手に入れれば、生活のすべてが変わる可能性を秘めている。それがハーレーダビッドソンという乗り物だ。そんな暮らしを満喫中の個性派オーナーたちを、ハーレー専門誌『ウィズハーレー』が全国を渡り歩いてピックアップ。今回は’20 XL1200Xフォーティエイトに乗るYさんのハーレーライフを紹介しよう。
●写真:箱崎大輔 ●文:青木タカオ ●外部リンク:トランプサイクル
ハーレーって、人それぞれ個性を出し合うところが面白い
「いちばん小さくて、乗りやすいのはどのモデルでしょうか?」ディーラーのスタッフにそう問いかけ、提案されたのが’20 XL1200Xフォーティエイトだった。実車にまたがるとシート高が低くて安心感があり、新車で購入。しかしノーマル状態ではほとんど乗らず、すぐにトランプサイクルにてカスタム。自分好みの1台を徹底追求した。
「ハーレーって、人それぞれ個性を出し合うところが面白いと思います。それと初心者なので、もっと扱いやすくなったり曲がりやすくなればいいなと期待しました。結果的にいろいろとカタチが変わっちゃいましたが、大満足ですね」
友人のバイク乗りたちが楽しそうだったので、興味を持ち始めたのが’19年の秋。原付を含め運転免許証は一切持っていなかったが、「自転車に乗れるから大丈夫かな(笑)」と一気に大型二輪免許を取得した。スキューバーダイビングやゴルフなど趣味が多くアクティブなYさん。持ち前の運動神経の良さで、バイクライディングもそつなくこなす。
「車体を引き起こす瞬間からもう軽くなって、加速も鋭い。ツーリングへ行って感じるのは、シートやサスペンションのクッションが良くて、疲れが感じにくくなりました。お尻も痛くなりませんね」
トランプ製の2in1フルチタンマフラーやレーシングブロスのリヤサスペンションが、軽快な走りと快適性を両立。ステップをミッドコントロールにし、トランプ製のナロードラッグバーやダイヤモンドステッチ入りのソロシートによって、操作性も格段に向上している。
ローマウントタンクはエグリなしをチョイスし、鮮やかなホワイトストライプの入るオリジナルペイントを施した。じつはコレ、2つ目。目を惹くポイントとなるオークリーフは、シェイキンスピードグラフィックスによるものだ。
ファッション業界で仕事をしていただけあって、ご覧のとおり”オシャレ”。カジュアルなスタイルが、トランプによって精悍さを増したスポーツスターによく似合う。お気に入りはラングリッツレザーのパテッドウォレットバッグ。ライザーの下にベルトを巻きつけるとヘッドライトの上にちょこんと収まって、小物を入れておくのにちょうどいい。
ツーリングでの思い出は、海沿いの道を走ったときに気持ち良かったこと。「最初のうちは運転するのに夢中で、景色を見る余裕なんてありませんでしたが、淡路サンセットラインでは潮の香りやエンジンのサウンドが楽しめて、ハーレーに乗ってよかったな、って感じました」
ビギナーにも扱いやすくしつつ、スポーツスターらしい運動性能を引き出したトランプのカスタムが、始まったばかりの有加里さんのハーレーライフを強力にバックアップしているのは言うまでもない。次はどこへ行こうか、彼女は目を輝かせる。
Yさん愛車のカスタムポイント
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