
カワサキは北米で、インドネシア仕様に続くZ900RS/Z900RSカフェのニューカラーを発表した。この発表により、新色はグローバル展開される可能性が非常に高いと見ることができそうだ。
まさかの“LTD系”をリスペクトしたニューカラー
北米でもZ900RS/カフェの新色が発表された。すでにインドネシア仕様で発表されたカラーリングと同じもののようだが、ローシートが装着されていたインドネシア仕様(日本仕様も同様になるはずだ)に対し、北米仕様は欧州と同じくハイシートが標準装備になっている。
Z900RSは日本においてまだ2BL仕様(平成28年度排出ガス規制適合)となっており、2022年10月までには8BL(令和2年度排出ガス規制=ユーロ5相当)に切り替わるのが既定路線。これに先駆けての海外ニューカラー発表ということで、日本仕様も見えてきたと言っていいだろう。
Z900RSの新色はメタリックディアブロブラック×メタリックインペリアルレッドと名付けられたツートーンカラーで、従来はZ1/Z2の火の玉やイエロータイガー、イエローボール、そしてゼファー系のストライプカラーをオマージュしてきたのに対し、モチーフとしたのはなんと1982年登場のZ1100スペクター/Z750スペクターと見られる。
1980年前後は日本車のロードスターをベースとしたメーカー純正・和製アメリカンが流行しており、カワサキは“リミテッド=LTD”と名付けたマシンをいくつかリリース。Z400LTDやZ750LTDをはじめとしたLTDシリーズが発売され、日本だけでなく本場アメリカでも市民権を得ていった。
そんなカワサキLTD系の豪華版と言えるのが、1982年に発売されたZ1100スペクター(Spestore)、国内版で言えばZ750スペクターだ。エンジンはZ1100GP系の空冷4気筒DOHCをシャフトドライブ化して搭載し、ツートーンカラーに塗り分けられた燃料タンクは落ち着いた高級感を醸し出している。
Z1100スペクターはエンジンのカバー類やホイール、サスペンションがゴールド仕様になっており、Z900RSの新色はツートーンの間に引かれたゴールドラインにその面影を見ることができる。
このほか、Z900RSカフェについても、インドネシアで発表されたものと同様のカラーリングで北米2023年モデルが発表された。アッパーカウルやタンク、ホイールリムに引かれたゴールドラインが見どころで、こちらはアメリカンスポーツをイメージしたものと思われる。ハイシートを標準装備するのもZ900RSと同様だ。
北米における参考価格はZ900RSが1万1949ドル(日本円換算約159万4000円)、Z900RSカフェは1万2399ドル(日本円換算約165万4000円)。
気になるのは日本仕様の登場時期だが、今回の発表でニューカラーがグローバル展開されることは決定的になったと言え、ヤングマシンではそう遠くないタイミングで日本仕様も発表されると睨んでいる。続報をお楽しみに!
KAWASAKI Z900RS / CAFE[2023 U.S. model]
主要諸元■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 948cc 出力未発表 変速機6段 燃料タンク容量4.5ガロン■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ※諸元は北米仕様
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