さい印象を受けますが、容量は15〜32Lと幅広く、ヘルメットも入れることができます。
本山さん曰く「ツーリング先でヘルメットをしまって散策したい」と考える人は多いようで、そういったユーザーからの人気が高い商品だと思います。また、バックパックにして背負うことができ、持ち運びが楽な点も人気の要因のようです」
またキャンプ用ではなくいわゆる”チョイノリ用”ではあるもののかなり人気の商品で、すぐに店頭在庫がなくなってしまうことも少なくないようです。
人気のシートバッグTOP5まとめ
このように、この秋の売れ筋として、1泊2日程度の荷物が入りやすい小サイズのシートバッグがとくに人気を集めていることがわかりました。秋のツーリングシーズンということもあり、とくに需要が高まっているようです。
今後ツーリングを計画している人は、本記事の内容を参考にしてシートバッグ選びをしてみては?
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。
最新の関連記事(バッグ)
使用目的に合わせて作られた、大小さまざまな容量別のシートバッグ〈PLOT〉 ハーレーダビッドソンX350『WITH HARLEY』号担当のミヤシは、キャンプツーリングが大好きだ。愛車のスポーツスターや[…]
STRICT-G KUSHITANI『機動戦士ガンダム』アーカナトラックジャケット 肉厚な綿タッチの素材採用と特徴的な立体カッティングで仕立てた、パテッドトラックジャケットです。従来のデザインに対し、[…]
完全受注生産!「2WAY LEG BAG EXALITO LEATHER MODEL」が登場! KUSHITANI LIMITED EDITION(クシタニリミテッドエディション)とは、プレミアムモデ[…]
DH-760 シートバッグPRO II LLサイズ デイトナが展開するHenlyBegins(ヘンリービギンズ)は、多彩なシートバッグをラインアップしているのだが、その中でも車体への固定を徹底的に磨い[…]
[◯] 長尺物の出し入れがスムーズになったぞ モトフィズと言えば、拡張すると75Lにもなる大容量のキャンピングシートバッグ2が大人気で、私も長年愛用している。その主だった機能を継承しながら容量を拡張時[…]
人気記事ランキング(全体)
バイクショップとは思えない機器を活用して、手間のかかる下地作りや磨き作業を効率アップ 新車から何十年もの時を経たオリジナルコンディション車と、フルオーバーホール/再塗装/再メッキが施されたレストア車両[…]
スピード感を纏ってクオリティアップ ホイール/エンジンまわり/ステップなどの金属パーツは、パウダーコートや塗装を剥がし徹底的にポリッシュすることで、ノーマルパーツを使いながらも高級感を出した。汎用品で[…]
第1位:X-Fifteen[SHOEI] 2024年10月時点での1位は、SHOEIのスポーツモデル「X-Fifteen」。東雲店ではスポーツモデルが人気とのことで「とにかく一番いいモデルが欲しい」と[…]
モデルチェンジしたKLX230Sに加え、シェルパの名を復活させたブランニューモデルが登場 カワサキは、KLX230シリーズをモデルチェンジするとともに、KLX230Sとしては3年ぶり(その他の無印やS[…]
復活の軽二輪レトロは足着き性抜群、エンジンは大部分が専用設計だ 現在の国内メーカー軽二輪クラスでは唯一となるネオクラシック/レトロスタイルのモデルが待望の登場を果たした。 カワサキが以前ラインナップし[…]
最新の投稿記事(全体)
110ccベースの4kW制限モデル=新基準原付か 2025年11月の新排出ガス規制導入によって現行モデルの継続生産が困難になり、新たに110~125ccのモデルをベースとした車両に4kW(5.4ps)[…]
トラベル・エンデューロの最高峰に自動クラッチ制御が装備! BMWモトラッドのロングセラーモデルであるGSシリーズ。その最上位モデルにあたるのがGSアドベンチャーだ。初代モデルの登場は’02年のR115[…]
機密事項が満載のレーシングマシンたち バイクムック”RACERS(レーサーズ)”は、「いま振り返る往年のレーシングマシン」がコンセプト。それぞれの時代を彩った、レーシングマシンを取り上げている。 現在[…]
日本でも公開されたNT1100ポリスの北米バージョン! アメリカンホンダは、欧州を中心としたスポーツツーリングマーケットで人気車となっているNT1100を警察仕様として北米初導入することを発表した。 […]
“ヨシムラ”がまだ世間で知られていない1970年代初頭のお話 世界初となる二輪用の集合マフラーが登場したのは、1971年のアメリカAMAオンタリオでのレース。当時のバイク用マフラーは1気筒につき1本出[…]
- 1
- 2