
スズキは、GSX-S1000をベースとしたスポーツツーリングモデル「GSX-S1000GT」にニューカラーを設定し、2024年11月8日に発売すると発表した。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:スズキ
最新排出ガス規制に適合したK5エンジンを継承するグラドツアラー
ネイキッドモデルGSX-S1000やGSX-S1000GX、KATANAと心臓部&主要骨格を共有スズキの人気スポーツツアラー「GSX-S1000GT」にニューカラーが登場した。
従来モデルからキャンディダーリングレッドを継続しつつ、新色としてパールビガーブルー、オールトグレーメタリックの2色を設定。グレーとレッドはブロンズカラーのホイールおよびシートフレームを採用し、ブルーは車体同色のホイールとブラック仕上げのシートフレームを採用するという細かい作り分けが光る。
GSX-S1000GTは2022年に初登場したモデル。前作にあたるGSX-S1000Fがアップハンドルのスーパースポーツ的な位置づけだったのに対し、より上半身の起きたライディングポジションや大型ウインドスクリーン、優れた積載性などを確保することでグランドツアラー=GTへと生まれ変わったものだ。
搭載するエンジンは2005年式GSX-R1000に端を発する名機・通称K5タイプの並列4気筒で、これを最新の排出ガス規制に適合。電子制御スロットルを採用し、双方向クイックシフトシステムや5段階+OFFのトラクションコントロールシステム、クルーズコントロール、ローRPMアシスト、スズキイージースタートシステムなどを搭載する。なお、主要スペックはほぼ従来型を踏襲しているが、WMTCモード燃費のみ17km/L→16.2km/Lに変更された。これは輸出仕様の2025年モデルで導入が見込まれるユーロ5+適合モデルとの共通化によるものだろう。定地燃費値は21.2km/Lで変更なし。
大型の6.5インチフルカラーTFTマルチインフォメーションディスプレイを採用し、スマートフォンにインストールしたスズキ“mySPIN”アプリ(iOS&Android)にBluetoothまたはWi-Fiで接続することで、電話機能やナビ、音楽(ヘッドセット別売)、カレンダーなどが使用できるようになるなど、最新世代にふさわしい機能を実装している。
フレームやスイングアームもGSX-R1000由来であり、スポーツバイク的なディメンションを持ちつつ、より遠くへ、より快適に、高いアベレージスピードで移動できるのがGSX-S1000GTだ。日本専用装備としてETC2.0車載器も標準装備している。
GT専用開発品を含む純正アクセサリーも豊富にラインナップされ、より使い勝手に合わせたカスタムも可能。価格は従来比で+5万5000円の165万円になった。
SUZUKI GSX-S1000GT[2025 model]
車名 | GSX-S1000GT |
型式 | 8BL-EK1AA |
全長×全幅×全高 | 2140×825mm×1215mm |
軸距 | 1460mm |
最低地上高 | 140mm |
シート高 | 810mm |
キャスター/トレール | 25°/100mm |
装備重量 | 226kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ |
総排気量 | 998cc |
内径×行程 | 73.4×59.0mm |
圧縮比 | 12.2:1 |
最高出力 | 150ps/11000rpm |
最大トルク | 10.7kg-m/9250rpm |
始動方式 | セルフスターター |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
燃料タンク容量 | 19L |
WMTCモード燃費 | 16.2km/L(クラス3、サブクラス3-2、1名乗車時) |
タイヤサイズ前 | 120/70ZR17 |
タイヤサイズ後 | 190/50ZR17 |
ブレーキ前 | 油圧式ダブルディスク |
ブレーキ後 | 油圧式ディスク |
乗車定員 | 2名 |
価格 | 165万円 |
色 | 青、赤、灰 |
発売日 | 2024年11月8日 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(新型スポーツ&ツーリング)
新型トレーサーでACCとY-AMTが融合! 今回のビッグチェンジで色々機能が追加されたり改変を受けているトレーサー9 GT+ Y-AMTではあるが、何はともあれ書くべきは前走車追従型のクルーズコントロ[…]
以前、Honda E-Clutchを開発した方々にインタービューしたとき「最初はHonda E-Clutchなんていらないと思っていたけれど、一度乗ったら考えが変わった」という話をお聞きしました。 じ[…]
初代はスポーツモデル:GL1000【1975年モデル】 1970年代当時、巨大なアメリカ市場を独り占めしていた英国車をCB750フォアで一蹴したホンダだったが、Z1とそれに続く競合車の登場でシェアを奪[…]
専用ロゴがファン心をくすぐる 1975年に初代GL1000が誕生してから50年が経つホンダのプレミアムツアラー、ゴールドウイング。2018年のフルモデルチェンジでは、フロントにダブルウィッシュボーンサ[…]
圧倒的! これ以上の“高級感”を持つバイクは世界にも多くない 「ゴールドウィング」は、1975年に初代デビューし、2001年に最大排気量モデルとして登場。そして2025年、50年の月日を経てついに50[…]
最新の関連記事(スズキ [SUZUKI])
スズキGSX-R:斬新かつ孤高のネーム、走りもケタ違い 1983年は、世界耐久や鈴鹿8耐でスズキの耐久レーサーGS1000Rが旋風を巻き起こした。 その年の暮れ、晴海で開催された東京モーターショーに、[…]
想像していたよりスポーティで楽しさの基本が詰まってる!! エントリーライダーや若年層、セカンドバイクユーザーなどをターゲットに日本でもラインアップされているジクサー150のʼ25年モデルは、ニューカラ[…]
エイトボール! 王道ネイキッド路線への参入予告か スズキがグローバルサイトでティーザーらしき予告画像を公開した。ビリヤードの8番玉の横には『SAVE THE DATE 4TH JULY』とあり、7月4[…]
シュワンツとともに駆け抜けた夏 レプリカ時代の礎を築いたRG250Γの登場から5年。強力なライバルから覇権を奪還すべく、ついにスズキの次世代機が姿を現す。 RGV250Γの名が示す通り、並列2気筒に代[…]
日本でも正式発表が待たれる400ccオフロード/スーパーモト スズキは、昨秋のEICMA(ミラノショー)にて、新型400ccデュアルパーパスモデル「DR-Z4S」およびスーパーモトモデル「DR-Z4S[…]
人気記事ランキング(全体)
エイトボール! 王道ネイキッド路線への参入予告か スズキがグローバルサイトでティーザーらしき予告画像を公開した。ビリヤードの8番玉の横には『SAVE THE DATE 4TH JULY』とあり、7月4[…]
新進気鋭のクルーザー専業ブランドから日本市場に刺客! 成長著しい中国ブランドから、またしても新顔が日本市場にお目見えしそうだ。輸入を手掛けることになるウイングフット(東京都足立区)が「導入ほぼ確定」と[…]
静かに全身冷却&最長10時間のひんやり感を実現 ライディングジャケットのインナーとしても使えそうな『PowerArQ Cooling Vest』。その特長は、ファンやブロワー、ペルチェ式ヒートシンクを[…]
なぜ「モンキーレンチ」って呼ぶのでしょうか? そういえば、筆者が幼いころに一番最初の覚えた工具の名前でもあります。最初は「なんでモンキーっていうの?」って親に聞いたけども「昔から決まっていることなんだ[…]
供給不足解消に向け、スズキもかなり「がんばってます」 ジムニーノマドは、2025年1月30日の発表からわずか4日間で約5万台もの受注を獲得し、注文受付が一時停止に追い込まれるなど、国産車としては異例と[…]
最新の投稿記事(全体)
カバーじゃない! 鉄製12Lタンクを搭載 おぉっ! モンキー125をベースにした「ゴリラ125」って多くのユーザーが欲しがってたヤツじゃん! タイの特派員より送られてきた画像には、まごうことなきゴリラ[…]
排気量“500cc”バイクの魅力って? Hondaがラインアップする人気シリーズ「レブル」&「CL」シリーズ。 中でも、レブル250とCL250は幅広い層に人気を集めていて、街中やツーリング先でもとて[…]
スマートフォン連携でバッテリー管理が劇的に進化! 名古屋市に本社を置く株式会社SECONDが、LEADMAX-JAPANとの販売代理店契約を締結。2025年7月1日より、日本初上陸となるモーターサイク[…]
シリーズ第12回は最終回特別応用偏! 白バイと言えばヤングマシン! 長きにわたって白バイを取材し、現役白バイ隊員による安全ライテク連載や白バイ全国大会密着取材など、公道安全運転のお手本として白バイ流の[…]
スズキGSX-R:斬新かつ孤高のネーム、走りもケタ違い 1983年は、世界耐久や鈴鹿8耐でスズキの耐久レーサーGS1000Rが旋風を巻き起こした。 その年の暮れ、晴海で開催された東京モーターショーに、[…]
- 1
- 2