二輪車利用環境改善部会レポート#37

東京を悩ませる駅周辺バイク駐車場不足【人気の原付二種も通勤の足として使いにくい事情】

●文:ヤングマシン編集部(田中淳麿)

前回に続き、「東京都/地方都市圏二輪車駐車場の利用ニーズに関する調査報告書(’20年3月日本自動車工業会二輪車委員会(旧二輪車特別委員会) 発行)」から二輪車駐車場の利用目的について紹介する。なぜ、二輪車駐車場を利用したのか、ユーザーニーズがまとめられている。

(2) 2輪車駐車場の利用目的

利用目的(グラフ1・2参照)の中で特に多かったのは「用事」「趣味/遊び」「通勤」となった。「用事」「趣味/遊び」と回答したユーザーは自動二輪/原付二種での利用率が高く、一時貸し駐車場の需要が高いと考えられる。また、東京都の「通勤」目的が少ないのは、駅周辺の2輪車駐車場が不足している可能性を示している。都下の市の人口は地方都市での大きな市町を上回ることも多いが、人口密集率が高く駅前のスペースが小さいため大きな2輪車駐車場を新規に設置するのは難しい。よって、単純に需要と供給のバランスが悪いと推測される。

グラフ1:二輪車駐車場の利用目的(東京都) [写真タップで拡大]

グラフ2:二輪車駐車場の利用目的(地方都市圏) [写真タップで拡大]

目的上位の内訳(グラフ3・4参照)となると、「用事」の中では「買い物」が最も多く、「外食」が続く。また「趣味/遊び」の場合、「映画館・ゲームセンター」といったプレイスポットが抜きん出ており、「友人宅」が続いた。「通勤」では「自宅から駅まで」が地方では19.5%もあるのに対して、東京では9.9%しかなく、やはり駅周辺の駐車環境が整備されていないことを示しているようだ。

グラフ3:二輪車駐車場の利用目的・詳細(東京都) [写真タップで拡大]

グラフ4:二輪車駐車場の利用目的・詳細(地方都市圏) [写真タップで拡大]

また、利用車両別(表1参照)で見ると、原付一種に関しては東京都でも地方都市でも20~30%ほどが駅周辺の駐車場を利用できているが、原付二種になると東京都では停められなくなることがわかる。AT小型限定免許も取りやすくなり、販売好調が続いている原付二種だが、バイク保有台数日本一の東京都においては通勤時の駅への足としては使いにくいようだ。

表1:二輪駐車場の利用目的(利用車両別) [写真タップで拡大]

※本記事におけるデータ/グラフ/表は「二輪車駐車場の利用ニーズに関する調査 報告書」からの転載ですが、分析内容には筆者独自の解釈も含まれています。
※二輪車駐車場の利用ニーズに関する調査:都市部における二輪車駐車場の利用ニーズについて様々な側面からアンケートを実施。対象者は1都1府(大阪)5県(埼玉/千葉/神奈川/愛知/福岡)在住満19歳以上3万人の中から、2輪車ユーザー700人+ノンユーザー300人(バイク免許はあるが現在車両を持っていない)の計1,000人。
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