カワサキはインドネシアのSNSで、KLX230のショートサスバージョン「KLX230S」およびモタード仕様の「KLX230SM」を公開した。発売時期は不明だが、スペックと価格が発表されている。
日本ではショートサスペンションのKLX230Sがすでに登場、ではDトラは?
カワサキはインドネシアのSNSおよびYOUTUBE動画のライブ配信で、空冷単気筒エンジンを搭載するオフロード系モデル×2車を発表。いずれもKLX230を下敷きにしており、日本でも登場したばかりのショートサスペンション仕様「KLX230S」と、前後17インチホイールを装着したモタード仕様の「KLX230SM」が鮮やかなカラーリングとともに公開された。KLX230Sには倒立フォーク&ロングサスストローク版と思われるSE、そして標準仕様も倒立フォークを採用するKLX230SMにもSEがラインナップされるが、車名は同じでも、日本で発売済のKLX230Sと比べると倒立フォークの採用やヘッドライトまわりのデザインが変更されたことで、かなりシュッとした印象になっている。
空冷単気筒エンジンはインドネシア表記で233cc(計測方法の違いで日本仕様の232ccと同じと思われる)となり、19ps/7600rpmを発揮。サスペンションストロークは初出時のKLX230よりも短縮され、馴染みやすいシート高830mmを実現した。
この単気筒エンジンは67×66mmのスクエアに近いボア×ストロークから、フルスケール250ccならずとも力強いトルクを発生。また、スリムな7.5L燃料タンクを採用し、車重は134kg/136kgだ。ちなみに日本仕様KLX230SのWMTCモード燃費は33.4km/Lとなっている。
そして気になるのは、なんといっても前後17インチ小径ホイールを装着した「KLX230SM」だろう。1375mmという短めのホイールベースにオンロード17インチの組み合わせは、街乗りでもキレのいい走りを披露してくれそうだ。
KLX230SMのカラーリングは、日本でもなじみのあるライムグリーン×ブラック、ブルー×ブラックのほか、金色のフォークとホイールリムを装着したブラック仕様もある。これはインドネシア好みのカラーリングかもしれないが、日本でも歓迎されそうに思える。参考現地価格はKLX230Sが4790万ルピア(日本円換算約44万円)/同SEが5290万ルピア(約48万6000円)、KLX230SMは5290万ルピア(約48万6000円)/同SEが5470万ルピア(日本円換算約50万3000円)だ。 ※いずれもプロモーション価格で、定価はKLX230S=4990万ルピア/5490万ルピア、KLX230SM=5490万ルピア/5670万ルピアとなる
まだインドネシア仕様の発売日もわからない(インドネシア語の分かる方がいたら教えてください!)段階で日本仕様について語るのは難しいが、すでにKLX230Sが導入されていることから考えても、KLX230SMもカワサキが『売れる!』と踏めば日本への導入も難しくはないはず。その場合はDトラッカーを名乗るんじゃないだろうか……。期待してますよ、カワサキさん!
KAWASAKI KLX230S[2023 Indonesia model]
主要諸元■全長2080[2115] 全幅835[940] 全高1110[1190] 軸距1360[1385] シート高830[885](各mm) 車重134kg■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 19ps/7600rpm 2.0kg-m/6100rpm 変速機6段 燃料タンク容量7.5L■ブレーキF=φ240mmディスク+2ポットキャリパー R=φ220mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=2.75-21 R=4.10-18 ●参考現地価格:4790万ルピア[5290万ルピア] ※[ ]内はSE
KAWASAKI KLX230SM[2023 Indonesia model]
主要諸元■全長2050 全幅835[940] 全高1120[1145] 軸距1375 シート高845(各mm) 車重134kg[136kg]■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 19ps/7600rpm 2.0kg-m/6100rpm 変速機6段 燃料タンク容量7.5L■ブレーキF=φ300mmディスク+2ポットキャリパー R=φ220mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=110/70-17 R=120/70-17 ●参考現地価格:5290万ルピア[5470万ルピア] ※[ ]内はSE
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