
カワサキは北米で2025年モデルを一挙に発表。ここでは、日本では2021年モデルをもって販売終了となった「ニンジャH2」および「ニンジャH2R」を紹介しよう。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
兵庫県西明石発、エンジニアリングの宝石がここに
まだまだ続くよ北米で! 国内では2021年モデルの予約受注をもって販売終了が宣言されたニンジャH2/H2カーボン、およびクローズドコース専用のモンスターマシン・ニンジャH2Rだが、北米ではいずれも2025年モデルが販売されると判明した。
カラーリングとスペックは2021年モデルあたりから変わっていないようで、価格はH2/H2カーボンが600ドル、H2Rが1000ドル上昇。ニンジャH2は3万2700ドル(日本円換算約471万7000円・1082現在)、ニンジャH2カーボンは3万6200ドル(約522万2000円)、ニンジャH2Rは5万9100ドル(約852万6000円)になった。いずれも受注限定販売だ。
北米仕様はニンジャH2の最高出力を公表していないが、ほぼ同仕様と思われる国内モデルでは、最終モデルのニンジャH2/カーボンが231psを誇った。ちなみにニンジャH2Rは310ps(ラムエア加圧時326ps)という途方もないパワーを誇る。
公道使用のニンジャH2は、カワサキの技術の粋を集めたスーパーチャージドエンジンをスチール製トレリスフレームに搭載し、リヤにオーリンズTTX36ショック、フロントにブレンボ製ラジアルマウントモノブロックキャリパーを装備。スマートフォンコネクティビティ機能や、微細な傷を自動修復する「ハイリーデュラブルペイント」などを採用する。
クローズドコース専用のニンジャH2Rは、ニンジャH2のポテンシャルを解き放った怪物マシン。MotoGPマシンを超えるトルクを発揮し、同じく「ハイリーデュラブルペイント」などを採用する。カワサキトラクションコントロールやカワサキエンジンブレーキコントロールなど電子制御も2020年代のそれだ。
KAWASAKI NINJA H2 / CARBON[2025 U.S. model]
主要諸元■全長/全幅/全高未発表 軸距1450mm シート高830mm 車重238kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 最高出力未発表 13.82kg-m/11000rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=200/55ZR17 ※諸元は北米仕様
KAWASAKI NINJA H2[2025 U.S. model]MIRROR COATED SPARK BLACK
KAWASAKI NINJA H2 CARBON[2025 U.S. model]MIRROR COATED MATTE SPARK BLACK / CANDY FLAT BLAZED GREEN
KAWASAKI NINJA H2R[2025 U.S. model]
主要諸元■全長/全幅/全高未発表 軸距1450mm シート高825mm 車重216kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 最高出力未発表 16.01kg-m/11000rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■タイヤサイズF=120/60-17 R=190/65-17 ※諸元は北米仕様
KAWASAKI NINJA H2R[2025 U.S. model]MIRROR COATED MATTE SPARK BLACK
KAWASAKI NINJA H2R[2025 U.S. model]MIRROR COATED MATTE SPARK BLACK
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI])
Z1とともに、CB750Fourを挟み撃ちするねらいで生まれた、Z1ジュニア=Z650 公害やマスキー法、オイルショックなどが社会問題として声高に叫ばれ始めた1970年代、カワサキは2サイクルのマッハ[…]
2023年モデル:400クラス唯一のクルーザーとして復活 発売は2023年4月25日。先代となるエリミネーター400から実に15年ぶりの登場で、エリミネーター/SEの2グレード展開だった。 ニンジャ4[…]
SHERPA LIFE スタートキャンペーン キャンペーン概要 対象期間中、カワサキプラザで”KLX230 SHERPA”の新車を成約した方に、カワサキプラザアパレルや純正アクセサリーの購入、さらにオ[…]
直立単気筒はオフ車から転用せずロングストロークの専用設計! 1980年代のレプリカ全盛が過ぎると、各メーカーはパフォーマンス追求から多様なニーズを前提に様々なカテゴリーのモデルを投入した。 そんな中、[…]
Z1、GPz900R、Ninja ZX-9Rから連なる“マジックナイン”の最新進化系 カワサキは、948cc並列4気筒エンジンを搭載したスーパーネイキッド「Z900」および上級モデル「Z900 SE」[…]
最新の関連記事(新型スーパースポーツ)
2024年モデル概要:排ガス規制に適合し、実質的な値下げを敢行 2020年モデルでは平成28年排出ガス規制(≒ユーロ4)対応だったため、2022年11月以降は車両の生産自体が不可となっていたが、その後[…]
軽量化とパワーアップの両面を果たしたフルモデルチェンジ:カワサキ「ニンジャ400」【2018モデル】 発売は、2018年2月1日。2017年モデルまでのニンジャ400は、海外向けのERシリーズをベース[…]
意外な従順さを見せるBMWのスーパーマシン サーキットでのパフォーマンスを第一に考えられたマシンではあるものの、意外と一般公道を転がすような速度域でも扱いにくさは感じない。 エンジン特性がしっかり調教[…]
長年愛されたKRTエディションが廃止 2025年モデルの発売は、2025年4月26日。2023年モデルと同様に、令和2年排出ガス規制適合を受けた2022年モデルのスペックを引き継ぐ形で登場した。 ニン[…]
チャンピオンマシンからダイレクトにフィードバック トプラック・ラズガットリオグルの手により2024年のスーパーバイク世界選手権でチャンピオンを獲得したマシン、それがBMWモトラッド「M1000RR」だ[…]
人気記事ランキング(全体)
日本を代表するツーリングロードのティア表だっ! 「次のツーリングは、どこへ行こう?」 そんな嬉しい悩みを抱える全てのライダーに捧げる、究極のツーリングスポット・ティア表が完成した。 ……いや、そもそも[…]
Z1、GPz900R、Ninja ZX-9Rから連なる“マジックナイン”の最新進化系 カワサキは、948cc並列4気筒エンジンを搭載したスーパーネイキッド「Z900」および上級モデル「Z900 SE」[…]
幻のヤマハロータリー〈RZ201〉 1972年東京モーターショウの最大の話題は彗星のように登場したこのローターリー車だ。水冷・横置きツインローターを搭載、また前輪とともに後輪にもディスクブレーキを採用[…]
涼しさの心臓部。それは「素材」と「構造」の魔法的組み合わせ うだるような暑さと、じっとりと肌にまとわりつく湿気。毎年繰り返されるこの季節に、多くの人が少しでも快適に過ごせる服を探し求めている。そんな中[…]
機能性を損なうことなく利便性を高めた、期待の新製品 おたふく手袋は、長年、多くのプロフェッショナルから信頼され続けている老舗軍手メーカー。同社が展開する「BODY TOUGHNESS(ボディタフネス)[…]
最新の投稿記事(全体)
オートマ・AMT&ベルトドライブ採用の250ccクルーザー! 自社製エンジンを製造し、ベネリなどのブランドを傘下に収めることでも知られる、中国・QJMOTOR。その輸入元であるQJMOTORジャパンが[…]
『ヤングマシン電子版7月号』WEBマガジンの閲覧も読者プレゼント応募も”無料”! 現在、当サイトのトップページに掲載中の『ヤングマシン電子版7月号』において、豪華商品が当たる読者プレゼントを実施中だ![…]
Paceプロジャケット:高い安全性と通気性を両立 前面のMロゴがスポーティな印象を与える新作ジャケット。伸縮性と耐摩耗性に優れたアウター素材が、ワインディングからロングツーリングまであらゆるシーンで動[…]
ドリームはホンダ初の本格バイク 1947年のA型からプロトタイプのB型(1948年)、エンジンに加え自転車フレームも初めて自社製としたC型(1949年)を経て1949年8月に登場したのがドリームD型と[…]
K-2439 フルメッシュロングジャケット:スタイルと機能を両立するツーリングジャケット 腰までしっかりと覆う安心感のあるロング丈でありながら、後襟から袖口へ流れるように入ったラインデザインと、ウエス[…]
- 1
- 2