
ヤマハがアジアで販売しているネオクラシックモデル「XSR155」にニューカラーが登場した。欧州では兄弟車のXSR125が発売されており、いずれも可変バルブ機構VVAを採用した水冷単気筒をデルタボックスタイプのスチールフレームに搭載。XSR155はSOXなどが日本に輸入している。
日本仕様の導入も期待したい軽二輪スポーツヘリテイジ
原付二種~軽二輪クラスでは外国産のネオクラシックモデルが次々と日本に上陸しているが、迎え撃つはずの国産車はこのカテゴリーにあまり力を注いでいないように見える。カワサキのエストレヤやスズキのST250、ホンダCB223は生産終了となり、ヤマハに至ってはルネッサやブロンコまでさかのぼらなければならない。
ホンダCB125/250Rは、クラシカルな雰囲気も併せ持つが、どちらかというと新世代スポーツネイキッド寄りだろう。しかし、ネオクラシック……というか『スタンダードな、バイクらしいバイク』は世代を超えて支持を集め、大排気量クラスではZ900RSやXSR900/700などが人気だ。
ビッグバイククラスにおけるZ900RS/Z650RSやXSR900/700らは、いずれもスポーツネイキッドをベースに着せ替え方式でクラシックな外観を手にしている。この手法を用いた、気軽に乗れるクラスのニューモデルを心待ちにしているライダーは少なくないはずだ。
そんな中、インドネシアヤマハは、MT-15をベースとしながら2019年にタイで登場し、アジア圏で人気になったスポーツヘリテイジ「XSR155」の2022年モデルを発表した。YZF-Rシリーズが採用したことで話題になった、ヤマハのWGP参戦60周年を祝う白×赤のストロボカラーもラインナップする。
タイモデルはSOXなどの量販店が日本に輸入したりもしているが、国内モデルとして正規ラインナップされないものか……。そう考えているのは我々だけではあるまい。
欧州では兄弟車のMT-125をベースとしたXSR125も登場し、こちらも国内導入に期待はかかるが……。いかがでしょう、ヤマハさん!
YAMAHA XSR155 [2022 Indonesia Model]
主要諸元■全長2007 全幅804 全高1080 最低地上高170 軸距1330 シート高810(各mm) 車重134kg(装備)■水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 155cc 19.3ps/10000rpm 1.5kg-m/8500rpm 変速機6段 燃料タンク容量10.4L■タイヤサイズF=110/70-17 r=140/70-17 ●インドネシア参考価格:3690万5000ルピア(日本円換算約29万4000円)/WGP 60th=3750万5000ルピア(換算約29万8000円) ●色:青、銀、黒、白×赤
YAMAHA XSR155 [2022 Indonesia Model]スタイリング
YAMAHA XSR155 [2022 Indonesia Model]ディテール

マルチリフレクターのLEDヘッドライトは、円周に沿った半円形のDRL(デイタイムランニングライト)も備えている。ハイ/ロービームが点灯すると上下それぞれの半分が光る。リフレクター中央にはXSRのロゴも。 [写真タップで拡大]

「タイムレスクオリティ」と表現される燃料タンク。アルミ製を思わせる色味だが、実際には樹脂製カバーだろう。YAMAHAのロゴが立体的に浮き上がっている。カスタムしやすいポイントといえそうだ。 [写真タップで拡大]

本革を思わせる色味のヘリテージスタイル・ダブルシート。他のカラーリングではブラックになる。パッセンジャーの居住性もスポーツネイキッドよりよさそうだ。シート脇にはXSRシリーズに共通する「円」をモチーフとしたブラケットも。 [写真タップで拡大]

「デュアルパーパス」とされるタイヤはIRC製のトレールウィナー。YZF-R25と同サイズであることから、その気になればラジアルタイヤの装着もできそうだ。スイングアームはMT-15と共通のアルミ製を奢る。 [写真タップで拡大]
※本記事の内容はオリジナルサイト公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
関連する記事
ヤマハは欧州でネオレトロスタイルの「XSR125」を発表。2019年夏にタイで発表されたXSR155のグローバル版と見られ、VVA搭載でユーロ5適合の水冷単気筒エンジンは欧州で販売されているMT-12[…]
タイで生産・販売されているヤマハXSR155がバイク館SOXを通じて日本上陸。兄貴分の900や700のネオレトロ感を忠実に再現したスモールXSRは、ルックスだけでなく走りまでもシリーズのDNAを継承し[…]
2020年2月14日の発売も目前に控え、メディア向け試乗会の模様もお届けしたが、読者も我々も気になっているのはADV150が軽二輪のみの単一ラインナップという点だ。兄弟車のPCXは原付二種と軽二輪の両[…]
フルカウルを軸にネイキッド、オフなど多彩なジャンルで賑わう150〜250ccクラス。近年盛り上がるアジア市場から、国産車/欧米車にはない魅力を持った高コスパ車が次々と上陸している。〈ラインナップ〉■G[…]
中国発の空冷単気筒を搭載した本格アドベンチャーモデル、中国ホンダ(五羊本田)CB190Xがバイク館SOXから発売されることがわかった。250ccフルサイズよりもやや軽めの150cc~200ccゾーンが[…]
最新の記事
- 最新版『世界の新車大図鑑』その数593車!! ワークマン最新グッズもあるヨ【ヤングマシン2022年7月号は5/24発売】
- セローでツーリングの名所を巡る『終末ツーリング』第3巻発売……世界に誰もいないけど、サーキットは誰かと走りたい。
- 30万円クラスの軽二輪! カワサキ「W175 SE/W175カフェ/W175TR SE」の2023年モデルが登場【海外】
- 〈カワサキ400cc4気筒〉スポーツツアラー案も検討中か?【CB400の地位を引き継ぐ?|YM未来予想】
- ’22春夏最新ライディングウェアカタログ〈イクソン〉アドベンチャーを快適に走る
- 1
- 2