カワサキは北米で2023年モデルを一挙に発表した。新しいカラーリングのZ650RSやヴェルシス1000SE LTなどが目白押しだが、日本や欧州とは排ガス規制が異なることから生き残っているモデルに焦点を当てたい。2019年に国内ファイナルモデルとして入荷されたニンジャZX-14Rは、上質さでは今も超一流だろう。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
1441cc、自然吸気のモンスターは北米で健在!
メガスポーツと呼ばれるカテゴリーでは、2021年の4月にスズキ「ハヤブサ」が新型になって復活し、大きな話題となったのが記憶に新しいところだが、最大のライバルとされてきたカワサキ「ニンジャZX-14R(Ninja ZX-14R)」も北米向けモデルは生き残っている。
1441ccの並列4気筒を搭載するニンジャZX-14Rは、998ccスーパーチャージドエンジンのニンジャH2SXシリーズに取って代わられたかに思えるが、新幹線のグリーン車に乗っているかのような上質感や自然吸気ならではの太く柔らかいトルク特性には、今も14R独自の魅力がある。
ハイパフォーマンスなエンジンを搭載するアルミモノコックフレームに、2つのパワーモードやON/OFF可能かつ3段階に調整可能なカワサキトラクションコントロール(KTRC)、ABSなど、電子制御も最新レギュレーションに沿ったものを標準装備している。アシスト&スリッパークラッチやブレンボ製モノブロックキャリパー、といった装備も一流だ。
これがユーロ5に適合して再び日本でも買えるようになれば……と思わずにはいられないが、どうやら復活の芽があるのでは、という噂も以前から現れては消えを繰り返している。どうやら可能性はゼロではないようだが……?
なお、2023年モデルでは一見するとカラーリングを前年モデルから継続しているように見えるが、グラフィックはそのままにマット色を採用している。価格は1000ドル上昇しており、昨今の円安から日本円換算では約237万円にもなっている(10月4日現在)。
KAWASAKI Ninja ZX-14R[U.S. 2023 model]
主要諸元■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 1441cc 最高出力未発表 変速機6段 燃料タンク容量5.8ガロン(約22L)■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/50ZR17 ●北米価格:1万6399ドル(約237万円) ※諸元は北米仕様
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