●文:山下剛 ●写真:スズキ
スズキはVストローム1050シリーズのカラーリングを変更し、2021年モデルとして3月16日に発売した。「Vストローム1050」と「Vストローム1050 XT」は、水冷V型2気筒エンジンを搭載するアドベンチャーツアラーで、「The Master of Adventure(冒険の達人)」を開発コンセプトとし、国内外でロングセラーとなっているモデルだ。
DR750Sイメージのクチバシは健在、エルゴノミクスも2020年モデルで進化
このたびのカラー変更で、Vストローム1050は2色、Vストローム1050XTは4色がラインナップされた。それぞれのカラーは下記のとおりだ。
●Vストローム1050
グラススパークルブラック×キャンディダーリングレッド
グラススパークルブラック
●Vストローム1050XT
チャンピオンイエローNo.2×グラススパークルブラック
ブリリアントホワイト×グラスブレイズオレンジ
オールトグレーメタリックNo.3×グラススパークルブラック
グラススパークルブラック
Vストローム1050の初代モデルにあたるVストローム1000は、2002年に登場。TL1000に搭載していた995cc水冷90度V型2気筒エンジンを搭載したマルチパーパスツアラーとして誕生した。当時はまだアドベンチャーツアラーという言葉はなく、ヨーロッパではアルプスを中心とした山岳地帯でロングツーリングを楽しむためのバイクとして人気のカテゴリーで、Vストロームはその一翼を担う定番モデルとなった。
その後モデルチェンジを経て、現在は1036ccまで拡大された水冷90度V型2気筒エンジンを搭載。ライドバイワイヤの採用により、3種からエンジン出力特性を選択できる「SDMS(スズキドライブモードセレクター)」、3段階調整が可能なトラクションコントロールを搭載する。
エクステリアでは、スズキが1988年に発売して人気を呼んだ「DR750S」をモチーフとするクチバシ状のフロントセクションが特徴的で、直線を基調としたフェアリングとともにVストロームらしさを作り出している。
「Vストローム1050XT」は最新電子制御テクノロジーを盛り込み、快適性と安全性をさらに追求した上位グレードだ。6軸IMUによるコーナリングABSをはじめ、坂道発進で安心なヒルホールドコントロールシステム、高速巡航を安楽にするクルーズコントロール、下り坂でのブレーキでABSの制御を最適化するスロープディペンデントを搭載する。
さらに前後ホイールはワイヤースポークとなるほか、ナックルカバー、アルミ製アンダーカウル、アクセサリーバー、センタースタンド、シート高調整機能、12V電源ソケットなどを備える。なお、変更点は車体色のみで、価格や主要諸元に変更はない。
SUZUKI V-Strom1050[2021 model]
【SUZUKI V-Strom1050[2021 model]】主要諸元■全長2265 全幅870 全高1515 軸距1555 シート高855(各mm) 車重236kg(装備)■水冷4ストロークV型2気筒DOHC4バルブ 1036cc 106ps/8500rpm 10.1kg-m/6000rpm 変速機6段 燃料タンク容量20L■タイヤサイズF=110/80R19 R=150/70R17 ●価格:143万円 ●色:黒×赤、黒 ●発売日:2021年3月16日
SUZUKI V-Strom1050 XT[2021 model]
【SUZUKI V-Strom1050 XT[2021 model]】主要諸元■全長2265 全幅940 全高1465 軸距1555 シート高855(各mm) 車重247kg(装備)■水冷4ストロークV型2気筒DOHC4バルブ 1036cc 106ps/8500rpm 10.1kg-m/6000rpm 変速機6段 燃料タンク容量20L■タイヤサイズF=110/80R19 R=150/70R17 ●価格:151万8000円 ●色:黄×黒、白×橙、灰×黒、黒 ●発売日:2021年3月16日
※本記事の内容はオリジナルサイト公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
関連する記事
スズキはVストローム650シリーズの2021年モデルとしてカラーリングを変更し、3月12日に発売した。「Vストローム650 ABS」と「Vストローム650 XT ABS」は、水冷V型2気筒エンジンを搭[…]
スズキ「Vストローム1050」のデザインは、1988年のパリダカレーサー「DR-Z」と、その公道版モデルといえる「DR-BIG」がモチーフ。というか、DR-ZとDR-BIGを当時担当したデザイナーが、[…]
ハーレーダビッドソンは、同社初のアドベンチャーツーリングモデル「パンアメリカ1250/スペシャル」の国内予約受付を開始。このニューモデルに搭載される新設計エンジンは挟み角60度のV型2気筒で、30度位[…]
ヤングマシン×RIDE HI ヤングマシンとRIDE HI、コンセプトの異なるふたつのメディアが、ドゥカティ「ムルティストラーダV4S」の魅力をそれぞれの視点から探っていくコラボ企画。全4回で、本記事[…]
最新の記事
- ホンダの新型車「CL250/CL500」はこうなる?! スクランブラーを思わせるレブルカスタム参上!【欧州】
- バイクの“味わい”見つけたり!! BMWの電動スクーターCE04 試乗インプレッション【電動モーターの鋭い加速が地面を蹴る】
- ’22最新ヘルメットカタログ〈フルフェイス編 #3〉F-17/エアロブレード6/X-803RS/RPHA 1N/レースRプロ etc.
- CT125ハンターカブとクロスカブ110は何が違う? 最新型スペック比較&ざっくりインプレ
- 【日本全国16ヶ所】ライダーなら一度は行きたい!全国オートバイ神社とは?
- 1
- 2