新型コロナ禍で見えた、バイク移動増の実態と駐車場不足の課題〈二輪車利用環境改善部会レポート〉

’21年5月中旬、駐車場予約アプリ「akippa(アキッパ)」が、車種にバイクを選択して駐車場を予約した271人にアンケート調査を実施した。新型コロナ禍におけるバイク利用の実態と、改めて浮き彫りになった「バイクを駐車できない」という社会課題について紹介する。

●文:田中淳磨(輪)

利用者アンケートが示した民意=駐車場が足りない!!

アンケートでは、41%の人が新型コロナウィルスの感染拡大前と比べて「移動手段にバイクを用いる機会が増えた」と回答(グラフ2参照)した。また、通勤/通学時には「公共交通機関等の混雑を避けたい」という意見が多く挙がった。さらに、バイクを利用する頻度について利用目的別に聞くと「通勤/通学」と答えた割合が17%ともっとも多かった(グラフ1参照)。一方で、バイク移動での困り事としては「目的地にバイク駐車場がない」という回答が84%も占めていた(グラフ3参照)。

新型コロナ禍となり、「公共交通機関での密を避けたい」という人が移動手段としてバイクを選んでいることが、駐車場利用の観点からも証明された。しかし、国と一緒に道路/施設利用環境を整えつつある自転車業界とは違い、2輪車業界では、バイクを利用した移動に関する具体的な要望や発言をしてこなかった。新車も中古車もタマ数が少なくなるほどバイクが売れ続け、こうなることは早い段階で予測できたはずなのにだ。結果、バイク利用者の母数が増えたことで、目的地や移動先では増々停められないという状況に陥ってしまった。

ワクチン接種は集団免疫による感染防止を保証するものではない。ワクチン接種を終えてなお「感染したくない/させたくない」という理由で、密にならないバイク移動を選択する人は今後も増え続けると考えられる。こうしたアンケート結果を有効に活用し、中央省庁や自治体といった行政にバイク駐車に関する規制緩和や民間事業者への協力依頼を提案していくなど、二輪車業界にも具体的な対応が求められている。

【グラフ1:バイクを利用する頻度(利用目的別)】「バイクを毎日利用する」と回答した人を利用目的別に見ると「通勤/通学」が17%ともっとも多かった。 [写真タップで拡大]

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【グラフ2:移動手段にバイクを選択する頻度(新型コロナウイルス感染拡大前との比較)】「公共交通機関等の混雑を避けたい」という理由から移動手段にバイクを選ぶ人が増えていた。「減った」と回答した人は「新型コロナ禍で外出する機会が減った」が多数だった。

【グラフ3:バイク移動での困りごと】バイク移動での困りごとを聞くと「目的地にバイク駐車場がない」が最多だった。駐車場に関する課題は多様だ。 [写真タップで拡大]

※アンケート調査概要 ●調査主体:akippa株式会社 ●調査方法:アンケート調査 ●エリア:全国 ●有効回答数:271 ●対象:過去に「オートバイ」を車種選択して駐車場を予約したユーザー ●調査対象期間:’21年5/14(金)~5/23(日)
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