ホンダは北米で、2024年モデルの「モンキー(日本名:モンキー125)」および「スーパーカブC125」を発表した。モンキー125のカラーリングは2022年秋に欧州で登場したチェック柄シートのもので、タイなどでも発表済み。あとはもう日本だけだ!
●文:ヤングマシン編集部
フレームとサスペンションを同色に、シートはチェック柄のカワイイやつ!
欧州やタイで発表されていたホンダ「モンキー125」の最新カラーが、北米でも発表された。日本国内においては、2021年9月27日に新型が発売されて以来音沙汰がなく、最新カラーの発売を心待ちにしていたファンも多いことだろう。しかし、国内モンキー125は2022年夏頃より受注を一時停止している。
同じく受注一時停止していた「CT125ハンターカブ」、「レブル250/Sエディション」、「レブル1100」、「CRF250L」、「GB350/S」らは令和2年排出ガス規制に適合した新型が発表されたことにともなって受注停止から受注解禁へと向かったが、モンキー125は最後の1車として取り残されていたのだ。
そういえばモンキー125は、2021年に新型エンジン搭載でモデルチェンジした際にも、タイや欧州から遅れて国内発表されていたので、これがレギュラースケジュールということなのかもしれないが、ファンとしてはヤキモキしていたはずだ。
そんな中で北米2024年モデルが発表された。これは日本仕様の登場も近いと見て間違いないはず!
北米のカラーラインナップは、昨年に引き続いてのパールネビュラレッド、そして新登場パールブラックの2色。昨年モデルでラインナップされていたバナナイエローは割愛された模様だが、日本導入にあたっては3色とも登場する可能性が高いだろう。北米における参考価格は4299ドル(日本円換算約63万円)で、昨年モデルより50ドル上乗せされている。日本仕様では価格据え置きとの噂もあるが、はたして……?
また、同じく北米でスーパーカブC125も発表されたが、こちらは昨年のカラーを引き継いだパールグレー(日本で発売済みのパールカデットグレーに相当)。参考価格は3899ドル(約57万円)で、こちらも50ドルの上昇だ。
いずれも北米での発売時期は2023年9月。モンキー125の国内発表もお待ちしてますよ、ホンダさーん!!
HONDA MONKEY[2024 U.S. model]
主要諸元■軸距45インチ シート高30.5インチ 車重231ポンド(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 124cc 出力未発表 変速機5段 燃料タンク容量1.5ガロン■タイヤサイズF=120/80-12 R=130/80-12 ※諸元は北米仕様
HONDA SUPER CUB C125[2024 U.S. model]
主要諸元■軸距48.9インチ シート高30.7インチ 車重238ポンド(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 124cc 出力未発表 変速機4段 燃料タンク容量1.0ガロン■タイヤサイズF=70/90-17 R=80/90-17 ※諸元は北米仕様
ホンダの受注一時停止機種リスト、残るはモンキー125のみ!
ホンダは、昨夏の発表でコロナ禍によるロックダウン、世界的な海上輸送・港湾の混雑、半導体供給不足などの複合的な要因から製品・部品入荷や物流の遅延が継続・長期化しており、生産・海外からの入荷見通しが依然として不透明な状況が続いていること、そして日本国内け二輪車に対して2022年11月生産分より「令和2年排出ガス規制」が適用(※)されることに伴い、一部機種については現行モデルの注文が生産計画に達した場合、受注を一時停止することを明らかに。これに続いて8月1日には受注一時停止機種リストにレブル500を追加した。
一時は9機種に増えたリストが減り始めたのは10月7日、新型「CT125ハンターカブ」の発表から。翌週10月14日には新型「レブル250/Sエディション」が発表され、さらに10月28日にはフルモデルチェンジした「ADV160」、11月25日に「レブル1100/T・レブル500」の2023年モデルが、12月5日に新型「フォルツァ」が発表されて、リストは残り5車となった。これに続き2023年1月12日には「CRF250L/ラリー」、3月16日に「グロム」が発表され、さらに「GB350/S」が発表されたことでほとんどの機種が受注再開した。
2023年8月26日時点で受注一時停止している機種は、モンキー125のみだ。
※令和2年排出ガス規制 適用開始時期:新型車 2020年12月、継続生産車 2022年11月(第一種原動機付自転車にあっては、2025年11月)
2022年秋以降になんらかの発表があったモデルは?
モンキー125はすでに現行型で令和2年排出ガス規制に適合しており、欧州で2023年のニューカラーが発表済み。チェック柄シートの可愛らしいカラーリングは待っているファンも多いはずだ。
CT125ハンターカブ 国内仕様 ※2022年10月7日発表
レブル250/Sエディション 国内仕様 ※2022年10月14日発表
ADV160 国内仕様 ※2022年10月28日発表
レブル1100/T 国内仕様 ※2022年11月25日発表
レブル500 国内仕様 ※2022年11月25日発表
フォルツァ 国内仕様 ※2022年12月5日発表
CRF250L/ラリー 国内仕様 ※2023年1月12日発表
グロム 国内仕様 ※2023年3月16日発表
GB350/GB350S 国内仕様 ※2023年5月26日発表
モンキー125 欧州仕様 ※2022年9月27日発表
このほか、昨秋以降に国内で正式発表された新年度モデルにはCB1300シリーズ、NC750X、CB1000R、ゴールドウイング、NT1100、CBR650R/CB650R、CBR250RR、スーパーカブC125らがある。これらについては受注一時停止措置もなかったので、比較的買いやすい状況にあるはずだ。このほか、ブランニューモデルのXL750トランザルプ、CL250、CL500なども登場した。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
※2023年12月14日更新 125ccクラスは16歳から取得可能な“小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、[…]
【写真】Wheels & Waves 7 custom minibikes【まとめて見る】 2023年のカスタムベースはホンダ原付二種だっ! 欧州7か国によるカスタムミニバイクの競演だ! これ[…]
1992年8月27日発売、モンキーBAJA(バハ)後期型のカラーリングをオマージュ BAJA(バハ)とは、パリ~ダカール・ラリー(当時)と並び、世界で最も苛酷なレースの一つである、バハ・1000マイル[…]
3色のニューカラーは全部カワイイ! ホンダは欧州で、前年にユーロ5適合の新型エンジンを搭載してモデルチェンジしたモンキー125にニューカラーを設定、2023年モデルとして発表した。 新色のバナナイエロ[…]
ダックス125[44万円] vs モンキー125[44万円]の走りっぷりはどう違う? ホンダの原付二種リバイバルシリーズは、先駆けとなったモンキー125に続きスーパーカブC125、CT125ハンターカ[…]
最新の関連記事(ホンダ [HONDA])
CB750/900Fと並んで進んでいた、ホンダが大攻勢に賭けた初の新エンジン! どのクルマメーカーもお手上げだったマスキー法という排気ガス規制をクリアして、ホンダが世界に認められたCVCCエンジン開発[…]
4気筒CBRシリーズの末弟として登場か EICMA 2024が盛況のうちに終了し、各メーカーの2025年モデルが出そろったのち、ホンダが「CBR500R FOUR」なる商標を出願していたことが判明した[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc 400ccクラスは、普通二輪免許を取ってから間もないビギナーも選ぶことができる排気量帯で、16歳から乗ることができる。 そんな400cc[…]
愛車を長期保管する前にやっておきたい「4項目」 本格的に寒くなるこれからの季節は、バイクに乗りたい気持ちはあっても、温かい時期に比べると走りに行く機会が少なくなってくる方も多いことでしょう。ましてや、[…]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
最新の関連記事(モンキー125)
グロムとは違うのだよ、このモンキー125は! 2018年7月、オールドウイングシリーズ第1弾として、スーパーカブC125よりも2か月だけ早く発表&発売されたモンキー125。思えばこのモンキー125とス[…]
ファンバイクは”個性”重視。けっこう選びやすい ホンダの125ccには本格スポーツのCB125Rがあるし、原付二種まで範囲を広げたらクロスカブ110も入ってくるし、スクーターやビジネス車(公道走行、一[…]
125ccクラスは16歳から取得可能な“小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり[…]
違いますよね、分かってます。でも比べてみたんです。 原付二種・異種格闘技戦勃発?! 今回は人気の125ccの中から趣味性の高いマニュアルトランスミッションモデル、いわゆる“ギヤ付き”のヤマハXSR12[…]
1984年型のダートバイク『Z50R』がモチーフ ホンダはタイで、モンキー125(現地名:モンキー)の特別仕様として「モンキー Z125R スペシャルエディション(MONKEY Z125R SPECI[…]
人気記事ランキング(全体)
2025年こそ直4のヘリテイジネイキッドに期待! カワサキの躍進が著しい。2023年にはEVやハイブリッド、そして2024年には待望のW230&メグロS1が市販化。ひと通り大きな峠を超えた。となれば、[…]
一定以上のスピードの車両を自動的に撮影する「オービス」 結論から言うと、基本的にバイクはオービスに撮影されても捕まらない。そもそもオービスはバイクを取り締まるつもりがない。ただし警察にもメンツがあるか[…]
第1位:JW-145 タッチパネル対応 蓄熱インナーグローブ [おたふく手袋] 2024年11月現在、インナーウェアの売れ筋1位に輝いたのは、おたふく手袋が販売する「JW-145 蓄熱インナーグローブ[…]
新色×2に加え、継続色も一部変更 ホンダは、水冷4バルブの「eSP+」エンジンを搭載するアドベンチャースタイルの軽二輪スクーター「ADV160」に、スポーティ感のある「ミレニアムレッド」と上質感のある[…]
寒い時期のツーリング 冬はライダーにとって、本当に過酷な季節です。急激に気温が下がったりしてきましたが、オートバイに乗られているみなさんは、どういった寒さ対策をしていますか。 とにかく着込む、重ね着す[…]
最新の投稿記事(全体)
今シーズンに続き富樫虎太郎選手を起用、新加入は木村隆之介 元MotoGPライダーの中野真矢さんが率いるレーシングチーム「56RACING(56レーシング)」が、2025年のレース活動概要を発表した。 […]
全日本ST1000とASB1000の両カテゴリーを制す! 開幕2連勝を飾り、常にポイントリードし最終戦を待たずにチャンピオンを決めた全日本ST1000クラスに比べ、ARRC ASB1000クラスは、ポ[…]
一度掴んだ税金は離さない! というお役所論理は、もういいでしょう 12月20日に与党(自民党と公明党)が取りまとめた「令和7年度税制改正大綱」の「令和7年度税制改正大綱の基本的な考え」の3ページ目に「[…]
ヤマハの最先端技術の結晶、それがYZF-R1だ 今からちょうど10年前の2014年11月。イタリアはミラノで開催されたEICMAにおいて、7代目となるヤマハのフラッグシップ“YZF-R1”が華々しくデ[…]
場所によっては恒例行事なバイクの冬眠(長期保管) 「バイクの冬眠」…雪が多い地域の皆様にとっては、冬から春にかけて毎年恒例の行事かもしれませんね。また、雪国じゃなかったとしても、諸事情により長期間バイ[…]
- 1
- 2