●文:山下剛 ●写真:BMW
BMWジャパンは、1801cc空冷水平対向2気筒エンジンを搭載するクルーザー「R18」の第2弾となるモデルとして「R18クラシック」を発売する。現在は予約受付をスタートさせており、納車は3月中旬以降を予定している。
BMWヘリテイジクルーザーに、クラシカルさを強調したモデルが登場
R18はBMW史上最大排気量となる1801cc空冷ボクサーエンジンを搭載するアメリカンスタイルのクルーザーで、2020年10月より納車が開始されたニューモデルだ。
このたび追加される派生モデル「R18クラシック」は、車名が示すとおりR18が持つクラシカルさをよりいっそう強調したモデルで、下記のパーツ群が標準装備となる。
・クルーズコントロール
・大型スクリーン(着脱可)
・レザー製サドルバッグ(着脱可)
・パッセンジャーシート(着脱可)
・LED補助ライト
スクリーンやサドルバッグなどの標準装備もR18クラシックの特徴だが、クルーズコントロールが標準装備となった点にも注目したい。ゆったりとした巡航を楽しめることがこのモデルの美点でもあっただけに、スロットル操作から解放されてクルージングに集中できるこの装備は必須ともいえるだろう。
また、R18クラシックには「ファーストエディション」もラインナップされる。これはR18にも用意されていた特別仕様車で、BMW伝統の子持ちライン(白い二重線)が燃料タンクとリアフェンダーに描かれるほか、シリンダーヘッドカバーやブレーキキャリパー、リザーバータンクなどのパーツにクロームメッキが施され、R18の質感をより高めているものだ。
車両価格はR18クラシックが280万1000円、R18クラシックファーストエディションが326万2000円。予約はすでに受付開始となっており、納車は3月中旬以降となっている。
第2弾の登場により、R18シリーズはそれぞれのファーストエディションを含めて4車種のラインナップとなった。
R18はBMWの伝統を体現したモデルで、リジッドサス風に仕立てた鋼管ダブルループフレーム、ティアドロップ型の燃料タンク、露出したドライブシャフト、スリーブで覆われたテレスコピック式フロントフォークなど、1936年に発売したR5をモチーフとしたスタイリングとディテールが特徴だ。
BMW史上最大排気量となる1801cc空冷ボクサーエンジンは、4750rpmで91psの最高出力を発揮。ボア・ストロークは107.1㎜×100㎜とショートストロークながらも、1801ccならではの迫力あるトルクを発生し、アイドリングから少しスロットルを開けただけでもピストンの摺動と鼓動を全身で体感できる。また、358kg(R18クラシックは374kg)の車体を容易に取り回すため、リバースギアを装備している点も特徴だ。
クラシカルなヘリテイジモデルだけに電子制御テクノロジーは意図的に省略され、日本仕様のスタンダードモデルに装備されるのは、3種のライディングモードとABS、ASC(スタビリティコントロール=スリップ抑止機能)、MSR(エンジンブレーキコントロール)、スマートキーのみとなっている。また、日本仕様の特徴として、BMWは全車種にETC2.0を標準装備している。
上位グレードとなるファーストエディションでは、坂道発進を容易にするヒルスタートコントロール、車体のバンク角に応じて自動で照射範囲を変化させるアダプティブヘッドライトが追加され、クルージングでの快適性を向上させている。
BMW R18 Classic[2021 model]
【BMW R18 Classic[2021]】主要諸元■全長2465 全幅964 全高1397 軸距1725 シート高690(各mm) 車重374kg(装備)■空冷4ストローク水平対向2気筒OHV4バルブ 1801cc 91ps/4750rpm 16.1kg-m/3000rpm 変速機6段 燃料タンク容量16L■タイヤサイズF=130/90B16 R=180/65B16 ●価格:280万1000円【326万2000円】 ●色:黒 ●発売日:3月中旬 ※【 】内はR18 Classic First Edition
BMW R18 Classic[2021 model]ディテール
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