MVアグスタジャパンは、水冷並列4気筒エンジンを搭載するスポーツネイキッドで、ブルターレ1000シリーズのスペシャルカスタムモデルとなる『RUSH(ラッシュ)』を11下旬から12月上旬の予定で発売する。同車にはレーシングキットが付属し、サーキットでのスポーツ走行に対応するハイスペックマシンだ。
●文:山下剛 ●情報提供:MVアグスタジャパン
鍛え上げた走行性能と贅を尽くしたMVアグスタ渾身のメーカーカスタム
ラッシュはブルターレ1000RRをベースとする、MVアグスタがレーシングスピリッツと贅をふんだんに込めたメーカーカスタムマシンだ。搭載するエンジンは998cc水冷並列4気筒で、最高出力は208ps。付属するレーシングキット(公道走行不可)を装着すると212psまで引き上げることができる。
この強力なエンジンをスチールトレリスフレームに積み、オーリンズ製電子制御式サスペンション、ブレンボ製ブレーキシステムを組み合わせることでその本領を発揮。F4の流れを汲むネイキッドスポーツ、ブルターレの真髄を味わうことができるモデルだ。
走行性能だけでなく、ディテールの隅々にまでオリジナリティに満ち、なおかつ優れた造形美がちりばめられた点もラッシュの特徴だ。ネオクラシカルな丸型ながらアダプティブ機能を持つフルLEDヘッドライト、テールやサイドセクションに多用されるカーボン製パーツ。そしてドラッグレーサーをモチーフとした200幅タイヤを装着するディッシュタイプという大胆なデザインのリヤホイールを、片持ち式スイングアームが強調する。
電子制御デバイスでは、4種(スポーツ、レース、レイン、カスタム)のエンジン出力モード、8段階設定可能なトラクションコントロール、ウィリーコントロール、クイックシフター、セミアクティブ式前後サスペンションが搭載される。
レーシングキットの内容は、SC-PROJECT製サイレンサー+レーシングECU、カーボン製サイレンサーカバー、パッセンジャーシートカバー、CNC切削アルミタンクキャップとブレーキ/クラッチレバーガード、サブライト、フロントブレーキディスク、専用バイクカバー、限定車証明書に加え、これらを収納する専用ケースとなっている。
2021年式は車体色がミリタリーカラースキームに変更し、青灰を帯びた色味と黄のアクセントカラーによって戦闘機をイメージさせるものに仕上げている。生産台数は世界300台で、日本国内のデリバリー開始は11月下旬から12月上旬を予定している。車両価格は550万円。
MV AGUSTA RUSH[2021 model]
【MV AGUSTA RUSH[2021 model]】主要諸元■全長2080 全幅805 全高― 軸距1415 シート高845(各mm) 車重186[184]kg(乾燥)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 208ps/13000rpm[212ps/13600rpm] 11.9kg-m/11000rpm 変速機6段 燃料タンク容量16L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=200/55ZR17 ●価格:550万円 ●色:黒×灰×黄 ●発売日:2021年11月下旬~12月上旬 ※[ ]内はレーシングキット装着時
レーシングキット装着時
MV AGUSTA RUSH[2021 model]ディテール
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