前ページにてトリックスターフルチューン仕様のニンジャZX-25Rが実測200km/hを達成したことをお伝えしたが、パワーアップしたのならば最高速度に至るまでの性能も大きく変わってくるはず。ならばついでに0-1000mの全開加速もチェックして、マシンの変貌ぶりを徹底検証だ!
【テスター:(左から)丸山浩/鶴田竜二/山本剛大】実測200km/hアタックに挑むのは、ヤングマシンのメインテスターとしておなじみの丸山浩氏に加え、トリックスター代表の鶴田竜二氏、そしてアジア選手権AP250クラス初代チャンピオンの山本剛大氏という3人だ。
真打ち登場! トリックスター吸排気フルチューン仕様車 前ページでまとめた通り、まずフルノーマルでのテストは実測180.0km/h。次にアクラポヴィッチとイカヅチの2本のJMCAマフラーでテスト。ファイ[…]
まずはフルノーマルvsマフラーポン付け車対決
前ページにてZX-25R最高速アタックの模様をお届けしたが、ついでに0-1000mの全開加速もチェックだ。ということで、舞台をJARIの直線コースに移動。まずはフルノーマルとマフラーポン付け車の対決からテストだ。ちなみに、『ヤングマシン』’20年11月号にて同じ場所でフルノーマルを測定した際、結果は27秒7。到達スピードは169.1km/h、0-100km/hまでの加速は5.87秒だった。
その結果は、上表のとおり27秒761/170.42km/hと、ノーマルは前回と誤差の範囲だ。これに対してイカヅチJMCA仕様は、のっけから差を付けると、フルノーマルより1秒以上速い26秒670でゴール。このときはファイナルもFIセッティングもノーマルと同じ。つまりマフラーのポン付けだけでここでも速くなることが確認できた。さらにアクラポヴィッチでも速くなることを確認。公道で200km/hを経験することはできないが、この結果なら公道速度域でも十分にマフラーを交換する意味があると、我々は結論づけた。
フルチューンだと加速はまったく別モノだ!
俄然、ヤル気にスイッチの入った丸山浩&鶴田代表の2人。テストそっちののけでどっちがいい結果を出すか、ほとんど競争状態だ。
そして、レーシングタイプのイカヅチマフラーに吸気系やFIセッティングも施した実測200km/hのフルチューン仕様とイカヅチJMCA仕様による同門対決。これはもう、フルチューン仕様が他のマシンを何もかもブッチギリだった。最初はホイールスピンが止まらずテストをやり直したほど。ひと際異なるレーシングマフラーの猛烈サウンドとともに1000mを走り抜けるのに必要とした時間は25秒978でフルノーマルから約1.6秒も短縮。1000m地点での速度差は10km/h以上にまで達してしまった。
100km/hまでの到達時間でも約1秒の差があり、もはや同じマシンとは思えない変貌ぶりだ。しかも、到達スピードを見れば分かるとおり、200km/hの実力があるフルチューン仕様には0-1000mの距離だとまだ余力が残っている。エンジン内部も強化すれば…。これはもう底が知れない!
吸排気フルチューンは400レプリカとタメ線!?
上の表は参考までに過去にヤングマシンが過去に行なった’90年代レプリカマシンのデータ。これと比べると、さすがに2スト車には及ばないものの、同じ”4スト4気筒”なら399ccのVFR400Rとほとんどタメという驚きの事実が。400も喰える!? ※『ヤングマシン』’15年10月号「世界最強GP」より
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もちろん動画もアリ!
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